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乃可勢

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

乃可勢(のかせ、のかぜ)は、織田信長豊臣秀吉徳川家康松平忠輝が蔵した一節切。「野風」とも表記される。三英傑の手を渡ったのち、徳川家康が死期に際して茶阿局を介し六男・松平忠輝に形見として託したとされる[1]。忠輝が配流から死去までの58年間を過ごした長野県諏訪市(旧諏訪藩)の貞松院に現存し、諏訪市の有形文化財に指定されている[2]。現品は節に金泥で織田家の紋・織田瓜変体仮名による銘が入れられ、収納箱には松平家葵紋と「織田信長自愛 のかせ 御笛」という文言が記されている[2]

江戸中期に忠輝の100回忌(1782年天明2年))あるいは150回忌(1832年天保3年))を記念した模造品が10本製作されており、うちの1本「秋声(しゅうせい)」も貞松院に伝えられ、法要などで実用に供されている[1]。模造品は関係者に配られたと見られるが、残る9本の所在は不明という[1]

出典

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  1. ^ a b c 諏訪の貞松院「一番の宝物」「秋声」お披露目”. 長野日報 (2008年9月7日). 2016年3月7日時点のオリジナルよりアーカイブ。2013年8月1日閲覧。
  2. ^ a b 諏訪市博物館 期間限定公開「この一品」”. 諏訪市博物館 (2005-). 2013年8月1日閲覧。[リンク切れ][リンク切れ]

関連項目

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