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免の石

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
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免の石(めんのいし)は、熊本県阿蘇郡南阿蘇村大字河陰にある巨石である。

概説

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かつては高さ約40メートルの崖にできた割れ目に挟まって、宙に浮いているように見え、「落ちない石」のパワースポットとして受験生にも人気があった[1]

しかし、2016年熊本地震によって4月16日未明に落下した[2][3]。石は一時行方不明になったが、約70メートル離れた山林内で砕けずに残っているのが発見された。石のあった場所の真下には、落下した際の衝撃で、岩盤に2か所のくぼみができていた[4][5][6]

縦は約3メートル、横は約2メートル、重さ約5トン。南阿蘇の火山活動や侵食により、南外輪山の中腹、高さ約40メートルの岸壁の割れ目に挟まれた状態で取り残されたものと考えられる。私有地のため、入山には許可が必要で、南阿蘇村観光協会によってトレッキング・コースが整備され、ガイドの案内で観光できる。

地震後は、石が落ちた後の空洞の形が猫のように見えることから[7]、観光協会では〈招き猫の空洞〉としてピーアールすることとし、同年秋からトレッキング・コースを再整備している[8][9][10]

2019年に九州観光推進機構が発表した「旅好きが選ぶ!九州観光ランキング 2018」において、第1位に選ばれている[11][12]

名前の由来

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岸壁に挟まれ、浮いて見える石は「龍が産み落とした卵」として、古くは「娩の石」と呼ばれていた。それが「免の石」に変化したと言い伝えられている[13]。また、「災いを免じる」という意味から名付けられたとも言われる[3]

脚注

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  1. ^ “洞窟に現れた“猫” 熊本県・南阿蘇村【360°パノラマ】”. 産経新聞. (2018年12月3日). https://www.sankei.com/photo/theta360/news/181203/tta1812030001-n1.html 2018年12月4日閲覧。 
  2. ^ “「落ちない巨石」が落ちた。”. 朝日新聞デジタル. (2016年4月22日). http://www.asahi.com/articles/ASJ4Q5G71J4QPPTB00L.html 2016年5月17日閲覧。 
  3. ^ a b “「落ちない石」落ちた 南阿蘇 観光売り出し中、「残念」 熊本地震”. 西日本新聞. (2016年5月2日). http://www.nishinippon.co.jp/feature/attention/article/274936 2017年5月6日閲覧。 
  4. ^ 「免の石」落ちた… 南阿蘇村、住民ら落胆-熊本のニュース│ くまにちコム
  5. ^ 「免の石」落ちた… 南阿蘇村、住民ら落胆│ 熊本日日新聞社
  6. ^ “「落ちない巨石」あった! 斜面に原形…「ホッとした」”. 朝日新聞デジタル. (2016年4月28日). http://www.asahi.com/articles/ASJ4X52PVJ4XUDCB01B.html 2017年5月6日閲覧。 
  7. ^ 南阿蘇トレッキング再び始動します!”. 南阿蘇村. 2018年5月20日閲覧。
  8. ^ トレッキングコース紹介 猫の鈴だった「免の石」”. 一般社団法人 みなみあそ村観光協会. 2018年5月19日閲覧。
  9. ^ 地震で招き猫が現れた! 落ちないはずの石が落ちて南阿蘇のパワスポに”. デイリースポーツ (2017年6月9日). 2018年5月20日閲覧。
  10. ^ 熊本 南阿蘇 地震の後に現れたのは…”. 日本放送協会 (2018年4月12日). 2018年5月20日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年5月11日閲覧。
  11. ^ 「旅好きが選ぶ!九州観光ランキング 2018」を発表”. 九州観光推進機構 (2019年2月8日). 2019年5月11日閲覧。
  12. ^ 旅好きが選ぶ! 九州観光ランキング2018”. 南阿蘇村役場. 2019年5月11日閲覧。
  13. ^ 南阿蘇村プロモーションDVD参照。

関連項目

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外部リンク

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座標: 北緯32度49分15.0秒 東経131度0分2.8秒 / 北緯32.820833度 東経131.000778度 / 32.820833; 131.000778