仙北市立角館樺細工伝承館
表示
仙北市立角館樺細工伝承館 | |
---|---|
情報 | |
旧名称 | 仙北市立館町伝承館 |
設計者 | 大江宏建築事務所 |
構造設計者 | 青木繁研究室 |
設備設計者 | 森村共同設計事務所 |
施工 | 大林組 |
建築主 | 角館町 |
構造形式 | 鉄筋コンクリート構造、一部鉄骨構造 |
延床面積 | 2,148 m² [1] |
状態 | 完成 |
階数 | 地上2階、地下1階 |
竣工 | 1978年 |
開館開所 | 1978年9月 |
所在地 |
〒014-0331 秋田県仙北市角館町表町下丁10番地1 |
座標 | 北緯39度35分59.6秒 東経140度33分39.6秒 / 北緯39.599889度 東経140.561000度座標: 北緯39度35分59.6秒 東経140度33分39.6秒 / 北緯39.599889度 東経140.561000度 |
仙北市立角館樺細工伝承館(せんぼくしりつかくのだてかばざいくでんしょうかん)は、秋田県仙北市に所在する観光施設である。
建築
[編集]18世紀から角館に伝わる樺細工は、1976年に伝統的工芸品の指定を受けた[2]。樺細工の振興を図ることを目的に、旧角館町(2005年に周辺の町村と合併し、現在の仙北市)により1978年9月に開設された。日本の伝統工芸会館の中では3番目に古い歴史を持つ[3]。館内では樺細工の制作実演や工芸・文化・歴史に関する資料の展示が行われ、物産館や喫茶室が併設されている[4]。
わら葺き屋根を模した案内ホールの屋根は武家屋敷通りから眺めても違和感を感じさせないが、玄関はプレキャストコンクリートの丸柱で支えられた赤レンガ積みのアーチがあり、西洋館風の作りである。喫茶室を併設した観光案内ホール内はアーチが多用され、ヨーロッパの民家を思わせる[5]。設計は、香川県文化会館や国立能楽堂にも携わった大江宏。博物館としての機能を重視した箱型のモダニズム建築、周囲の武家屋敷街に合わせた和風建築のいずれも採らなかった。伝統とモダニズムを同居させた建築のあり方を、大江は「併存混在」というキーワードで説明している[6]。
周辺
[編集]角館樺細工伝承館と上記2館を組み合わせた、2館および3館の共通入館券も発行されている。本館は、角館駅から徒歩15分ほどである[3]。
脚注
[編集]- ^ (日経アーキテクチュア 2011, p. 48)
- ^ “工芸品を知る:樺細工”. 伝統工芸青山スクエア. 2020年8月9日閲覧。
- ^ a b “公共文化施設:仙北市立角館樺細工伝承館”. 仙北市総務部. 2020年8月9日閲覧。
- ^ “角館樺細工伝承館”. 田沢湖・角館観光協会. 2020年8月9日閲覧。
- ^ (日経アーキテクチュア 2011, pp. 52–53)
- ^ (日経アーキテクチュア 2011, pp. 49–51)
- ^ http://www.jia.or.jp/member/award/25years/2013/main.htm
参考文献
[編集]- 日経アーキテクチュア 編『ポストモダン建築巡礼 1975-95 第2版』日経BP、2011年7月25日。ISBN 978-4-296-10462-8 。
外部リンク
[編集]- 仙北市立角館樺細工伝承館仙北市ホームページ