保田層群
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保田層群(ほたそうぐん)は、千葉県房総半島南部に分布する海成層である。
概要
[編集]第三紀中新世の海成層で、嶺岡層群をかこむように房総半島南部に東西方向に分布し、下位の嶺岡層群とは断層で接し、上位の三浦層群とは不整合。一般に急傾斜し、褶曲や断層により複雑な構造を示す。
下位から、増間層、青木山層、富山層、江月層に区分、増間層は泥岩を主とし、凝灰岩・砂岩を煩雑に挟む。青木山層は泥岩から成り、富山層は砂岩と泥岩の互層で西部では礫岩を挟む。江月層は泥岩が主である。
参考文献
[編集]- 地学団体研究会 編 『新版 地学事典』平凡社、1996年。ISBN 4-582-11506-3
外部リンク
[編集]- 市原優子, 三梨昂「房総半島の新生代層に含まれているアミノ酸」『地質学雑誌』第75巻第5号、日本地質学会、1969年、241-245頁、doi:10.5575/geosoc.75.241。
- 鈴木祐一郎, 秋葉文雄, 神谷昌幸「房総半島南部保田層群中の最後期漸新世珪質微化石群集」『地質学雑誌』第102巻第12号、日本地質学会、1996年、1068-1071頁、doi:10.5575/geosoc.102.1068。