中島文雄
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中島 文雄(なかじま ふみお、1904年11月11日 - 1999年12月28日)は、日本の英語学者。
経歴
[編集]東京都中央区日本橋生まれ。府立一中(現東京都立日比谷高等学校)を経て、1927年東京帝国大学文学部英語学科卒業。市河三喜の弟子。
1928年京城帝国大学法文学部専任講師に就任。同大助教授、教授を歴任。戦後1947年東京大学文学部教授。東大英文科で初めて、英語学専門の教員となった。日本英文学会会長や日本シェイクスピア協会会長等を歴任。東京大学名誉教授。
定年後の1965年、津田塾大学教授、1973年、同学長。1974年から日本学士院会員。
マルティ、フンケの学説を研究、意味という心的現象の考察に基づいて独自の意味論、文法論を確立した。主著は『意味論-文法の原理』
著書
[編集]- 『英語学研究方法論』研究社、1941
- 『言語と思考』研究社、1941
- 『英語の常識』研究社, 1944
- 『日本精神と西欧精神』洋々書房, 1947
- 『意味論-文法の原理』研究社, 1948
- 『文法の原理-意味論的研究』研究社出版, 1949
- 『英語発達史』岩波書店, 1951
- 『英語-文法と鑑賞』開文社, 1951
- 『近代英語とその文体』研究社出版, 1953
- 『英語学研究室』研究社出版, 1956
- 『英文法の体系』研究社出版, 1961
- 『英語の構造』(上・下)岩波新書〈岩波新書〉, 1980
- 『日本語の構造』岩波書店〈岩波新書〉, 1987
- 『英語の時代に生きて-一英語学者のエッセイ集』研究社出版 1989
編纂辞書
[編集]翻訳
[編集]- フンケ『品詞の機能』研究社 1934
- オットー・イェスペルセン『エッセンシャル英文法』千城書房 1962