伊勢路
伊勢路(いせじ)は伊勢神宮へ通じる街道とその周辺に付けられることの多い地名。
街道
[編集]熊野参詣道のひとつ、伊勢路のこと。南紀熊野(紀伊国南部)と伊勢神宮を結ぶ街道。熊野側の大部分は現在の国道42号、伊勢側の大部分は三重県道に吸収されたが、古状が残された区間が世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」に登録された。
志摩市磯部地域から伊勢市へ通じる街道。伊勢市側では磯部街道と呼ばれた。現在の三重県道32号伊勢磯部線の南側(志摩市側)の一部。
鳥羽市から伊勢市中村町へ通じる街道。伊勢側では鳥羽街道と呼ばれた。現在の三重県道37号鳥羽松阪線の東側(鳥羽市側)の一部。
その他、各方面から伊勢神宮へ向かう街道全般については伊勢参宮街道を参照のこと。
地名
[編集]度会郡南伊勢町の地名。南北朝時代よりみられる地名。江戸時代は度会郡の伊勢路村と称した。1889年に度会郡穂原村が発足した際、大字「伊勢路」となり、村役場が置かれる。1955年の町村合併により度会郡南勢町が発足した後も旧穂原村域の中心である。〔南勢町発行『南勢町誌』(1985年)より〕
伊賀市の地名。初瀬街道の伊勢路宿(伊勢地宿)があった地域。江戸時代は伊勢地村(伊勢路村)と称した。1889年に伊賀郡上津村(1896年に名賀郡上津村となる)が発足した際、上津村の大字「伊勢地」となる。1955年の町村合併により名賀郡青山町が発足した際、青山町の大字「伊勢路」に改称される。〔青山町発行『青山町史』(1979年)より〕
その他
[編集]JR東海が名古屋 - 鳥羽間を関西本線・伊勢鉄道伊勢線・紀勢本線・参宮線経由で運行していた臨時快速列車伊勢路。1988年7月より土曜・休日を中心として一日一往復で運行が開始する。1989年12月にナイスホリデー伊勢路と改称した。1990年3月の快速みえ運行開始に伴い廃止される。
全日本大学駅伝対校選手権大会の通称。走行区間が熱田神宮 - 伊勢神宮間であるためこのような呼称を用いることがある。