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八木景子

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
やぎけいこ
八木景子
生年月日 1967年
出生地 東京都[1]
職業 映画製作会社・代表[2]
事務所 合同会社八木フィルム
公式サイト 公式ウェブサイト
主な作品

ビハインド・ザ・コーヴ 〜捕鯨問題の謎に迫る〜[3]

鯨のレストラン 〜SDGsとクジラ〜[4]
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八木 景子(やぎ けいこ、1967年昭和42年〉[1] - )は、日本の映画監督

2015年に『ビハインド・ザ・コーヴ 〜捕鯨問題の謎に迫る〜』を製作し監督デビュー。同作品は 2018年2月17日に反捕鯨国の英国ロンドンで開催されたロンドン・フィルムメーカー国際映画祭で長編ドキュメンタリーベスト監督賞を受賞した[5][6]

来歴

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東京都生まれ[1]。8歳の頃、母が亡くなり、命に対して幼い頃から向き合うようになった[7]

アメリカの映画配給会社の東京支社で8年間勤務し、2011年3月に退職[1]。2014年、映画制作会社「合同会社八木フィルム」を設立[8]

2014年春にドキュメンタリー映画『ビハインド・ザ・コーヴ 〜捕鯨問題の謎に迫る〜』を企図、同年7月から和歌山県東牟婁郡太地町で4か月間の撮影を行い、半年かけて編集をし、監督デビュー作の製作を単独で行った[8]。2015年に公開されるとモントリオール世界映画祭に出品され、2016にはニューヨークとロサンゼルスといった米国の主要都市で上映。また、Netflixからも配信された(日本のドキュメンタリー映画としては初)[9]。米国コロンビア大学では、2019年のアースデーに、学生からの要望により「ビハインド・ザ・コーヴ」が上映された[10]。日本の国際捕鯨委員会(IWC)脱退と商業捕鯨再開に影響を及ぼしたとの指摘もある[9]

アマゾンガラパゴスキューバ南アフリカケニヤエジプトインドなどの秘境を旅したことがあり、日本を外から見る機会を得ている日本人であると、モントリオール世界映画祭で紹介された[11]

国内外での反捕鯨運動への批判・反論を行う一方で、国内の捕鯨業界の腐敗も指摘している[12]

作品

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脚注

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  1. ^ a b c d “モントリオール世界映画祭に出品 : 太地の捕鯨テーマに制作 : 八木景子監督が思いを語る”. 熊野新聞ウエブサイト. (2015年9月2日). https://web.archive.org/web/20160601190232/http://www.kinan-newspaper.co.jp/history/2015/9/2/05.html 
  2. ^ 小山田研慈 (2015年9月2日). “「ザ・コーヴ」に対抗、反捕鯨活動追う カナダで上映へ”. 朝日新聞デジタル. https://web.archive.org/web/20160827203240/http://www.asahi.com/articles/ASH8W4DKBH8WULZU009.html 
  3. ^ お知らせ : 8/7 マスコミ試写会” (PDF). 水産ジャーナリストの会ウェブサイト. 水産ジャーナリストの会. 2015年11月3日閲覧。
  4. ^ 鯨のレストラン 公式サイト”. 鯨のレストラン. 2023年4月4日閲覧。
  5. ^ “反捕鯨国・英の映画祭、捕鯨問題描いた日本映画が受賞”. TBS NEWS. (2018年2月18日). https://web.archive.org/web/20180218092313/http://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye3295471.html 2018年2月18日閲覧。 
  6. ^ “最優秀監督賞に日本人=捕鯨批判に反論-英映画制作者祭”. 時事通信. (2018年2月18日). https://web.archive.org/web/20180218210132/https://www.jiji.com/jc/article?k=2018021800179&g=soc 2018年2月18日閲覧。 
  7. ^ クジラを追い続ける八木景子監督インタビュー<増刊号>:東京新聞 TOKYO Web”. 東京新聞 TOKYO Web. 2024年4月23日閲覧。
  8. ^ a b “「日本の食文化アピール」 捕鯨の映画制作の八木監督が会見”. 紀伊民報ウェブサイト. (2015年9月1日). https://web.archive.org/web/20160304232807/http://www.agara.co.jp/news/daily/?i=300655&p=more 
  9. ^ a b 「ジャンヌ・ダルク」追い出した捕鯨業界”. 47NEWS (2019年7月8日). 2024年5月24日閲覧。
  10. ^ 「意外にも米国人からは好意的な反応」、制作の八木景子監督、質疑応答で”. ニューヨークビズ! (2019年4月25日). 2024年4月23日閲覧。
  11. ^ “movie-BEHIND 'THE COVE'” (英語). The Montreal World Film Festival (World Film Festival). (2015年). http://www.ffm-montreal.org/en/462-en_behind-the-cove-.html 2015年11月4日閲覧。 
  12. ^ 八木景子 (2022年12月13日). “海外からの批判だけでない、衰退し続けるクジラ産業のワケ”. Yahooニュース. Yahoo JAPAN. https://news.yahoo.co.jp/expert/articles/247335f08511584d7249bad517ed3fc8c2591c90 2023年2月24日閲覧。 
  13. ^ DROP CINEMA SPECIAL : 『あの女はやめとけ』”. 専門学校ENBUゼミナール. 2015年11月4日閲覧。
  14. ^ 「反捕鯨の風潮は下火に」問題の〝今〟をドキュメント”. Wedge ONLINE(ウェッジ・オンライン) (2023年10月6日). 2024年4月24日閲覧。
  15. ^ 「ザ・コーヴ」に対抗、反捕鯨活動追う カナダで上映へ”. 朝日新聞デジタル (2016年8月27日). 2024年4月23日閲覧。
  16. ^ 映画『鯨のレストラン』仏で初上映!=観客と白熱した討論会も=反捕鯨思想多い地で伝統食訴える”. ブラジル日報 (2024年4月11日). 2024年4月23日閲覧。

外部リンク

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