事務長 (ナチ党)
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事務長(じむちょう、独: Stellenleiter、シュテレンライター)は、1930年から1938年まで存在した国家社会主義ドイツ労働者党(ナチ党)の称号および階級である。
概要
[編集]ナチ党における事務長(Stellenleiter)の称号は、各、政治指導部の局長(Amtsleiter)から事務員(Mitarbeiter)までの中間の部長、課長級の階級として設置された。
- Hauptstellenleiter - 事務総長
- Stellenleiter - 事務長
- Hilfs-Stellenleiter - 事務長補佐
Stellenleiterの階級は、1938年に段階的に廃止され、以後は各指導部の役職を示す称号として採用され、等級は腕章で示された。
- Leiter eines Hauptstelle ― 本部長
- Leiter eines Stelle ― 部長
- Leiter einer Hilfsstelle ― 課長
1933-1938
[編集](画像の襟章は1936年制定版)
1939-1945
[編集](階級は腕章で示した)
実態
[編集]1938年迄、各地域の現地指導にあたっていたStellenleiterは通常、細胞指導者(Zellenleiter)の称号を用いており、実際の政治的階級とは無関係にそのように呼ばれた。また、ナチ党の上級指導部(管区、大管区、全国)に属するStellenleiterは、管理役員型の役職としてあった。
ギャラリー
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事務長の階級をもつ政治指導者
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1938年以前の大管区事務総長の勤務服
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1936年の地区事務長の制服(左)と管区事務総長のオーバーコート(右)
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1936年の大管区事務長の外出着(左)と大管区局長のオーバーコート(右)
参考文献
[編集]- Clark, J. (2007). Uniforms of the NSDAP. Atglen, PA: Schiffer Publishing