出待ち
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出待ち(でまち)とは、芸能人やアスリートなどの著名人が劇場や放送局、スタジアムなど施設での活動を終えて出てくるのを待つこと[1][2]。追っかけやファンの行動だけではなく、ビジネスの場での人脈形成や[3]、商談・承認印などのために相手を待つ場合に用いることもある[4]。
また、逆に著名人などが活動先に入るのを待つことを入り待ちと呼び[1]、入り待ちと出待ちを総称して入り出待ちとすることもある[5]。
概要
[編集]出待ちという言葉は、一般的にはファンの行動を指すことが多い[2]。
宝塚歌劇団は出待ちとの関連が深く、同歌劇団の海外ファンへのアンケートで「タカラヅカの魅力」を問う設問には約60%が「入り、出待ちの文化」と回答しているなど[6]、「タカラヅカ」と聞くと出待ちする熱心なファンをイメージする人も多いとされる[7]。入り待ち出待ちは宝塚歌劇団の私設ファンクラブの活動の中でも重要とされており[8]、公演ごとに制作される制服を着用しなければ参加できないなど[5]、システマチックなルールに基づいて実施される[1]。
周辺への迷惑などを理由に、出待ち行為を禁止したり、SNSなどで注意喚起が行われる場合もある[9]。
脚注
[編集]参考文献
[編集]- 薊理津子「タカラヅカファンの心理 ―日本人ファンと海外ファンとの比較―」『江戸川大学紀要』第29巻、289-303頁、2019年。 NAID 120006607299 。
- こさきはな「甘えさせて!「飼い主さんのそばにいたい」猫が見せるしぐさ」『ねこのきもち WEB MAGAZINE』2021年12月22日 。2022年1月8日閲覧。
- 榮枝洋文「Advertising Week New York」『海外カンファレンスの歩き方(MarkeZine Digital First)』翔泳社、2018年。ISBN 9784798156156。
- 杉原まるみ「ファン態度とファンとしての問題行動の関連性」『岡山心理学会大会発表論文集』第68巻、2020年 。
- 長瀬次英『マーケティング・ビッグバン インフルエンスは「熱量」で起こす』CCCメディアハウス、2020年。ISBN 9784484202167。
- 中本千晶『鉄道会社がつくった「タカラヅカ」という奇跡』ポプラ社、2017年。ISBN 9784591156025。
- 藤原実『知ってるだけで恥ずかしい現代オタク用語の基礎知識』ディスカヴァー・トゥエンティワン、2009年。ISBN 9784887597136。
- 松村明「出待ちとは」『デジタル大辞泉』 。2022年1月8日閲覧。
- 和田充夫「消費者行動研究の忘れもの : アート財消費の視点から」『商学論究』第58巻、第4号、217-230頁、2011年 。