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僕と幽霊が家族になった件

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
僕と幽霊が家族になった件
關於我和鬼變成家人的那件事
Marry My Dead Body
監督 程偉豪中国語版
脚本 程偉豪、呉瑾蓉中国語版
原作 賴致良
製作 金百倫、呉明憲
出演者
音楽 劉家凱中国語版
主題歌 蔡依林親愛的對象中国語版
撮影 陳麒文
編集 陳俊宏
製作会社 金盞花大影業、伯樂影業
配給 中華民国の旗 威視電影中国語版、伯樂影業
日本の旗 面白映画
公開
  • 中華民国の旗2022年11月17日(先行)
  • 中華民国の旗2023年2月10日(一般)
  • 日本の旗2023年8月2日
  • 世界の旗2023年8月10日(Netflix
  • ほか
上映時間 130分
製作国 中華民国の旗 台湾
言語 中華民国国語台湾語
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僕と幽霊が家族になった件』(ぼくとゆうれいがかぞくになったけん、原題:關於我和鬼變成家人的那件事、英題: Marry My Dead Body)は、2023年台湾映画

冥婚」と「同性婚」を題材にしたコメディ[1]アクション[1]サスペンス[1]ヒューマンドラマ[2]

台湾で大ヒットし、台湾映画として年間1位・歴代7位の興行収入を達成した[3]

あらすじ

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舞台は台北異性愛者の独身刑事ウー・ミンハンは、道端で赤い祝儀袋中国語版を拾ったことで、ゲイの青年の幽霊マオマオと「冥婚」することになってしまう。

当初は反発しあう二人だったが、 マオマオの死の裏側に凶悪事件があることが判明、協力して捜査することになる。しかし事態は予想外の展開を迎える。

登場人物・キャスト

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許光漢。2022年11月、本作の先行上映にて。
林柏宏中国語版
王浄中国語版

日本語吹替は無い。

  • 呉明翰(ウー・ミンハン) / 許光漢(シュー・グァンハン)
主人公。失敗続きで交番勤務になった男性刑事異性愛者[1]ゲイに偏見を抱いている
愛称は「マオマオ」。台湾大学大学院生リベラルオープンリーゲイ。死因はひき逃げ事故[1]。幽霊となってからはミンハンにだけ姿が見える。口癖は「ウソでしょ(不敢相信)」。
ミンハンの同僚の女性刑事。周りから「職場の花」扱いされている。
マオマオの同性愛を支持しており、道端に赤い祝儀袋中国語版を置き、拾う男性が現れるのを待っていた。
マオマオの同性愛を支持せず、死の直前にケンカしていた。
  • 陳家豪(チェン・ジアハオ) / 炎亞綸
マオマオの生前の恋人。
マフィアのボス。
ミンハンの上司。

製作・公開

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台湾における同性婚は、2019年に合法化されており、本作もそれを踏まえている[4]

本作は、2018年に開催された企画公募コンペティション「野草計畫」に応募された短編作品を原案とする[1][4]。製作の過程で、LGBTQ+当事者団体への相談も行われた[1]。本作のテーマの一つが「価値観の対立」であるため、古い価値観やステレオタイプの描写もあえて取り入れられた[1]

監督程偉豪中国語版(チェン・ウェイハオ)は、キャリア初期に短編コメディを手掛けた後、『紅い服の少女中国語版』(2015年)、『目撃者 闇の中の瞳』(2017年)、『The Soul 繋がれる魂中国語版』(2021年)など、長編ホラーやサスペンスでヒットメーカーとなった[1]。本作は初の長編コメディとなる[1]

2022年11月、第59回金馬奨のクロージング作品として先行上映した後、2023年2月10日、春節に合わせて台湾で公開[4]。その後、香港韓国東南アジアでも公開[4]日本では2023年8月2日から公開[4][5]。2023年8月10日からは、Netflixで全世界に配信している[4]

反響

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台湾で大ヒットし、台湾映画として年間1位・歴代7位の興行収入を達成した[3]

第60回金馬奨最優秀脚本賞中国語版受賞など、複数の受賞・ノミネートがある。

台湾文化部により、第96回米アカデミー賞国際長編映画賞台湾代表作品英語版にも選ばれたが[6]、ノミネートはしなかった。

スピンオフドラマ『正港署』

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2024年8月22日から、Netflixでスピンオフドラマ『正港署中国語版』(原題: 正港分局)が配信されている[7]。こちらには日本語吹替がある。

日本語吹替

ほか。

脚注

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  1. ^ a b c d e f g h i j 稲垣貴俊 (2023年8月8日). “台湾映画『僕と幽霊が家族になった件』:死者との同性婚で描く新旧の価値観 監督チェン・ウェイハオが語る”. nippon.com. 2024年8月30日閲覧。
  2. ^ Inc, Natasha. “僕と幽霊が家族になった件 | あらすじ・内容・スタッフ・キャスト・作品情報”. 映画ナタリー. 2024年8月30日閲覧。
  3. ^ a b 台湾映画スター、シュー・グァンハンの実像に迫る:日台合作『青春18×2 君へと続く道』公開に向けて来日”. nippon.com (2024年5月3日). 2024年8月30日閲覧。
  4. ^ a b c d e f アカデミー賞台湾代表「僕と幽霊が家族になった件」 監督が語る“死者との同性婚”をコメディとして描いた理由 : どうなってるの?中国映画市場”. 映画.com. 2024年8月30日閲覧。
  5. ^ Inc, Natasha. “【舞台挨拶レポート】台湾映画「僕と幽霊が家族になった件」の監督が来日、伝えたいのは「愛の前で皆平等」”. 映画ナタリー. 2024年8月30日閲覧。
  6. ^ 「僕と幽霊が家族になった件」、米アカデミー賞台湾代表に選出=男性同士の冥婚描く - フォーカス台湾”. フォーカス台湾 - 中央社日本語版 (2023年8月30日). 2024年8月30日閲覧。
  7. ^ 最新台湾ドラマ|(ネタバレあり)犯罪ミステリー・コメディ「正港署」キャスト、オンライン記者会見を開催|Cinem@rt記事一覧 | アジアをもっと好きになるカルチャーメディア”. Cinem@rt記事一覧 | アジアをもっと好きになるカルチャーメディア. 2024年8月30日閲覧。
  8. ^ a b c d 『正港署』第1話クレジット
  9. ^ https://x.com/ryt_suzuki/status/1828771477149401590

外部リンク

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