伊行末
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伊 行末(い ぎょうまつ、い の ゆきすえ、? - 文応元年7月11日(1260年8月19日)[1])は、鎌倉時代の石工。南宋時代に明州付近で生まれ、鎌倉時代初頭に来日し南都焼討後の東大寺復興にあたった。我が国の石工集団「伊派」の創始者であり、彼の子孫は「伊」「猪」「井」を冠する苗字を名乗り(例えば伊野、猪野、井野)、日本各地にその足跡を残している。
作品
[編集]- 新大仏寺本尊石造台座、建仁2年(1202年)重要文化財
- 大野弥勒磨崖仏、承元2年(1208年)史跡
- 大蔵寺十三重石塔、延応2年(1240年)奈良県指定文化財
- 般若寺十三重石塔、建長5年(1253年)重要文化財
- 東大寺法華堂石燈籠、建長6年(1254年)重要文化財
この他、確証はないものの、重要文化財「東大寺南大門石獅子一対(建久7年(1196年))」も伊行末が関与したものとして有力視されている。
参考資料
[編集]- 川勝政太郎、五味義臣「石の奈良」東京新聞出版局