ホロン (哲学)
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(全体子から転送)
ホロン (英語: holon, 古代ギリシア語: ὅλον) とは、古代ギリシア語で「全体」を意味する形容詞・名詞「ホロス」(holos, ὅλος) の中性形。アリストテレス『形而上学』などでも言及される。
そこから派生して、哲学者アーサー・ケストラーが1967年の著作『機械の中の幽霊』("The Ghost in the Machine") において造語的[1]に用いて重要視した概念で、物の構造を表す概念。部分であるが、全体としての性質も持ち、上下のヒエラルキーと調和し、機能する単位。全体を構成する要素がそれ自体、全体としての構造をもつ場合の、要素(部分)としてのひとつの全体。全体子とも言う。例えば、人体という全体を構成する要素(部分)である細胞も、各々全体としての構造、機能をもっており、ホロンであると言える。
脚注
[編集]参考文献
[編集]- Arthur Koestler (1967). The Ghost in the Machine. Hutchinson. ISBN 0140191925
- Arthur Koestler (1978). Janus. ISBN 0330258427
- アーサー・ケストラー 著、田中三彦・吉岡佳子 訳『ホロン革命』工作舎、1983年。ISBN 4-87502-091-0。(新装版2021年、ISBN 978-4875025283)