京丹波町町営バス
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京丹波町町営バス(きょうたんばちょうちょうえいバス)は、京都府船井郡京丹波町が運行するコミュニティバスである。市町村合併に伴い、2006年5月より「京丹波町町営バス」としての運行を開始した[1]。運行形態は、自家用自動車(白ナンバー車)による有償運送(いわゆる80条バス)である[1]。
概要
[編集]京丹波町では、合併前の旧瑞穂町が運行していた瑞穂町町営バス(みずほちょうちょうえいバス)、旧和知町が運行していた和知町町営バス(わちちょうちょうえいバス)、及び旧丹波町が運行していた町民バス(無償)を、合併後もほぼそのまま引き継いで運行していた。が、合併後半年程経ってからこれらを有償の町営バスに一元化し、京丹波町町営バスとした[2]。
沿革
[編集]- 1986年9月1日 - 【瑞穂町】国鉄バス小野線、戸津川線の廃止による代替として、瑞穂町町営バス運行開始[3]。
- 運行開始当時の路線は、小野線(桧山 - 小野)、戸津川線(桧山 - 戸津川)の2路線。
- 1989年10月1日 - 【和知町】京都交通の路線廃止による代替として、和知町町営バス運行開始[4]。
- 1990年4月1日 - 【瑞穂町】西日本JRバス中台線の廃止に伴い、中台線(桧山 - 新北垣内)運行開始[3]。
- 1991年10月1日 - 【瑞穂町】西日本JRバス質美線、猪鼻線の廃止に伴い、質美線(桧山 - 下山駅)運行開始。戸津川線を猪鼻・戸津川線とする[3]。
- 1995年4月29日 - 【瑞穂町】奈良交通からボンネットバス1台を購入、小野線、猪鼻・戸津川線で休日に運行開始[3]。
- 1995年10月1日 - 【瑞穂町】西日本JRバス鎌谷線の廃止に伴い、鎌谷線(桧山 - 鎌谷奥)運行開始[3]。
- 1996年9月1日 - 【瑞穂町】瑞穂病院線(桧山 - 瑞穂病院)運行開始(自主運行)。質美線を北久保経由に変更[3]。
- 2005年10月11日 - 丹波町、瑞穂町、和知町の合併による京丹波町発足により、瑞穂町、和知町の町営バス及び丹波町の町民バスを引き継ぐ。
- 2006年5月1日 - 旧3町の町営バス、町民バスを一元化して京丹波町町営バス運行開始[2]。
- 丹波桧山線(京丹波町役場前 - 桧山)、丹波和知線(京丹波町役場前 - 和知駅)新設。須知高校線(和知駅 - 須知高校)及び中台線の一部(桧山 - グリーンランドみずほ)は廃止。
- 開始当初は土曜も全休だった。
- 2007年4月1日 - ダイヤ改正。椿坂、ひかり小学校下バス停新設。質美線の北久保口バス停を廃止、近くに知野辺天神前バス停新設[5]。
- 2010年4月1日 - ダイヤ改正。土曜日の運行を開始[6]。
- 2011年4月1日 - ダイヤ改正。桧山和知線新設[7]。
- 2020年10月1日 - ダイヤ改正。丹波日吉線新設[8][9]。
- 2021年4月1日 - 全区間で料金が一律200円となった[10]。
運賃・ダイヤ
[編集]- 運賃は全区間均一200円である[10]。12歳未満の子供は半額で、大人同伴の6歳未満の幼児は無料。11枚券片で10回分の料金の回数券もある[11]。
- 定期券は通勤用と、通学及び通園用とがあり、いずれも期間が1ヵ月、3ヵ月、6ヵ月のものがある[11]。
- 日曜・祝日及び年末年始(12月29日 - 1月3日)は運休。
路線
[編集]以下の路線がある。※2024年(令和6年)4月1日時点[12]、()内は一部便のみ経由、<停留所名/停留所名>はどちらかの選択経由
- 丹波日吉線(この路線のみ日、祝日運行)
- 丹波和知線
- W20 丹波マーケス - ((味夢の里 - )椿坂 - (ひかり小学校前 - ))京丹波町役場前 - ((自然運動公園 - )自然公園前 - )須知高校前 - 豊田 - 富田 - 下山駅下 - 中山 - 升谷橋 - 和知中学校前 - 和知駅
- この他に、ひかり小学校前 - 須知高校前 - 豊田 - 富田間(役場不経由)のスクール便(休校日運休)がある。
- 高原下山線
- M72 京丹波町役場前 - (ひかり小学校前 - 椿坂 - (味夢の里 - ))丹波マーケス - 蒲生 - みのりが丘 - 実勢公民館前 - 国道富田 - (→尾長野→わらび→下山駅下→上新田→)下山駅
- この他に、ひかり小学校前 - みのりが丘 - 実勢公民館前(→市森)間(左記以外不経由)のスクール便(休校日運休)がある。
- 丹波桧山線
- 19 京丹波町役場前 - 丹波マーケス - 椿坂 - (味夢の里 - )塩谷古墳公園前 - (森 - 元安井 - 光久 - 塩田谷口 - 森 - )曽根 - 新北垣内 - 京丹波町病院前 - 桧山
- この他に、ひかり小学校前 - 森 - 元安井 - 光久 - 塩田谷口間のスクール便(休校日運休)がある。
- 竹野線
- 26 京丹波町役場前 - (ひかり小学校前 - 椿坂 - (味夢の里 - ))丹波マーケス - (市森回転場 - )水戸 - 食彩の工房 - (鎌倉 - )中村 - 笹尾口 - 笹尾
- この他に、市森→ひかり小学校前間のスクール便(休校日運休)がある。
- 小野鎌谷線
- 16 桧山 - 京丹波町病院前 - 丹波和田 - 道の駅さらびき - 作業場前 - 小野 - 作業場前 - 井尻 - 坂井 - 花ノ木 - 東又公民館前 - 宮の前 - 鎌谷奥
- スクール便(休校日運休)は桧山 - 小野 - 井尻間と桧山 - 病院前 - (直行) - 坂井 - 鎌谷奥間とに分割して運行している。
- 質美線
- M12 桧山 - 京丹波町病院前 - 丹波和田 - 妙楽寺 - 丹波三ノ宮 - 水呑 - (十倉 - ) 質美 - 下村( - 北久保)( - 下山駅)
- 猪鼻戸津川線
- 13 桧山 - 京丹波町病院前 - 丹波和田 - 妙楽寺 - 丹波三ノ宮 - (→猪鼻→加用口→深山口→猪鼻→丹波三ノ宮→)質志 - 鍾乳洞口 - 戸津川( - 戸津川公民館※)
- ※現在戸津川 - 戸津川公民館を運行する便はない。
- 桧山和知線
- W10 桧山 - 京丹波町病院前 - 豊田 - 富田 - 国道下山 - 中山 - 升谷橋 - 和知中学校前 - 和知駅
- 仏主線
- W41 和知駅 - 和知中学校前 - 升谷橋 - 篠原 - 下乙見 - 下粟野 - (西河内 - )山の家前 - 仏主
- 長瀬線
- W31 和知駅 - 和知中学校前 - <升谷橋/大倉文化センター前> - 篠原 - (大迫公民館前←)大迫 - 塩谷口 - (塩谷 - )長瀬( - 大野ダム)
- 大倉文化センター前・大迫公民館前・塩谷経由便は月耀・木曜のみの運行(祝日は運休)。
- 才原大簾線
- W63 和知駅→和知→須川橋→大井川→安栖里→改善センター前→広野→大簾口→大簾→大簾口→(立木駅→)才原→広瀬→角→安栖里→大井川→須川橋→和知→和知駅(→町道中学校前→和知駅)
- この他に、大簾口→広野→改善センター前→(直行)町道中学校前間と、才原→広瀬→和知→(直行)町道中学校前間のスクール便(休校日運休)がある。立木駅経由は休校日運休の便のみ。
坂原経由
- W63 和知駅 - 和知 - 須川橋 - 坂原 - 安栖里 - 角 - 上広瀬 - 才原
- 火曜・金曜のみの運行(祝日は運休)。
- 上乙見線
- W45 和知駅 - 和知中学校前 - 升谷橋 - (中山 - )篠原 - (大迫 - 塩谷口 - 塩谷 - (→長瀬→))下乙見 - 上乙見
- 道の駅和線
- W75 和知駅 - 道の駅和
車両
[編集]塗装は一部を除き旧和知町の塗装。方向幕は使用せずステッカー差しにプレートを差している。
- 中型バス
- 三菱ふそう・エアロミディ(MK,S)
- 日野・レインボー(RR,Ⅱ)
- いすゞ自動車・エルガミオ、ガーラミオ
- 小型バス
- ワゴン
-
和知町町営バス当時の車両(1996年)
-
瑞穂町町営バス当時の車両(1996年)
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瑞穂町町営バス当時のバス停
脚注
[編集]- ^ a b 土居靖範「自治体による生活交通再生の評価と課題(I)― 京都府内地方部における乗合バスに焦点をあてた検証 ―」『立命館経営学』第48巻6号、2010年3月、p.63-77。立命館大学(p.65「表1-1 京都府内市町村別乗合バス事業者(2009年12月現在)」参照。
- ^ a b 『広報京丹波』第6号、7-17頁、2006年4月。https://web.archive.org/web/20200206141548/http://www.town.kyotamba.kyoto.jp/cmsfiles/contents/0000005/5527/no.6.pdf (PDF)。
- ^ a b c d e f 『明日も走るか(京都府版)』pp.27-30(日本過疎バス友の会、1996年)
- ^ 『明日も走るか(京都府版)』pp.48-50
- ^ 『広報京丹波』第17号、2-8頁、2007年3月。https://web.archive.org/web/20200206141607/http://www.town.kyotamba.kyoto.jp/cmsfiles/contents/0000005/5527/koho17.pdf (PDF)。
- ^ 『広報京丹波』第54号、15頁、2010年4月。https://web.archive.org/web/20200206141547/http://www.town.kyotamba.kyoto.jp/cmsfiles/contents/0000005/5523/koho54.pdf (PDF)。
- ^ 『平成23年度施政方針』、京丹波町、2011年3月4日。https://web.archive.org/web/20200206141549/https://www.town.kyotamba.kyoto.jp/cmsfiles/contents/0000000/635/H23.3.4.pdf (PDF)。
- ^ “バス新路線、コロナ禍でどうなる? 京都・京丹波、観光客の流れ創出なるか”. 京都新聞 (2020年9月9日). 2020年9月11日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年9月11日閲覧。
- ^ “町営バス時刻表”. 京丹波町 (2020年10月6日). 2020年11月15日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年11月15日閲覧。
- ^ a b “町営バス時刻表”. 京丹波町. (2021年6月14日) 2021年8月5日閲覧。
- ^ a b “定期旅客料金”. 京丹波町. オリジナルの2021年8月5日時点におけるアーカイブ。 2021年8月5日閲覧。
- ^ “町営バス時刻表”. 京丹波町 (2024年4月3日). 2024年4月5日閲覧。
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- 町営バス時刻表 - 京丹波町
- 京丹波町町営バス運行事業条例 - 京丹波町例規集
- 京丹波町町営バス運行管理規則 - 京丹波町例規集