コンテンツにスキップ

英文维基 | 中文维基 | 日文维基 | 草榴社区

刀根駅

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
刀根駅
とね
TONE
雁ヶ谷 (3.5 km)
(6.4 km) 疋田
地図
所在地 福井県敦賀市刀根
北緯35度36分11秒 東経136度8分58.1秒 / 北緯35.60306度 東経136.149472度 / 35.60306; 136.149472座標: 北緯35度36分11秒 東経136度8分58.1秒 / 北緯35.60306度 東経136.149472度 / 35.60306; 136.149472
所属事業者 日本国有鉄道(国鉄)
所属路線 柳ヶ瀬線
キロ程 14.9 km(木ノ本起点)
電報略号 トネ
駅構造 地上駅
開業年月日 1913年大正2年)4月1日[1]
廃止年月日 1964年昭和39年)5月11日[1]
テンプレートを表示

刀根駅(とねえき)は、福井県敦賀市刀根に存在した日本国有鉄道(国鉄)柳ヶ瀬線である。

概要

[編集]

北陸本線の信号場として開設されたものが、駅に昇格したのが当駅である。

刀根村の東側に設けられていた柳ヶ瀬トンネルの両端にはそれぞれ信号場が設けられたが、刀根信号場は刀根村の中心にあることから、早々に駅に昇格した(もう片方も後に雁ヶ谷駅となる)。また、この駅は山の斜面の中腹にあり、本線が25パーミルの勾配となったことから、スイッチバック駅となった。

柳ヶ瀬トンネル刀根側ポータルは本線時代より度重なる水害雪害に遭い、幾度となく改修工事が繰り返された。柳ヶ瀬トンネル刀根側ポータル - 刀根駅の大半および小刀根トンネル - 麻生口の南半分あたりはもともとは谷川が流れていた地点の河原に橋梁を架けていたため、水害によってごっそり崩落したこともあり、戦前に既に大幅に造成されていた。なお、現在は平らかな道路と化している。

歴史

[編集]

駅構造

[編集]

集落を見下ろす、山の斜面の中腹に設けられた。

北陸本線時代は、スイッチバックの引き込み線上にある島式ホーム1面2線を持つ地上駅であった。その両端にそれぞれ側線が設けられていた。引き込み線には雪よけが設けられ、保線設備もあった。

刀根駅に停車しない下り列車は引き込み線に入る必要がなく、そのまま本線上を通過した。これは新保駅と同様である。

柳ヶ瀬線時代にスイッチバックは解消され、本線上に島式ホームが設けられた。

利用状況

[編集]
年度 1日平均乗車人員
1957年(昭和33年) 95
1958年(昭和34年)
1959年(昭和35年)
1960年(昭和36年) 112
1961年(昭和36年) 98
1962年(昭和37年) 137
1963年(昭和38年) 132
1964年(昭和39年) 153

駅跡地

[編集]

跡地は1977年昭和52年)に北陸自動車道が開通した際、刀根パーキングエリア下り方面に転用された。

現在、完全な形で現存する鉄道トンネルとしては日本最古である小刀根トンネル付近は、かろうじて当時のまま残存している。刀根駅跡は北陸自動車道建設の際に開削され、駅跡を思わせるものすら判別できない。また、刀根トンネルは道路転用後に拡幅され原形を留めていない。柳ヶ瀬トンネル付近のスノーシェッドから刀根駅までの径路も北陸自動車道が建設された後は原形を留めていない。

隣の駅

[編集]
日本国有鉄道
柳ヶ瀬線
雁ヶ谷駅 - 刀根駅 - 疋田駅

脚注

[編集]
  1. ^ a b c d e f g 石野哲 編『停車場変遷大事典 国鉄・JR編』 II(初版)、JTB、1998年10月1日、144頁。ISBN 978-4-533-02980-6 
  2. ^ a b 「通報 ●北陸本線木ノ本・敦賀間の新線開業について(営業局)」『鉄道公報日本国有鉄道総裁室文書課、1957年9月27日、6面。

関連項目

[編集]