中華航空204便墜落事故
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1986年に撮影された事故機 | |
事故の概要 | |
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日付 | 1989年10月26日 |
概要 | パイロットエラー、CFIT |
現場 | 中華民国 花蓮空港付近の山岳地帯 |
乗客数 | 47 |
乗員数 | 7 |
負傷者数 | 0 |
死者数 | 54 (全員) |
生存者数 | 0 |
機種 | ボーイング737-209 |
運用者 | 中華航空 |
機体記号 | B-180 |
出発地 | 花蓮空港 |
目的地 | 台湾桃園国際空港 |
中華航空204便墜落事故は、1989年10月26日に発生した航空事故である。花蓮空港発台湾桃園国際空港行きだった中華航空204便(ボーイング737-209)が、離陸直後に空港付近の山に激突した。乗員乗客54人全員が死亡した。
事故機
[編集]事故機のボーイング737-209(B-180)は、1986年12月3日に初飛行を行い、およそ2週間後に中華航空へ納入された機体だった[1]。
事故の経緯
[編集]204便は、花蓮空港から台湾桃園国際空港へ向かう短距離便だった[1]。3人の日本人乗客が同便を予約していたが、いずれも搭乗はしていなかった[2]。204便は、滑走路03から離陸し、右旋回を行うべき場所でパイロットは左旋回をした[3]。機体が山に接近すると、地表接近警報が作動したが、山との衝突を回避するには遅すぎ、機体は7,000フィート (2,100 m)の山に激突した[1][4][5]。また、墜落地点の確認には12時間を要した[6]。
事故調査
[編集]事故原因は、パイロットエラーとされた。コックピットクルーは、15年の飛行経験がある機長と、訓練生の副操縦士によって構成されていた。離陸前、パイロットはチェックリストを実行しなかった[3]。また、離陸後にパイロットは誤った旋回を行い、飛行経路を逸脱したことにも気付かなかった[4][7][3]。
離陸後、204便は左旋回を行ったが、これは滑走路21から離陸した場合の手順だった。そのため、204便は誤った方向へ向かい、山に激突した[4][7][3]。
脚注
[編集]- ^ a b c "Aircraft accident Boeing 737-209 B-180 Hualien Airport (HUN)". Retrieved 3 June 2010.
- ^ 「54人乗り中華航空機が離陸直後に墜落」『朝日新聞』1989年10月27日朝刊1面
- ^ a b c d “CRASH OF A BOEING 737-209 IN HUALIEN: 54 KILLED”. Bureau of Aircraft Accidents Archives. 12 September 2020閲覧。
- ^ a b c Flight International 4 November 1989, p. 8.9
- ^ "Accident Details". planecrashinfo.com. Retrieved 3 June 2010.
- ^ “空中直擊華航花蓮空難搜救現場”. 05 July 2018閲覧。
- ^ a b Flight International CVRFlight International 6–12 December 1989, p. 8.