世界革命浪人
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世界革命浪人(せかいかくめいろうにん)とは、世界ソビエト社会主義共和国(以降、「共和国」とする)の樹立運動を通じて、「世界革命」の理念を説く者を指す太田竜の造語。「ゲバリスタ」ともいう。
概要
[編集]太田竜の定義によると、他の新左翼人士のように群れて行動するのではなく、単身で「辺境最深部」[1]に乗り込み、「現代文明」に囚われた自己を変革し、新たに原始共産制の価値観を身に付け、自分の身近にいる窮民を糾合して一気に反撃に転ずる闘争者が「世界革命浪人」としている。
具体的にはアイヌ革命論や沖縄独立運動を煽ることで、日本の民族問題を意図的に深刻化・過激化させ、アイヌ民族や沖縄人の対日排外主義のエネルギーを「世界革命」の原動力にすべく活動した。ちなみに提唱者の太田は「アイヌモシリ」を自らが飛び込むべき「辺境最深部」とした。
世界革命浪人になるための諸要件
[編集]世界革命浪人たらんとする者は、次の諸要件を兼ね備えなければならない。
もっとも提唱者の太田は、1973年頃に「私有財産を肯定」する結婚をし、その妻を「一時的なパートナー」として離婚することもなく、「終生の伴侶」として添い遂げた[2]。
注釈
[編集]参考文献
[編集]- 太田竜『辺境最深部に向かって退却せよ!』三一書房、1971年
- 太田竜『世界革命への道』新泉社、1978年
- 谷口巌『アイヌ革命と太田竜』暁書房、1983年