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佐藤和哉 (ヨーロッパ文学者)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

佐藤 和哉(さとう かずや、1965年 - )はイギリス文化研究者。日本女子大学教授。東京大学教養学部助手、東京外国語大学専任講師を経て現職。現在はイギリス史Ⅰ、Ⅱ、イギリス小説演習など、主にイギリス研究の分野の授業担当及びゼミ担当。研究領域は、イングランドの民衆文芸、ナーサリー・ライムズ(「マザー・グース」と呼ばれる英米の伝承童謡)、児童図書・児童文学の成立過程、民衆=大衆文化研究、18世紀イングランド史。趣味は歩くこと。

[著書]

2004年5月 「行商本と絵本の世界」(三神和子・川端康雄(編)『絵本が語りかけるもの―ピーターラビットは時空を超えて』(松柏社)所収、pp.41−61)

2004年5月 「一八世紀ヨークにおける印刷出版業者の人間関係―トマス・ジェントを中心に―」(森村敏己・山根徹也(編)『集いのかたち―歴史における人間関係』(柏書房)所収、pp.109−128)

2006年6月 「アディスンのバラッド論―「国民文化」への指向―」(出渕敬子(編)『読書する女たち』(彩流社)所収、pp.41-53)

[論文]

2001年3月 「1990年代におけるイギリス文化研究の概観と展望」『日本女子大学文学部紀要』第50号 pp.85-100

2002年3月 「ヒストリー」は「物語」か「歴史」か―ダイシーの出版物カタログをめぐって―」日本女子大学英文学科『英米文学研究』第37号 pp.23-35

2003年3月 「18世紀ロンドンにおける印刷出版職人の世界−トマス・ジェントの自伝から」日本女子大学英文学科『英米文学研究』第38号 pp.17-31

2005年3月 「ペニー本は「不道徳」か?:初期近代イングランドの民衆出版物に見られる性道徳」『日本女子大学文学部紀要』第54号 pp.39-53

2006年3月 「『正直ジョンと一途なケイト』の家政学―初期近代イングランドの「純愛」物語―」日本女子大学英文学科『英米文学研究』第41号 pp.11-32

2006年3月 「小人をめぐるおおげさな『物語』―近世イングランドの民衆文芸に関する一考察」日本比較文化学会『比較文化研究』No.72 pp.11-21[1]

経歴

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福岡県立修猷館高等学校を経て、東京大学教養学部教養学科卒業。同大大学院総合文化研究科地域文化研究専攻修士課程修了(学術修士)後、同博士課程を中退し、オックスフォード大学近現代史学部・研究科修士課程修了(社会経済史修士)。東京大学在学中に行方昭夫山内久明に師事。平野敬一に私淑してマザー・グース研究を始めるが、マザー・グースが編纂され始めた18世紀に関心を抱き、以後18世紀の児童書と民衆文化について研究する。

2006年、「小人をめぐる大げさな『物語』―近世イングランドの民衆文芸に関する一考察―」(『比較文化研究』No. 72)にて、日本比較文化学会奨励賞を受賞。

脚注

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  1. ^ 日本女子大学|文学部(大学)|英文学科|佐藤和哉”. mcm-www.jwu.ac.jp. 2019年12月17日閲覧。

外部リンク

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