不審船発砲事件
表示
不審船発砲事件(ふしんせんはっぽうじけん)は、北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国)によるスパイ事件、不審船による発砲事件[1][2]。1970年(昭和45年)4月14日発生[1][2]。
概要
[編集]1970年4月14日、兵庫県城崎郡竹野町(現、豊岡市)猫崎の東方約1.8キロメートルの日本海で、午前0時15分頃、無灯火で移動する不審船を海上保安庁の巡視船が発見し、停止を求めると時速20ノットで北方に逃走した[1][2]。海保の巡視船「あさぎり」が船体300メートルまで近づいて写真撮影をおこなったところ、北朝鮮工作船とみられる不審船の船内から自動小銃(機関銃)で、2、3回、連射された[1][3][注釈 1]。
「あさぎり」は追跡したが、船を停船させるにはおよばなかった[3][注釈 2]。
脚注
[編集]注釈
[編集]出典
[編集]- ^ a b c d 高世(2002)p.300
- ^ a b c 清水(2004)p.219
- ^ a b “海上保安庁が確認した過去の不審船・工作船事例”. 2003年海上保安レポート. 海上保安庁 (2003年). 2022年5月10日閲覧。
- ^ 韓(2005)pp.106-107
- ^ 荒木(2005)p.94
参考文献
[編集]- 荒木和博『拉致 異常な国家の本質』勉誠出版、2005年2月。ISBN 4-585-05322-0。
- 清水惇『北朝鮮情報機関の全貌―独裁政権を支える巨大組織の実態』光人社、2004年5月。ISBN 4-76-981196-9。
- 高世仁『拉致 北朝鮮の国家犯罪』講談社〈講談社文庫〉、2002年9月(原著1999年)。ISBN 4-06-273552-0。
- 韓光煕『わが朝鮮総連の罪と罰』文藝春秋〈文春文庫〉、2005年5月(原著2002年)。ISBN 4-06-205405-1。
関連文献
[編集]- 外事事件研究会『戦後の外事事件―スパイ・拉致・不正輸出』東京法令出版、2007年10月。ISBN 978-4809011474。
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- “海上保安庁が確認した過去の不審船・工作船事例”. 2003年海上保安レポート. 海上保安庁 (2003年). 2022年5月10日閲覧。