佐々木裕之
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佐々木 裕之 | |
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生誕 |
1956年9月17日(68歳) 福岡県福岡市 |
居住 | 日本 |
国籍 | 日本 |
研究分野 | 医学 |
研究機関 |
九州大学 ケンブリッジ大学ウェルカム/CRC研究所 国立遺伝学研究所 総合研究大学院大学 |
出身校 |
九州大学医学部医学科卒業 九州大学大学院医学研究科生理系専攻修了 |
主な業績 | エピジェネティクス(遺伝子制御の長期記憶) |
主な受賞歴 |
日本人類遺伝学会賞(2009年) 日本遺伝学会木原賞(2012年) 紫綬褒章(2015年) 上原賞(2018年) |
プロジェクト:人物伝 |
佐々木 裕之(ささき ひろゆき、1956年9月17日 - )は、日本の遺伝学者、分子生物学者、医学者。九州大学名誉教授、九州大学特別主幹教授。専門はエピジェネティクス(遺伝子制御の長期記憶)。2015年紫綬褒章受章。
日本におけるエピジェネティクス研究の草分けで、ゲノム刷り込み(ゲノムインプリンティング)現象をモデルとして、エピジェネティクスの機構の解明に貢献した。九大退職後、遺伝研究の集大成としてクラウドファンディングを募り、長年気になっていた三毛猫の毛の色の謎解きを行っている[1][2]。
特定領域研究・領域代表者、CREST・研究代表者、特別推進研究・研究代表者、日本医療研究開発機構CREST/PRIME・研究開発総括、日本エピジェネティクス研究会・代表幹事、日本分子生物学会・副理事長、日本学術会議・連携会員・正会員、国際ヒトエピゲノムコンソーシアム・運営委員、情報・システム研究機構・経営協議会委員などを歴任。
経歴
[編集]- 1956年 - 福岡市生まれ(出生地九州大学病院)
- 1975年 - 福岡県立修猷館高等学校卒業
- 1982年 - 九州大学医学部医学科卒業[3]
- 1983年 - 研修医終了(九州大学第一内科)[3]
- 1987年 - 九州大学大学院医学研究科生理系専攻修了(医学博士)「家族性アミロイドポリニューロパチーのDNA診断」[3]
- 1987年 - 九州大学遺伝情報実験施設 助手
- 1990年 - 英国AFRC動物生理学遺伝学研究所 海外リサーチフェロー
- 1992年 - ケンブリッジ大学ウェルカム/CRC研究所 海外リサーチフェロー
- 1993年 - 九州大学遺伝情報実験施設 助教授
- 1998年 - 国立遺伝学研究所総合遺伝研究系 教授[3]
- 1999年 - 国立遺伝学研究所総合遺伝研究系 研究主幹
- 1999年 - 総合研究大学院大学生命科学研究科 教授(併任)
- 2010年 - 九州大学生体防御医学研究所 教授・主幹教授
- 2012年 - 九州大学生体防御医学研究所 所長
- 2014年 - 九州大学 副学長
- 2018年 - 九州大学 高等研究院長
- 2022年 - 九州大学 名誉教授、九州大学生体防御医学研究所 特命教授
- 2022年 - 九州大学高等研究院 特別主幹教授
- 2023年 - 理化学研究所生命医科学研究センター(横浜) 客員主幹研究員
受賞・栄典
[編集]著書
[編集]- 「エピジェネティクス入門」(岩波科学ライブラリー)岩波書店 2005年 ISBN 978-4-00-007441-4
- 「もっとよくわかる!エピジェネティクス」(実験医学別冊)羊土社 2020年 ISBN 978-4-7581-2207-8
主な業績
[編集]- Sasaki H, et al. (1985年). "Presymptomatic diagnosis of heterozygosity for familial amyloidotic polyneuropathy by recombinant DNA techniques". Lancet 325: 100. PMID 2856994.
- Ferguson-Smith AC, et al. (1993). "Parental-origin-specific epigenetic modification of the mouse H19 gene". Nature 362: 751-755. PMID 8469285.
- Kaneda M, et al. (2004). "Essential role for de novo DNA methyltransferase Dnmt3a in paternal and maternal imprinting". Nature 429: 900-903. PMID 15215868.
- Watanabe T, et al. (2008). "Endogenous siRNAs from naturally formed dsRNAs regulate transcripts in mouse oocytes". Nature 453:539-543. PMID 18404146.
- Sasaki H and Matsui Y. (2008). "Epigenetic events in mammalian germ-cell development: reprogramming and beyond". Nat. Rev. Genet. 9:129-140. PMID 18197165.
- Watanabe T, et al. (2011). "Role for piRNAs and non-coding RNA in de novo DNA methylation of the imprinted mouse Rasgrf1 locus". Science 332:848-852. PMID 21566194.
- Stunnenberg HG, et al. (2016年). “The International Human Epigenome Consortium: a blueprint for scientific collaboration and discovery”. Cell 167: 1145-1149. PMID 27863232.
- Yamashiro C, et al. (2018). “Generation of human oogonia from induced pluripotent stem cells in vitro”. Science 362: 356-360. PMID 30237246.
- Tucci V, et al. (2019). "Genomic imprinting and physiological processes in mammals". Cell 176: 952-965. PMID 30794780.
脚注
[編集]- ^ “三毛猫の毛色をつかさどる遺伝子を解明したい!〜60 年間の謎に挑む〜 身近な謎に迫るためのクラウドファンディングプロジェクトを公開”. 九州大学. 2023年1月28日閲覧。
- ^ “三毛猫の毛色の謎解明へCF呼びかけ…九大名誉教授が遺伝研究の「集大成」に”. 読売新聞オンライン (2022年12月28日). 2023年1月28日閲覧。
- ^ a b c d “国立遺伝学研究所 佐々木 裕之 教授(ささき ひろゆき)”. www.nig.ac.jp. 2023年1月28日閲覧。
- ^ “志の輔さんや桐野夏生さんら、紫綬褒章に12人”. 読売新聞オンライン (2015年11月2日). 2015年11月2日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年5月4日閲覧。
外部リンク
[編集]- 佐々木 裕之 SASAKI Hiroyuki|九州大学 高等研究院
- メンバー紹介 特別主幹教授・特命教授:佐々木 裕之(ささき ひろゆき) - 九州大学生体防御医学研究所 分子機能制御学部門 エピゲノム制御学分野
- 研究組織・ファンディングエージェンシー - 研究組織:日本医療研究開発機構・革新的先端開発支援事業
- 佐々木裕之 - 九州大学研究者情報[リンク切れ]