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久徳重盛

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

久徳 重盛(きゅうとく しげもり、1924年6月14日 - 2002年8月11日[1])は日本小児科精神科医師、医事評論家。

名古屋大学講師、愛知医科大学教授を経て久徳クリニック院長を勤め、人間形成医学研究所長も務めた。「母原病」という言葉を同名著書によって広めたとされる[2]

来歴

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1924年(大正13年)6月14日[3]愛知県名古屋市に生まれる[4](出身地を大阪府高槻市とする文献[5]もある)。1949年(昭和24年)、名古屋大学医学部卒業[6][5]。1950年(昭和25年)、名古屋大学小児科学教室入局。1951年(昭和26年)、名古屋第一赤十字病院小児科勤務。1955年、名古屋大学に復帰、1959年(昭和34年)、名古屋大学医学部附属病院分院小児科長[5]。同年、医学博士(名古屋大学)[7]。1960年(昭和35年)、名古屋大学医学部小児学科学講座講師[5]。1972年(昭和47年)7月1日、愛知医科大学小児科学教授に就任、1979年(昭和54年)8月31日退職[8]

1979年、名古屋市名東区に久徳クリニックを開設し、院長を勤める[6]。専門は重症ぜんそく心身症、育児学[6]

2002年8月11日、呼吸不全のため死去[1]

著作

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  • 『喘息の治療と心理』内山道明と共著 誠信書房、1964年9月。
  • 『小児の気管支喘息』金原出版、1970年。
  • 『育児書を読むまえに : 現代育児の盲点』黎明書房、1971年。
  • 『育児の秘訣 : こうれすればあなたも上手になれる!』潮出版社、1975年2月。
  • 『気管支ぜんそく : その原因と総合根本療法』東山書房、1975年。
  • 『現代っ子と文明病』第三文明社、1975年。
  • 『こうすればなおる現代っ子の病気』全7巻 第三文明社、1976年 - 1978年。
  • 『自信がつく育児 : お母さんは名医です』潮出版社、1977年5月。
  • 『胎教の知恵 : 生れてからでは遅すぎる』潮文社、1977年。
  • 『自分で治せるぜんそく根治療法』マイヘルス社、1978年12月。改訂版、マキノ出版、2000年6月。 ISBN 4-8376-1129-X
  • 母原病』正・続・続々 教育研究社→サンマーク出版、1979年 - 1981年。新装版、1984年。文庫、1991年 - 1992年。
  • 『赤ちゃんはママの心音で泣きやむ』潮出版社、1980年6月。
  • 『母原病を防ぐための10則』サンマーク出版、1982年11月。 ISBN 4-7631-7603-X
  • 『お母さんがこわい : そして家庭は崩壊する』光文社カッパ・ブックス〉、1983年1月。 ISBN 4-334-00402-4
  • 『母原病は治せる!』第三文明社、1983年4月。 ISBN 4-476-03104-8
  • 『病める現代と育児崩壊 : ドクター久徳の子育て論』中央法規出版、1984年2月。 ISBN 4-8058-0225-1
  • 『直感育児法』中央法規出版、1984年12月。 ISBN 4-8058-0299-5
  • 『まんがでわかる母原病』西崎正画 廣済堂出版、1985年9月。
  • 『「ひとりっ子」の育て方』PHP研究所、1985年11月。 ISBN 4-569-21653-6
  • 『愛欠症候群』海越出版社、1986年7月。 ISBN 4-906203-38-8
  • 『決定版!ぜんそく根治最短コース : ぜんそく征服宣言』海越出版社、1986年7月。 ISBN 4-906203-36-1
  • 『新・母原病 : 親子関係に悩むすべての人のために』サンマーク出版、1990年7月。 ISBN 4-7631-8978-6 文庫、1993年4月。 ISBN 4-7631-8251-X
  • 『「母原病」の陰に「父原病」あり : 今こそ、父親がしなければならない育て方・躾け方のポイント』大和出版、1993年5月。 ISBN 4-8047-1246-1
  • 『人間形成障害病』健友館、1997年2月。 ISBN 4-7737-0362-8
  • 『思春期の心がこわれる瞬間 : 親だからできる「久徳式」生命の教育』大和出版、1997年10月。 ISBN 4-8047-6051-2
  • 『父原病 : 父性なき父親が、子どもを歪ませる』大和出版、1997年10月。 ISBN 4-8047-6052-0
  • 『親を愛せない子どもたち : 少年・少女の心理がわかる本』大和出版、1998年1月。 ISBN 4-8047-6053-9
  • 『ドクター久徳の子育て勉強会 : これだけのことを知っていれば賢い子育てができます。』致知出版社、2001年8月。 ISBN 4-88474-607-4

受賞歴

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  • 東海学術奨励賞 - 1963年[4]

脚注

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  1. ^ a b 『現代物故者事典2000~2002』(日外アソシエーツ、2003年)p.214
  2. ^ 山田ノジル (2017年10月24日). “子の病気=母親に原因あり! 「母原病」の源流をたどるとトンデモ医師にたどり着く”. messy. 2022年7月4日閲覧。
  3. ^ 久徳重盛『育児書を読むまえに――現代育児の盲点』黎明書房、1971年8月1日、247頁。doi:10.11501/12105954 
  4. ^ a b 久徳 重盛」『20世紀日本人名事典』https://kotobank.jp/word/%E4%B9%85%E5%BE%B3%20%E9%87%8D%E7%9B%9Bコトバンクより2024年9月15日閲覧 
  5. ^ a b c d 東興秘密探偵社編集部 編『日本信用紳士録 全国篇』(一九六九年版)東興秘密探偵社、1968年11月1日、538頁。doi:10.11501/3049248 
  6. ^ a b c 久徳重盛『「ひとりっ子」の育て方』PHP研究所、1985年11月5日、223頁。doi:10.11501/12100042ISBN 4-569-21653-6 
  7. ^ 久徳重盛『白痢血清の知見補遺』(医学博士論文)名古屋大学、1959年12月24日。CRID 1110564260114803968 
  8. ^ 記念誌編集委員会 編『愛知医科大学十年誌』愛知医科大学、1982年3月31日、85, 193, 198頁。doi:10.11501/12112728