井坂健一郎
井坂 健一郎(いさか けんいちろう、1966年 - )は、日本の美術家。
経歴
[編集]- 1966年、愛知県稲沢市出身。
- 愛知県立旭丘高等学校(美術科)、東京藝術大学美術学部(絵画科油画専攻)を経て、筑波大学大学院修士課程(芸術研究科美術専攻)修了。筑波大学大学院博士課程(芸術学研究科芸術学専攻)単位取得。
- 東京藝術大学在学中より、河合塾美術研究所名古屋校(油絵科)講師を務める。
- 1999年に山梨大学教育人間科学部の講師として着任。教員活動の傍ら、自らの作品制作と発表を国内外にて行う。
- 2001年山梨大学 助教授。
- 2007年国立大学法人 山梨大学 准教授。
- 2012年国立大学法人 山梨大学大学院 准教授。
- 2014年国立大学法人 山梨大学大学院 教授(総合研究部 教育人間科学域 人間科学系)。
- 2016年国立大学法人 山梨大学大学院 教授(総合研究部 教育学域 人間科学系)。
- 2021年国立大学法人 山梨大学教育学部附属特別支援学校 校長(兼務)。
その他に、立教大学、名古屋芸術大学、名古屋造形大学、都留文科大学 等の兼任講師、招待講師、非常勤講師。東京藝術大学 研究アドバイザー。武蔵野美術大学 共同研究員。倉敷芸術科学大学 就業力育成評価委員会 委員長を歴任。 近年では建築も手掛け、一般社団法人 白川学館の多目的ホール(祝殿)建設に際し、そのトータルデザインを担当した(2012年8月11日竣工)。 東日本大震災から丸2年になる2013年には、宮城県仙台市にある聖和学園高等学校内に、被災者への慰霊モニュメント「華心鏡」(かしんきょう)を制作し設置した。 病院、医院、レストラン、バー、ヒーリングサロン等、さまざまな施設でのアートによるトータルコーディネートも手がけている。 2018年に発表した「たまゆら-1822」は、「日本で発表されているアート400選」として、『月刊ギャラリー』2018年9月号(p.130)に掲載された。 2020年の『月刊ギャラリー』3月号にて、連載ページ「美術の駅」に広範な作家活動が特集された。「美術家・井坂健一郎 広範な活動を貫く、認識への問い」(pp.84-85)。 また、この「美術の駅」はYouTube連動企画として、2020年3月15日に「Monthly Gallery Art Movie Vol.29 井坂健一郎」として配信(月刊ギャラリー YouTube チャンネル)。https://www.youtube.com/watch?v=Z3YWuU1vOxE 2020年7月31日には、初の単著『真美識の発見 虚実の間へ』(和器出版)を電子書籍にて発売した。http://www.shinanobook.com/genre/book/4516 2021年より「動くゴッホ展」の監修者となる。同年「やまなしメディア芸術アワード」の審査員を務める。 2022年5月23日から6月10日にかけてギャラリー上田(東京)にて開催した個展「うたかた」は、『月刊ギャラリー 2022 vol.6』「展覧会とアーティスト 5 虚像と実像を混在させ、関係を曖昧にする」p.38、『月刊美術 5月号』銀座で繋がる美の歴史「GINZA 画廊の夜会 2022 近代・美術 まず銀座から」を見に行こう!! p.58、『美術手帖 Web版』「EXHIBITIONS 井坂健一郎 展『うたかた』」https://bijutsutecho.com/exhibitions/10039 等、多方面で大きく取り上げられ高い評価を得た。
受賞歴
[編集]- Prix Special(1999年、2000年 コンテンポラリーアート協会)
- 讀賣新聞 ベスト クリエイターズ(2003年 讀賣新聞社)
- 公益信託 大木記念美術作家助成基金(2010年)
- 平成26年度 山梨大学優秀教員奨励制度「表彰」(2015年)
- 令和元年度 山梨大学永年勤続者表彰(2019年)
- 第23回 日本アートマネジメント学会「学会賞」(2021年)
主な個展
[編集]- 1993年 井坂健一郎“a privy chamber”(かねこ・あーとギャラリー, 東京)
- 1996年 井坂健一郎“Premonition”(かねこ・あーとギャラリー, 東京)
- 2000年 井坂健一郎“ANOTHER FACE”(秋山画廊, 東京)
- 2002年 井坂健一郎“カタルシス”(ペッパーズギャラリー, 東京)
- 2007年 井坂健一郎“ALLUSION-闇の中で”(秋山画廊, 東京)
- 2009年 井坂健一郎“ANOTHER FACE”(ギャルリー志門, 東京)
- 2009年 井坂健一郎“朝の音”(ギャラリー ザ ギャラクシー, 山梨)
- 2009年 井坂健一郎“夜の虹”(三彩洞, 山梨)
- 2010年 井坂健一郎展“風が散らした時間(とき)”(銀座三越, 東京)
- 2010年 井坂健一郎展“光がにじむ時間(とき)”(ギャルリー志門, 東京)
- 2011年 キュレーターズ・アイ 井坂健一郎展“Zero Point Field”「零外零」(山梨県立美術館, 山梨)
- 2011年 井坂健一郎展“Zero Point Field”「零外零」(銀座三越, 東京)
- 2011年 井坂健一郎“LABYRINTH-Green Mist”(Gallery Nakamura, 山梨)
- 2012年 井坂健一郎“永遠の今があるばかり”(Gallery Nakamura, 山梨)
- 2013年 井坂健一郎展“ANOTHER WORLD”(銀座かわうそ画廊, 東京)
- 2014年 井坂健一郎“Revelation-ゆらぐ時間(とき)”(ギャルリー志門, 東京)
- 2015年 井坂健一郎展“水と風がさわぐ時”(銀座かわうそ画廊, 東京)
- 2016年 井坂健一郎展“空(くう)に結ばれる”(銀座かわうそ画廊, 東京)
- 2017年 井坂健一郎展“間(あわい)にたゆたう”(ギャルリー志門, 東京)
- 2018年 井坂健一郎展“玉響(たまゆら)のかをり”(伊勢丹新宿店 アートギャラリー, 東京)
- 2019年 井坂健一郎展“風がたずねてくる”(伊勢丹新宿店 アートギャラリー, 東京)
- 2020年 井坂健一郎展“いつか風になる”(伊勢丹新宿店 アートギャラリー, 東京)(三彩洞, 山梨)(Coherent Gallery, 大阪)
- 2021年 井坂健一郎展“うたかた 〜 光に誘われて”(岡島百貨店 岡島ギャラリー, 山梨)
- 2022年 井坂健一郎展“うたかた”(ギャラリー上田, 東京)
主なグループ展
[編集]- 1988年 平行絵画 ’88(クッペルラウム, ハンブルク)
- 1989年 JAPAN ART TODAY ’89(ルシア・ギャラリー, ニューヨーク)
- 1990年 アート・フェスティバル MITO 10月展(水戸芸術館, 茨城)
- 1992年 第24回 APAビエンナーレ ’92(シブヤ西武 Bフォーラム, 東京)
- 1995年 ながさき・水の波紋(長崎大学構内, 長崎)
- 2003年 鏡像として(ウエストベスギャラリーコヅカ, 名古屋)
- 2003年 第8回 旺山開天國際文化藝術祭(旺山造形研究所, 江陵〈大韓民国〉)
- 2004年 6th Art International Zurich(Kongresshaus, チューリッヒ)
- 2006年 進化する芸術家たち展(アートガイア河口湖ミュージアム, 山梨)
- 2007年 鏡像として 2007(ヴォイス・ギャラリー w, 京都)
- 2008年 中国・韓国・日本 現代美術交流展(清華大学美術学院美術館, 北京)
- 2009年 アートクロッシング2009にいがた「西区DEアート」(新潟市西区)
- 2010年 文化庁主催:街のアート展「蘇生する空間」(旧JRビル, 山梨)
- 2010年 2010 SPRING三越美術逸品会(ホテルニューオータニ 鶴の間, 東京)
- 2011年 第8回 未来からのツール展(サロン ド オーラム, 東京)
- 2012年 日韓交流 韓日・現代美術展2012(済州島 国際芸術センター,〈大韓民国〉)
- 2012年 第10回 釜山国際環境芸術祭 BIEAF-2012(乙淑島 文化会館, 釜山〈大韓民国〉)
- 2013年 やまなしアートミーティング 2013(山交百貨店 催事場, 山梨)
- 2013年 SNIFF OUT 2013「銀座昶ギャラリーブース」(インテックス大阪, 大阪)
- 2015年 モンゴル・日本交流美術展(Sant Asar Art Gallery, ウランバートル)
- 2015年 被爆70年を考える現代美術展 RING ART P&L 2015(長崎ブリックホールギャラリー, 長崎)
- 2016年 う・つ・ろ・ひ-真行草(元麻布ギャラリー甲府, 山梨)
- 2016年 検証・再考・変貌-協働によるインスタレーション空間の創出(元麻布ギャラリー甲府, 山梨)
- 2017年 Cross Point(ギャラリイK, 東京)
- 2019年 NEXT WAVE ーSELECTED by ISETAN ART GALLERYー(伊勢丹新宿店 アートギャラリー, 東京)
- 2019年 ちょっと つよく ゆれる(ギャラリイK, 東京)
- 2020年 ちょっと つよく ゆれる II(ギャラリイK, 東京)
- 2021年 みらいレンズ(ギャラリー ザ ギャラクシー, 山梨)
- 2022年 ちょっと つよく ゆれる III(ギャラリイK, 東京)