中真大
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中 真大 (なか まさひろ、1991年 - )は、日本の小説家。1991年、三重県上野市(現・伊賀市)生まれ。2020年『無駄花』で第14回小説現代長編新人賞奨励賞を受賞し、デビューした。
『無駄花』は、架空の死刑囚による手記形式の小説。実在の死刑囚であった永山則夫の『無知の涙』から着想を得ている[1]。選考会では過激なテーマや文章表現に波紋を呼んだが[2][3]、伊集院静、宮内悠介の推薦を受け奨励賞受賞となった。単行本刊行時には帯に尾崎世界観がコメントを寄せた[4]。書評では細谷正充[5]、野崎六助[6]、岡崎武志[7]、杉江松恋[8]、長薗安浩[9]が作家性や筆力を高く評価した。
作品リスト
[編集]単行本
[編集]- 『無駄花』(2020年9月 講談社)
雑誌掲載作品
[編集]小説
[編集]- 『1978』 - 『小説現代(講談社)』 (2021年3月号)
- 『破落戸』 - 『小説すばる(集英社)』 (2021年5月号)
- 『風を食らって』 - 『小説すばる』 (2021年11月号)
- 『ストリゴイ』 - 『小説すばる』 (2022年3月号)
- 『この膨大にして不愉快な仕事』 - 『小説すばる』 (2022年6月号)
シリーズ連載
[編集]- 『異端かく語りき / かくて汝は孤独となり』 - 『小説すばる』 (2023年3月号)
- 『異端かく語りき / ドーランと結晶と』 - 『小説すばる』 (2023年5月号)
- 『異端かく語りき / プランジャー・ショット・ミス』 - 『小説すばる』 (2023年7月号)
- 『異端かく語りき / ゴーストライターの芳魂』 - 『小説すばる』 (2023年9月号)
- 『異端かく語りき / 隷従か反徒か』 - 『小説すばる』 (2023年11月号)
- 『異端かく語りき / ファブリケート・ザ・スキャンダル』 - 『小説すばる』 (2024年1月号)
- 『異端かく語りき / 履き潰したストレートチップ』 - 『小説すばる』 (2024年3月号)
- 『異端かく語りき / ポケット一杯のスクラップ』 - 『小説すばる』 (2024年5月号)
コラム
[編集]出典
[編集]- ^ 『無駄花』単行本253頁”謝辞・参考文献”
- ^ 『小説現代』2020年3月号171~175頁”選考委員選評”
- ^ 『小説現代』2020年5月号287頁”編集長講評”
- ^ 『クリープハイプ オフィシャルサイト』https://www.creephyp.com/news/detail/101152
- ^ 『小説現代』2020年6,7合併号562頁 ”エンターテインメント・ノベル界に魅力的な反逆者が登場した!”
- ^ 『日経新聞』2020年9月24日号 ”目利きが選ぶ3冊「語り手は信用できない」”
- ^ 『週刊現代』2020年9月26日号120頁 "日本一の書評/今週のイチオシ"
- ^ 『カドブン文芸WEBマガジン』”杉江松恋の新鋭作家ハンティング”
- ^ 『週刊朝日』 2020年10月16日号67頁 ”週刊図書館/ベスト・レコメンド”