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中央郊外旅客会社

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
中央郊外旅客会社
Центральная пригородная пассажирская компания
Central Exurban Passenger Company[1]
最新型車両のEG2Tv形電車(量産車)
種類 ジョイント・ストック・カンパニー
本社所在地 ロシアの旗 ロシア
モスクワ州
設立 2005年
業種 オープン・アクセス・オペレーター
事業内容 旅客列車運行
従業員数 8,000人以上
外部リンク https://www.central-ppk.ru/new/
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中央郊外旅客会社ロシア語: Центральная пригородная пассажирская компания、Центральная ППК)[2]ロシア連邦列車運行会社モスクワ都市圏やモスクワ州の各都市を結ぶ通勤近郊列車を運行している[1][3]

概要

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ロシア鉄道が所有する鉄道路線上で通勤・近郊列車を運行する列車運行会社の1つ。2006年1月1日からモスクワ鉄道支社が管理するモスクワ・パヴェレツ鉄道ロシア語版での営業運転を開始した。2019年現在はモスクワ都市圏に加えモスクワ州ブリャンスク州オリョール州カルーガ州トゥーラ州ウラジーミル州リャザン州スモレンスク州クルスク州トヴェリ州の地域間輸送も実施しており、モスクワ鉄道支社の路線で運行する通勤・近郊列車の91%を担当している他、ロシア全体の郊外輸送のシェアのうち63.7%は中央郊外旅客会社によるものである。また2016年の輸送人員数は5億4,000万人にも及び、モスクワ全体における総旅客数の97.9%を占める[1]

創業当時の筆頭株主はロシア鉄道(50%)で、モスクワ市政府(25%)やモスクワ州政府(25%)も株を所有する公営企業であったが、2013年にロシア鉄道は所有株のうち25%を7億6,000万ルーブルで売却し、2017年にも残りの株の売却を実施し、それぞれ民間企業が獲得した[4]。更にモスクワ市も2011年に、モスクワ州も2017年に所有する株を民間へ売却した事により、2019年現在中央郊外旅客会社は完全な民間企業となっている[5][6][7]

運行

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モスクワを中心に各地域へ向かう通勤・近郊列車を運行しており、うちトゥーラオレホヴォ=ズエヴォカルーガアレキサンドロフリャザンドゥブナウラジーミル方面の系統には優等席が設置された全座席指定列車(ロシア語: ФИРМЕННЫЕ ЭКСПРЕССЫ)や一部座席指定列車(ロシア語: ГИБРИДНЫЕ ПОЕЗДА)が設定され、更にトゥーラ方面の座席指定列車には1等・2等座席に加え4人用個室(ビジネスクラス)も設置されている。平日の列車本数は271本、休日は140本である[1][8][9]

他の列車運行会社との連携も行われており、空港連絡列車を運営しているアエロエクスプレスが従来から運行していたシェレメーチエヴォ国際空港 - ベラルースキー間の系統をオジンツォボへ延長した上で2019年7月4日から試験的な共同運行を実施している[10]

車両

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2019年現在、中央郊外旅客会社が運用する列車(電車気動車レールバス)の総編成数は500編成以上であり、そのうち60編成以上は中央郊外旅客会社が直接所有する車両である。運行開始時は全列車をロシア鉄道からリースされた車両により運行していたが、2013年に初の自社所有車両となるED4M形を導入し、同年12月から運行を開始した[1][11]

2019年の時点で以下の形式を所有している他、同年以降非電化区間用のRA3形気動車が営業運転を開始する予定となっている[1][12]

脚注

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注釈

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出典

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  1. ^ a b c d e f ABOUT THE COMPANY 2019年8月11日閲覧
  2. ^ 金谷牧代「ロシアの鉄道改革と近郊旅客鉄道の運営形態の変容」『運輸と経済』、交通経済研究所、2016年8月、121-129頁、2019年11月10日閲覧 
  3. ^ モスクワの郊外列車の乗客に最も人気のある小説が発表される=日系人作家の作品 スプートニク 2019年07月22日作成 2019年8月11日閲覧
  4. ^ РЖД со второй попытки продала блокпакет в Центральной пригородной пассажирской компании 2017年11月9日作成 2019年8月11日閲覧
  5. ^ Проезд в пригородных электричках в центральных областях России может вырасти на 15% уже к лету 2012 года - ウェイバックマシン(2012年4月13日アーカイブ分)
  6. ^ Подмосковные электрички станут полностью частными 2017年11月21日作成 2019年8月11日閲覧
  7. ^ РЖД вышла из капитала ЦППК 2018年1月18日作成 2019年8月11日閲覧
  8. ^ EXPRESS TRAINS (7000-NUMBERED TRAINS). THEIR ADVANTAGES AND POINTS OF DIFFERENCE: 2019年8月11日閲覧
  9. ^ [1]作成 2019年8月11日閲覧
  10. ^ Aeroexpress and Central Suburban Passenger Company Launch Joint Train Services between Sheremetyevo and Odintsovo 2019年7月4日作成 2019年8月11日閲覧
  11. ^ Сегодня в 17.23 с Казанского вокзала в первый рейс отправляется новый электропоезд ОАО «Центральная ППК» по маршруту Москва-Рязань 1 - ウェイバックマシン(2014年1月2日アーカイブ分)
  12. ^ Transmashholding to build new type of railbus: RA-3 2018年12月6日作成 2019年8月11日閲覧