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元 誕(げん たん、生没年不詳)は、中国の北魏の皇族。済陰静王。字は曇首。
元偃の子として生まれた。491年(太和15年)、伯父の元鬱が汚職のために死を賜った。その子の元弼が済陰王の爵位を嗣いでいたが、元誕は拓跋小新成の嫡孫として済陰王位を嗣ぐ正統性を訴え、502年(景明3年)に認められて済陰王に封じられた。斉州刺史に任じられた。任地において苛酷な収奪をおこない、御史中尉の元纂の弾劾を受けたが、赦免された。死去すると、諡は静王といった。
子の元撫(字は伯懿)が済陰王位を嗣いだ。528年(建義元年)に従兄の元暉業の訴えにより王爵を剥奪された。
- 『魏書』巻19上 列伝第7上
- 『北史』巻17 列伝第5