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中村博文 (イラストレーター)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

中村博文(なかむら ひろふみ、1959年1月12日 - )は、日本イラストレーター香川県出身。

蓬萊学園シリーズや『ソード・ワールドRPGリプレイ第3部』の挿絵、表紙イラスト、シューティングゲーム『ガンバード』のキャラクターデザインなどで知られる。朱色、黄金色、濃い藍色、深緑などを多用する極彩色の色使い、キャラクターの力強い表情や細かな装飾まで書き込まれた衣装、物品類に特徴がある。

また「どじ」名義(サークル名「どじんち」「ジルド」「東京うどん」)で主にラフ原画集やアニメ・ゲームのパロディ漫画同人誌を発行。

その反面、特に商業活動においては遅筆(特に筆を取るまでが圧倒的に遅い[1])で有名で、画集『姫栗毛』は当初の発売予定日から大幅に遅れて[2]発売されている。

来歴

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  • 1959年、香川県に生まれる。
  • 香川県立善通寺第二高等学校(現・香川県立善通寺西高等学校)インテリアデザイン科卒。
  • 高校卒業後、地元の広告代理店を経てデザイン会社に就職。
  • 1983年、地元のタウン情報誌『月刊タウン情報かがわ』カットでイラストレーターとしてデビュー、同誌のイラストコラムや読者コーナーを4年近く担当する。
  • 29歳の頃、同人活動がきっかけで『少年キャプテン』(徳間書店)に漫画デビューの話を持ちかけられ上京するも、掲載は頓挫。
  • その後、ゲーム雑誌『マル勝PCエンジン』(角川書店)連載の読者参加ゲーム『水晶の王者』で挿絵を担当したことから、運営会社を同じくする蓬萊学園シリーズの挿絵なども担当するようになり、商業イラストレーターとして本格的な活動を開始する。

主な作品

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コンピュータゲーム向けキャラクターデザイン

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メインデザイン

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ゲストデザイン

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イラスト

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蓬萊学園シリーズ
  • ネットゲーム90 蓬莱学園の冒険!
  • 蓬萊学園の初恋!(新城十馬富士見ファンタジア文庫刊)
  • 蓬萊学園の犯罪!(上)(下)(新城十馬、富士見ファンタジア文庫刊)
  • 蓬萊学園の魔獣!(上)(下)(新城十馬、富士見ファンタジア文庫刊)
  • 蓬萊学園弁天女子寮攻防戦(新城十馬他、富士見ファンタジア文庫刊)
  • 蓬萊学園の冒険!! テーブルトークRPG基本セット(遊演体
  • 蓬萊学園の放課後!! テーブルトークRPGサプリメント(遊演体)
  • 蓬萊学園の探検!! テーブルトークRPGサプリメント(遊演体)
  • 蓬萊学園のついたて マスタースクリーン(遊演体)
  • 試験に出る蓬萊学園!(BNN
  • ネットゲームがよくわかる本(スニーカー・G文庫刊)
  • 蓬莱カードゲーム ~がんばれ体育祭~(遊演体)
  • 蓬莱タイムズ(遊演体)会誌

『蓬萊学園シリーズ』ではメインイラストレーターを務めている。イラストにたまたま戦車を描いたことがきっかけで公式設定にも戦車が登場するようになったなど、イラスト面から作品に与えた影響も大きい。中村自身このシリーズには大きな思い入れがあり、それゆえに、他の作品は描けていても、この作品についてだけは極度のスランプに陥り描けなくなったというエピソードも存在する。また、現時点の最新刊である『蓬莱学園の革命1』でも、当初はイラストを担当する予定になっていた。表紙は描き上がっていたようで、実際に『月刊ドラゴンマガジン』紙上に何度か予告として掲載されていた。しかし、最終的に刊行された際には差し替えられている。

ソード・ワールド関係

『リプレイ第3部』の人気の半ばはキャラクターの性格とよく合った彼のイラストが支えていた感があり、『バブリーズ・リターン』において竹浪秀行にイラストが交代したときには読者から「キャラに合っていない」と非難の嵐が巻き起こった。のち読者からの熱烈なラブコールを受け、『デーモン・アゲイン!!』にて再びバブリーズ担当イラストレーターに復帰した。

雑誌
書籍
ゲーム
その他
  • メディアワークス 電撃ゲーム3大賞 第7回告知イラスト
  • コミックマーケット59 企業ブースパンフレット表紙イラスト
  • 共信印刷 各種グッズ用イラストデザイン
  • とらのあな 各種記念テレホンカード用イラスト

ロゴデザイン

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曲線をふんだんに取り入れた、シダ植物(イラストのモチーフとしても頻繁に用いられる)を思わせる独特の毛筆風デザインを得意とする。実際に一筆で仕上げるのではなく、何枚も書いた後にそれぞれの良い部分を切り貼りしたりホワイトで直したりして完成させる、自称「アヴァンギャルド書道」である。本人曰く「版下を作っていた経験から切り貼りに抵抗が無い」「デザイン会社で覚えた技術の中で唯一今でも役に立っている」とのこと。

画集

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脚注

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出典

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  1. ^ 『彩京イラストレーションズ 彩』のインタビュー記事での本人証言。
  2. ^ 2000年3月から2000年8月に延期、更に2001年2月に再延期。

関連項目

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外部リンク

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