伊藤亜美
尾池 亜美 | |
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生誕 | 1988年8月16日 |
出身地 | 日本 東京都杉並区 |
学歴 |
東京芸術大学 ローザンヌ高等音楽院(ソリスト修士課程) イギリス王立北音楽院(IAディプロマコース) |
ジャンル |
クラシック音楽 現代音楽 |
職業 | ヴァイオリニスト |
担当楽器 | ヴァイオリン |
公式サイト | http://www.amioike.art/ |
尾池 亜美(おいけ あみ、1988年8月16日 - )は、日本のヴァイオリニスト。東京芸術大学講師。 2016年に活動名を尾池亜美から伊藤亜美に一旦改名したが、2019年より再び尾池亜美に戻す[1]。
人物
[編集]略歴
[編集]1988年、外交官の父とピアニストの母のもとに生まれ、3歳よりヴァイオリンを始める。1995年、父の赴任に伴いジュネーヴに渡る。ジュネーブではハビブ・カヤレイに師事し、11歳でジュネーヴ音楽祭にてオーケストラと共演。帰国後は石井志都子に師事。2004年、東京芸術大学附属音楽高等学校へ入学。同校3年時には、フランスのユネスコ本部にて開催された「東京芸術大学附属音楽高等高校オーケストラ・パリ公演(ユネスコ平和祈念コンサート)」に出演し、ソリストとコンサートマスターを務めた。2007年、東京芸術大学へ進学。澤和樹、ジェラール・プーレ、オレグ・クリサに師事し、優秀な学生に授与される安宅賞を受賞。卒業時にはアカンサス賞(卒業最優秀賞)、同声会賞を受賞。
2012年、スイスのローザンヌ高等音楽院ソリスト修士課程を最優秀の成績で修了。同院ではピエール・アモイヤルに師事。また、アモイヤル主宰のアンサンブル「カメラータ・デ・ローザンヌ」に参加し、フランス・エラートレーベルの録音にてアモイヤルと共演。その後、イギリス王立北音楽院に奨学生として招かれ、ヤイル・クレスに師事し、インターナショナル・アーティスト・ディプロマコースを修了。2014年よりオーストリアのグラーツ芸術大学に在籍。ヤイル・クレスに師事し、研鑽を積む。2014年、初のソロアルバム「French Romanticism」が、CD屋さんが選ぶ『クラシックCDアワード 2014』に選出。2016年、ウィーンの教会で録音したセカンドアルバム「A」が、レコード芸術誌特選盤に選出。2016年に坂東祐大らとEnsemble FOVEを結成し、2019年にCD「ZINGARO!!!」を発表[2]。
コンクールおよび音楽賞歴
[編集]- 2000年、第54回全日本学生音楽コンクール(小学校の部)東京大会第2位。
- 2002年、第56回全日本学生音楽コンクール(中学校の部)東京大会第2位。
- 2003年、第11回日本モーツァルトコンクールに最年少で入賞。
- 2008年、第11回江藤俊哉ヴァイオリンコンクール第1位。
- 2009年、第78回日本音楽コンクール第1位。同時に岩谷賞(聴衆賞)、レウカディア賞、鷲見賞、黒柳賞。
- 2009年、第19回青山音楽賞バロックザール賞。
- 2011年、第2回RNCMマンチェスター国際ヴァイオリンコンクール優勝。同時に委嘱作品最優秀演奏賞。
- 2013年、第12回カール・フレッシュ国際ヴァイオリン・コンクール第2位。同時にオーケストラ特別賞。
共演
[編集]新日本フィルハーモニー交響楽団、東京交響楽団、日本フィルハーモニー交響楽団、関西フィルハーモニー管弦楽団、藝大フィルハーモニア、東京フィルハーモニー交響楽団、京都市交響楽団、ロイヤル・リヴァプール・フィルハーモニー管弦楽団、ローザンヌ室内オーケストラ、カメラータ・デ・ローザンヌ、ジュール・フィルハーモニー管弦楽団、JAGMO、ARTE MANDOLINISTICA、ARTE TOKYO、パスピエ、米津玄師他。
参考文献
[編集]- 東京芸術大学学報第435号(平成19年4月号)
- 「日本人外交官による家族コンサート」『毎日経済新聞』2009年4月6日付、文化面。
- 「音コン・バイオリン部門1位 青木さん、尾池さん」『毎日新聞』2009年10月26日付、社会面。
- 「日本音コン:本選会 バイオリン部門 第1位に輝き喜び」『毎日新聞』2009年10月27日付、地方(東京)版。
- 弦楽専門誌『String』2012年5月号。
- 「プーレ、アモイヤルの流れを汲む注目のヴァイオリニスト、尾池亜美ソロ・デビュー」TOWER RECORDSプレスリリース 2014年2月27日付(2015年3月21日更新)。
脚注
[編集]注釈
[編集]出典
[編集]- ^ “現代音楽の自由な感覚に挑む若手バイオリニスト:日本経済新聞”. 2020年3月28日閲覧。
- ^ “超注目の次世代型アンサンブル=Ensemble FOVEスペシャル・インタヴュー【e-onkyo music】”. 2020年9月2日閲覧。
- ^ “東京藝術大学 教員総覧”. 2020年7月7日閲覧。