六田知弘
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六田 知弘(むだ ともひろ、1956年12月6日 - )は、日本の写真家。奈良県御所市[1]出身。
略歴
[編集]1956年奈良県御所市生まれ。1980年早稲田大学卒業。 1982年からヒマラヤのシェルパの村に暮らしながら撮影。1988年に写真展「ひかりの素足―シェルパ」を開催して以降、「自然や宇宙との根元的なつながり」を遠くに探りながら、ロマネスク美術、仏教遺跡、石、仏像、古美術品、風景、自然、建築物、人物など、さまざまな事象を対象に撮影し、写真展や写真集で発表[2]。
企画展
[編集]- 「祈りの中世 ロマネスク美術写真展」[3][4](国立西洋美術館) 2007年
- 「祈りの道 サンティアゴ巡礼の道と熊野古道」 ルイス・オカニャとの二人展[5](和歌山県田辺、パリ、サンティアゴ、東京を巡回) 2008年
- 企画展「聖地・祈り・幻想―写真に見る内なる世界」展[6](小海町高原美術館) 2011年
- 企画展「記憶の地層 現代アートシーンVI」[7](小海町高原美術館) 2014年
- 六田知弘写真展「3・11 時のイコン 東日本大震災の記憶」[8](渋谷区立松濤美術館) 2014年
- 企画特別展「蓮―清らかな東アジアのやきもの×写真家・六田知弘の眼」[9][10](大阪市立東洋陶磁美術館) 2014年
- 「写真家・六田知弘 宇宙のかけら―御所 GOSE」[11](アートエリアB1、御所まち町家赤塚邸) 2017年
- 六田知弘写真展「記憶のかけら Shards of Memory」[12](知半アートプロジェクト、登録有形文化財「旧菅沼家住宅:知半庵」) 2017年
- 六田知弘写真展「壁-ヒミツノアリカ」[13](池田20世紀美術館) 2018年
- 六田知弘写真展「仏宇宙」[14](相田みつを美術館) 2020年
- 日本写真家協会創立70周年記念「日本の現代写真1985-2015」(東京都写真美術館)2021年
- 六田知弘・佐々木香輔 写真展「運慶と快慶」(相田みつを美術館)2023年
個展(国内)
[編集]- 「ひかりの素足―シェルパ」(新宿ニコンサロン/東京)1988年
- 「ポリの肖像」(I.C.A.C.ウェストンギャラリー/東京)1993年
- 「シロスの廻廊」(エグザイル・ギャラリー/京都) 2002年
- 「祈りの空間、祈りのかたち」(インプレオ/東京) 2004年
- 「ポリ」(インプレオ・ギャラリー/東京) 2004年
- 「雲岡」(繭山龍泉堂/東京) 2005年
- 「雲岡」(インプレオ・ギャラリー/東京) 2005年
- 「巡礼日本美」(日本橋三越本店/東京) 2005年
- 「ローマ・時の壁」(ギャラリー福果、インプレオ・ギャラリー/東京<同時開催>) 2005年
- 「郷愁:Nostargia for Italy」(インプレオ・ギャラリー/東京) 2005年
- 「poli」(ギャラリー福果/東京) 2006年
- 「鉄の貌」(宇井浩一コレクションより)(ギャラリー福果/東京) 2007年
- 「ロマネスク 闇に棲むもの」(ギャラリー福果/東京) 2008年
- 「祈りの道 サンティアゴ巡礼の道と熊野古道」ルイス・オカニャとの二人展 (相田みつを美術館) 2008年
- 「シトーの光」(繭山龍泉堂/東京) 2009年
- 「Al oeste 西へ」(gallery uchiumi ギャラリー内海/東京) 2009年
- 「壁の記憶」(丸の内ギャラリー/東京) 2010年
- 「雲岡 仏宇宙」(繭山龍泉堂/東京) 2011年
- 「シトー 光の聖堂」(古美術 長野/東京)2011年
- 「OKUGAKE」(金峯山寺本地堂/奈良県吉野山) 2012年
- 「ひかりの素足 シェルパ 再び」(ギャラリーYYZ/東京・広尾) 2012年
- 「石の時 ―宇宙との対話、祈りのトポス―」(繭山龍泉堂/東京) 2013年
- 「3.11時のイコン ―東日本大震災の記憶―」 (相田みつを美術館) 2013年
- 「水ノ貌 MIZU NO BO」偶然と必然の間に・地/水/火/風/空(加島美術/東京京橋) 2014年
- 「ボロブドゥール Borobudur」(繭山龍泉堂/東京京橋) 2015年
- 「地/空ノ貌 CHI・KU NO BO」偶然と必然の間に・地/水/火/風/空」(加島美術/東京京橋) 2015年
- 「壁」(ギャラリー古今/東京洗足池) 2015年
- 「火/風ノ貌 KA・FU NO BO」偶然と必然の間に・地/水/火/風/空」(加島美術/東京京橋) 2016年
- 「ロマネスク」(繭山龍泉堂/東京京橋) 2017年
- 「壁/石・記憶」 (アート玄羅/石川) 2017年
- 「MINAMO」 (ルカ スカンジナビア/銀座) 2019年
- 「石の聲」 (アート玄羅/石川) 2019年
- 「仏宇宙」(相田みつを美術館/東京有楽町)2020年
- 「地空の間」 (アート玄羅/石川) 2020年
- 「時のイコン2021」(√K Contemporary/東京飯田橋)2021年
- 「時のイコン2021」(ポルテ金沢/石川)2021年
- 「シトーの光」(アート玄羅/石川)2021年
- 「アメツチアキツ」(東京黎明アートルーム/東京中野)2021年
- 「MIZU」(アート玄羅/石川)2022年
- 「wall」(RYUSENDO GALLERY/東京京橋)2023年
- 「あめつち大和」(古民家ギャラリーら・しい/奈良県)2023年
- 「床の記憶 南製作所」(ギャラリー南製作所/東京大田)2023年
個展(海外)
[編集]- 「Ritratti di Poli」(Parazzo Conti/イタリア) 1994年
- 「闇の中」(Galerie Etienne de Causans/パリ) 開催 2008年
- 「Clair Obscur」(Galerie Frederic Moisan/フランス・パリ) 2009年
- 「サンティアゴ巡礼の道 六田知弘 東洋のまなざし」(Spanisches Generalkonsulat Hannover/ハノーファー, ドイツ) 2011年
- 「サンティアゴ巡礼の道 六田知弘 東洋のまなざし」(スペイン・セルバンテス文化センター/ハンブルク, ドイツ) 2011年
- 「LES MURS DU TEMPS」(時の壁) (Galerie Yoshii Paris/フランス・パリ) 2013年
- 「Icons of Time Memories of the Tsunami that Struck Japan Photographs by Tomohiro Muda」(The Japan Foundation Gallery, Sydney/オーストラリア) 2016年
- Tomohiro Muda: Mizu-no-bo "Aspects of Water"(Erik Thomsen/ニューヨーク) 2016年
- ICONS OF TIME; Memories of the Tsunami that Struck Japan - A photographic exhibition by Tomohiro Muda[15](The Fitzrovia Chapel/ロンドン) 2017年
- The Way of St. James. Tomohiro Muda, a eastern view(Municipal Auditorium / Ávila、スペイン ) 2017年
- Waves of the Lotus(Yehjinfal, Taipei 台湾) 2017年
- The Way of St. James. Tomohiro Muda, a eastern view(Civic Center Tomasa Cuevas / バルセロナ、スペイン) 2017年
- The Way of St. James. Tomohiro Muda, a eastern view(Gothic house / Barcelos、ポルトガル) 2017年
- The Way of St. James. Tomohiro Muda, a eastern view(Chapel of San Esteban /Astorga、スペイン) 2017年
写真集
[編集]- 「ひかりの素足 シェルパ」(1990年/IPC。アルファベータブックス刊)※版元絶版
- 「ポリの肖像(Portraits of Poli)」(2000年/シングルカット刊)
- 「巡礼・日本美」(2005年/インプレオ発行)
- 「In Praise of Japanese Beauty / Japanese Aesthetics Through the Lens of Tomohiro Muda」(2006年/コエランス発行)
- 「ロマネスク 光の聖堂」、執筆:ダーリング常田益代、池上俊一(2007年/淡交社発行)※版元絶版
- 「祈りの道 サンティアゴ巡礼の道と熊野古道」 ※非売品
- 「雲岡石窟 仏宇宙」(うんこうせっくつ ぶつうちゅう)、解説:東山健吾/八木春生(2010年/冨山房インターナショナル刊)
- 「OKUGAKE 吉野から熊野へ、駈ける」、監修:金峰山寺(2012年/LLPブックエンド発行)。
- 「石と光 シトーのロマネスク聖堂」、解説:ダーリング常田益代(2012年/平凡社発行)
- 「ブッダ 今を生きる言葉」(2012年/パイ インターナショナル発行)
- 「時のイコン 東日本大震災の記憶」(2013年/平凡社発行)
- 「ロマネスク 光と闇にひそむもの」(2017年/生活の友社発行)、解説:粟津則雄・ダーリング常田益代
- 「仏宇宙 Buddha Universe」(2020年/生活の友社発行)
- 「東京国立博物館の至宝」(2020年/ブックエンド発行)
- 「川越氷川神社本殿 江戸彫りの極致」(2022年/川越氷川神社発行)
- 「運慶 六田知弘写真集」(2023年/求龍堂発行)
連載・寄稿
[編集]- 『和樂』小学館:連載名「日本美・クローズアップ」(2003年から2005年まで連載)
- 『月刊なごみ』淡交社:連載名「祈りのかたち」(2008年より1年間連載)
- 『月刊美術の窓』生活の友社:連載名「美の棲むところ」(2013年11月号より継続中)
- 『陶説』2016年12月号、日本陶磁協会発行:「汝窯水仙盆撮影記―大阪市立東洋陶磁美術館 特別展「台北 國立故宮博物院―北宋汝窯青磁水仙盆」に寄せて」
- 『nippon.com』:連載名「仏像にまみえる 六田知弘の古仏巡礼 」(2024年4月から連載中)
関連書籍・雑誌
[編集]- 「サンデー毎日」(2013年3月5日発売号):巻頭グラビアで7ページでシリーズ「時のイコン」28点掲載。
- 「日本美術全集」第20回配本「日本美術の現在・未来(1996~現在)」(2016年/小学館発行)※第5章「写真表現の更新」に現代写真家の一人として「時のイコン」が掲載
TV出演
[編集]- NHK日曜美術館アートシーン「祈りの道 サンティアゴ巡礼の道と熊野古道」(2009年2月8日放送)
- NHK BSプレミアム「雲岡石窟 美の全貌」(2013年2月16日放送)
- NHK日曜美術館アートシーン「3.11 時のイコン 東日本大震災の記憶」(2013年3月10日放送)
- NHKひるまえほっと「“モノの声”に耳を傾けて 写真家六田知弘さん」(2014年1月17日放送)
- NHK首都圏ネットワーク「“モノの声”に耳を傾けて 写真家六田知弘さん」(2014年1月20日放送)
- NHKワールドTV「Every Picture Tells a Story」(2014年2月11日放送)
脚注
[編集]- ^ 奈良県の広報誌「県民だより奈良」2015年11月号 p26
- ^ 大阪市立東洋陶磁美術館特別展「蓮―清らかな東アジアのやきもの×写真家・六田知弘の眼」カタログ p115
- ^ “祈りの中世―ロマネスク美術写真展”. 国立西洋美術館. 2016年12月9日閲覧。
- ^ 国立西洋美術館 新館2階 版画素描展示室にて六田知弘撮影による写真にて構成された写真展(2007年6月12日-8月26日開催)。国立西洋美術館「祈りの中世ロマネスク美術写真展」リーフレットより。“祈りの中世―ロマネスク美術写真展 作品リスト”. 国立西洋美術館. 2016年12月9日閲覧。
- ^ “「熊野古道」と「サンティアゴ巡礼の道」との姉妹提携10周年 祈りの道 サンティアゴ巡礼と熊野古道 ”. 和歌山県. 2016年12月9日閲覧。(和歌山県とガリシア州政府共催)
- ^ “企画展「聖地・祈り・幻想―写真に見る内なる世界」展”. 小海町高原美術館. 2016年12月9日閲覧。
- ^ “企画展「記憶の地層 現代アートシーンVI」”. 小海町高原美術館. 2016年12月9日閲覧。
- ^ “六田知弘写真展「3・11 時のイコン 東日本大震災の記憶」”. 渋谷区立松濤美術館. 2016年12月9日閲覧。
- ^ “企画特別展「蓮―清らかな東アジアのやきもの×写真家・六田知弘の眼」”. 大阪市立東洋陶磁美術館. 2016年12月9日閲覧。
- ^ 六田知弘が独自の視点で撮影した蓮の文様のある古陶磁とともに、アジア各地でこれまで撮影してきた蓮の写真によって構成。(展覧会カタログ p6)
- ^ “写真家・六田知弘 宇宙のかけら―御所 GOSE”. 御所市. 2016年12月9日閲覧。(奈良県御所市主催)
- ^ “六田知弘写真展「記憶のかけら Shards of Memory」”. 登録有形文化財「旧菅沼家住宅:知半庵」. 2017年11月3日閲覧。
- ^ “六田知弘写真展「壁-ヒミツノアリカ」”. 池田20世紀美術館. 2018年8月8日閲覧。
- ^ “六田知弘写真展「仏宇宙」”. 相田みつを美術館. 2020年3月6日閲覧。
- ^ “The great wave: debris from the Japanese tsunami - in pictures”. The Guardian. 2018年8月8日閲覧。
外部リンク
[編集]- 公式ウェブサイト
- Photographer MUDA Tomohiro 写真家・六田知弘 (muda.tomohiro) - Facebook
- MUDA Tomohiro写真家六田知弘 (@muda_tomohiro) - X(旧Twitter)
- 国立西洋美術館「祈りの中世―ロマネスク美術写真展」(2007年6月12日-8月26日開催)
- 渋谷区立松濤美術館「特別陳列 六田知弘写真展 3.11 時のイコン 東日本大震災の記憶」(2014年1月18日-2月2日開催)
- Tomohiro Muda, el fotógrafo que peregrinó de Japón a Santiago de Compostela, COOLTURA by EUROSTARS HOTELS(スペイン語インタビュー記事)
- 写真展「写真家 六田知弘 宇宙のかけら―御所 GOSE」(2017年3月開催) -オフィシャルサイト
- 写真展「写真家 六田知弘 宇宙のかけら―御所 GOSE」(2017年3月開催) -Facebook