井川湖渡船
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井川湖渡船(いかわことせん)は、静岡県静岡市葵区の人造湖である井川湖内で、「定期便」「対岸交通」「周遊便」の役割を果たしながら運航される静岡市営の渡し船である。いずれの航路も無料で乗船することができる[1]。
概要
[編集]1957年(昭和32年)、井川ダムの完成により造られた井川湖によって、対岸への交通手段を失った住民の利便を図るため、1958年(昭和33年)に旧井川村の事業として始まった。当初は2隻で往来していたが、対岸交通利用者の減少と、観光客の増加に伴い、1994年(平成6年)から1隻を観光用に切り替え、定期観光船として井川湖を約40分ほどかけて回る周遊便の運航も始まった。
現在、主に使用されている船舶は窓のないオープンタイプで、1999年(平成11年)に就航した二代目「赤石丸」である。船名は、大井川源流の赤石岳に由来する[2]。
2020年(令和2年)6月、それまで使用されてきた「第二聖丸(だいにひじりまる)」に代わり、新造船「令和聖(れいわひじり)」(20人乗り)が進水した。「令和聖」は主に周遊便に使用され、船室を設置しているため、雨の日や寒い日でも快適に乗船できる。船名は聖岳に由来する。
航路
[編集]- 定期便(井川ダム - 井川本村)所要約20分
- 対岸交通(井川本村 - 宮向)所要約10分
- 黄旗掲揚、または電話によるリクエストベースにより適宜臨時便として運航される。当航路は、かつて人々が往来していた道に沿っている。宮向渡船乗り場は金属製の簡易階段が設置されているのみで、桟橋はない。周辺に平地はなく鬱蒼とした森が茂り、あまり整備されていない歩道が山腹に向かって延びる。
- 周遊便(井川本村 - 井川湖内・井川大橋周辺)所要約40分
- 要予約。
運航データ
[編集]乗船場へのアクセス
[編集]- 井川本村乗船場 - 自主運行バスてしゃまんくん「渡船場」バス停横。運航員詰所を兼ねた渡船待合室(いっぷく処)がある。
- 井川ダム乗船場 - 大井川鐵道大井川本線「金谷駅」から「千頭駅」で井川線に乗り換え、終点「井川駅」下車。井川水力管理所方面へ徒歩約10分。待合室はない。
脚注
[編集]関連項目
[編集]外部リンク
[編集]座標: 北緯35度13分13.2秒 東経138度14分28.7秒 / 北緯35.220333度 東経138.241306度