コンテンツにスキップ

英文维基 | 中文维基 | 日文维基 | 草榴社区

与那城町

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
与那城村から転送)
よなしろちょう
与那城町
海中道路
廃止日 2005年4月1日
廃止理由 新設合併
具志川市石川市勝連町与那城町うるま市
現在の自治体 うるま市
廃止時点のデータ
日本の旗 日本
地方 九州地方
都道府県 沖縄県
中頭郡
市町村コード 47322-7
面積 19.05 km2
総人口 13,048
(2004年10月1日)
隣接自治体 具志川市勝連町
町の木 クワーデイサーオオハマボウ(ユウナ)
町の花 ツワブキ、ユウナ
町の鳥 ベニアジサシ
与那城町役場
所在地 904-2305
沖縄県中頭郡与那城町字中央1
座標 北緯26度19分47秒 東経127度54分16秒 / 北緯26.32967度 東経127.90453度 / 26.32967; 127.90453座標: 北緯26度19分47秒 東経127度54分16秒 / 北緯26.32967度 東経127.90453度 / 26.32967; 127.90453
与那城町の県内位置
特記事項 人口は推計人口
ウィキプロジェクト
テンプレートを表示
旧・与那城町役場(現・うるま市与那城庁舎)

与那城町(よなしろちょう)は、沖縄県中頭郡に属していた。町域の全ての島が海中道路や橋で結ばれている。

2005年4月1日具志川市石川市、中頭郡勝連町合併してうるま市になったため消滅した。町役場は屋慶名に置かれたが、1993年に現在地に移転するときに役場周辺を字名を「中央」とした。合併後は、うるま市役所与那城庁舎となった。

地理

[編集]

沖縄本島東海岸に突き出た与勝半島の北半分と4つの島(藪地島、平安座島、宮城島、伊計島)からなる。全ての島は海中道路や橋によって結ばれている。南は勝連町に接し、北は金武湾に面している。

隣接していた自治体

[編集]

地域

[編集]
  • 安勢理(あせり)
  • 伊計(いけい)
  • 池味(いけみ)
  • 上原(うえはら)
  • 中央(ちゅうおう)
  • 照間(てるま)
  • 桃原(とうばる)
  • 西原(にしはら)
  • 饒辺(のへん)
  • 平宮(ひらみや)
  • 平安座(へんざ)
  • 宮城(みやぎ)
  • 屋慶名(やけな)
  • 屋平(やひら)
  • 与那城(よなしろ)

歴史

[編集]

伊計島で1万年前の人の化石が発見され古くから人が住んでいたと思われる。近くに鹿の洞窟や仲原遺跡が復元されている。

もともとは勝連間切だったが、1676年に分離し西原間切となったあと、平田間切、そして与那城(よなぐすく)間切となった。1896年の郡区制で中頭郡に編入したあと、1908年4月1日島嶼町村制施行で与那城村(よなぐすくそん)となった。

平安座島宮城島伊計島藪地島は長らく離島で、復帰前は周辺海域も合わせて「与勝海上政府立公園」として指定されていた。しかし復帰直前の1970年代に入り、石油コンビナートが平安座島に建設。沖縄本島とは約5km離れていたが、干潮時にはそのまま歩いて渡れるため、そこに石油業者が海中道路を建設。僅か1ヶ月余りで完成した。海中道路は1960年代にも住民によって建設に動き出したものの、総工費が予算をオーバーしたため建設を断念した経緯がある。こうして海中道路で平安座島と結ばれた後、1974年には埋め立てで宮城島とつながり(完全につながったわけではなく、僅かな小橋で結ばれている)、1982年には伊計大橋が完成しついに伊計島とも結ばれた。完成当初は業者のものだった海中道路はのちに村道となったあと、1991年に県道に昇格した。昇格したのを機に海中道路の整備も始まり、1999年に現在の海中道路が完成した。また整備中の1997年には浜比嘉大橋が開通し、平安座島と勝連町の浜比嘉島と結ばれた。

1994年1月1日に町に昇格し、呼び名を「よなぐすく」から「よなしろ」に変更された。その頃から隣の具志川市勝連町との合併が浮上、最初は3市町での合併だったがのちに石川市が加わり、4市町の合併となった。そして2005年4月1日に具志川市・石川市・勝連町との合併で、うるま市となり与那城町は消滅した。

その他

[編集]
  • 日本の音風景100選 : エイサー
    • エイサーの中でも屋慶名エイサー・平敷屋エイサーといった有名なエイサーがある。
  • 伊計島は、80歳を超える人が16人100歳が1名と長寿の島。「シナジャ」という貝にタウリンが多く含まれ、他にもずくなどの海の幸・黄金芋などの山の幸が豊富である。
  • ジュゴンが回遊する所としても有名(藻が豊富)。
  • 東洋一の海の駅「あやはし館」があり、1階が特産品販売 (TEL098-978-8830)、2階が資料館となっている。体験学習などもできる。詳しくは、TEL098-978-8831。
  • ニライ・カナイの伝承の地 : 沖縄県周辺では古くから東の海から良いことがやって来るとされ、太陽の登るのを拝んでいる。
  • あやはし海中ロードレース大会 : 海中道路を走るトリムマラソン大会がある。

現在のうるま市与那城地域

[編集]

合併後、住所は「中頭郡与那城町字○○」から旧町名の「与那城」がうるま市と字以下の集落名の間に付き、「うるま市与那城○○」となり、与那城と各集落の間に「字」はつけない。但し、与那城地区は字名と旧町名が同じであるため「与那城」を重ねずに「うるま市与那城」となる。

交通

[編集]

道路

[編集]

路線バス

[編集]

本島内は旧町内にある屋慶名バスターミナルから具志川・コザとを結び、61番と227番を除いては那覇バスターミナルとを結んでいる。また127番の屋慶名(高速)線はコザを経由した後沖縄自動車道で那覇市内へ向かう。

  • 27番・屋慶名(大謝名)線 沖縄バス
  • 52番・与勝線 (沖縄バス)
  • 61番・前原線 (沖縄バス) ※宜野湾市(真志喜駐車場)止まり
  • 80番・与那城線 (沖縄バス)
  • 127番・屋慶名(高速)線 (沖縄バス) 沖縄南IC以南沖縄自動車道経由
  • 227番・屋慶名おもろまち線 (沖縄バス) ※那覇新都心おもろまち駅前広場)止まり
  • うるま市有償バス 勝連庁舎 - 屋慶名農協前 - 平安座・浜比嘉・宮城・伊計各島を結んでいる
(合併前は屋慶名農協前と平安座・宮城・伊計各島とを結んでいたが、合併時に業者の統合で浜比嘉島が経由地に加わり、旧勝連町役場まで延長した)

学校

[編集]

主要施設

[編集]

著名出身者

[編集]

脚注

[編集]
  1. ^ 知事のプロフィール/沖縄県”. www.pref.okinawa.jp (2019年3月6日). 2023年6月26日閲覧。

参考文献

[編集]

関連項目

[編集]