五酸化二ヒ素
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五酸化二ヒ素 | |
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別称 五酸化ヒ素 | |
識別情報 | |
CAS登録番号 | 1303-28-2 |
PubChem | 14771 |
ChemSpider | 14088 |
EC番号 | 215-116-9 |
RTECS番号 | CG2275000 |
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特性 | |
化学式 | As2O5 |
モル質量 | 229.8402 g/mol |
外観 | 吸湿性のある白色粉末 |
密度 | 4.32 g/cm3 |
融点 |
315 °C, 588 K, 599 °F (分解) |
水への溶解度 | 59.5 g/100 mL (0 °C) 65.8 g/100 mL (20 °C) 8.20 g/100 mL (100 °C) |
溶解度 | アルコールに可溶 |
酸解離定数 pKa | 7 |
危険性 | |
EU分類 | 猛毒 (T+) 発癌性 環境への危険性 (N) |
NFPA 704 | |
Rフレーズ | R45 R23/25 R50/53 |
Sフレーズ | S53 S45 S60 S61 |
半数致死量 LD50 | 8 mg/kg(ラット、経口) |
関連する物質 | |
その他の陽イオン | 五酸化二リン 五酸化二アンチモン |
関連物質 | 三酸化二ヒ素 ヒ酸 |
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。 |
五酸化二ヒ素(ごさんかにひそ、英: diarsenic pentoxide)は、化学式 As2O5 で表されるヒ素の酸化物である。ヒ素の化合物として産業上重要である。三酸化二ヒ素などの他のヒ素化合物と同様、強い毒性を持つ。
用途
[編集]殺虫剤、除草剤、殺菌剤、木材防腐剤、金属接着剤、印刷や染色など幅広く用いられる。[1]。
反応
[編集]加熱により酸素を放出し、三酸化二ヒ素になる[2]。強い酸化剤としての性質を持つ。 水と反応すると、ヒ酸 (H3AsO4) となる[3]。
安全性
[編集]不燃性であるが、300 °C以上に加熱すると分解し、三酸化二ヒ素と酸素を放出する。還元剤との反応ではアルシンを生じる。五フッ化臭素とは激しく反応し、火災や爆発を起こすことがある。人体に対する毒性は強く、血液や肝臓、肺、造血機能に障害を及ぼす[4]。IARC発がん性リスク一覧ではヒ素化合物として Group1 に分類されている。
脚注
[編集]- ^ Arsenic Pentoxide, Systemic Agent. National Institute for Occupational Safety and Health. Emergency Response Safety and Health Database. August 22, 2008. Retrieved December 22, 2008.
- ^ Martin Jansen (1977). “Crystal Structure of As2O5”. Angewandte Chemie International Edition in English 16 (5): 314–315. doi:10.1002/anie.197703142.
- ^ グリーンウッド, ノーマン; アーンショウ, アラン (1997). Chemistry of the Elements (英語) (2nd ed.). バターワース=ハイネマン. ISBN 978-0-08-037941-8。 pp. 576-577
- ^ 国際化学物質安全性カード