利用者‐会話:たらこ/interval
音程の項 試案
議論参加時に試作したものです(6月4日か5日あたりのもの)。現段階でこれをアップするのもどうかと思いますが、こんな感じのものを念頭に議論に参加していたということだけ示しておこうと思います。あまり参考にしないで下さいね(笑)
音程(おんてい)とは、ふたつの音の高さの隔たり、あるいは関係をいう。
Aパターン 音程を表す方法は大きく分けて2つある。ひとつは2音の振動数を直接に分析する方法で、振動数比を分数で表す音程比、あるいは音程比の対数をもとに算出する音程値がある。もうひとつは様々な音楽において定められている音階に従って段階を数える方法であり、クラシック音楽においては七音音階に基づき便宜的単位として度を用いる。前者から見ると後者の定義は正確性において問題があるが、各音楽において度や音律を定めることで独自の世界を形成してきたと言える。
2音が同時に響くものは和声的音程(垂直音程)、順次に響くものは旋律的音程(水平音程)として区別することがある。
Bパターン
他の知覚と同様、音高は刺激強度(音の基本周波数)の対数に比例するため、音高の差である音程は振動数比で表現される。
一方、多くの音楽においては一定の音程比におさまる音だけが用いられ、音階を形成する。したがって、(少なくとも1オクターヴ内においては)音程の種類は有限であるので、各音程に名称を与えることがしばしば行われてきた。西洋音楽においては七音音階に基づき便宜的単位として「度」を用いている。
七音音階に基づく定義
[編集]その1
[編集]クラシック音楽においてはふつう七音音階上で考え、1度から8度の度に分類された上で、細分される。
2音が同一段階にある場合は同度または1度とする。ここから、2つの段階にあるものは2度、3つの段階は3度・・・と続き、8度を特にオクターブと呼ぶ。
同じ度数においても全音と半音の組み合わせ、すなわち音程組織が異なるものが存在する。そのため、完全・長・短といった性質名をつけることによって区別を行う。具体的には以下のようになる。
- 1度 同度ともいう。二つの音の臨時記号、調号が同じ場合、完全1度(かんぜんいちど)と呼ぶ。
- 2度 二つの音の間に半音が1つの時、短2度(たんにど)と呼ぶ。半音が2つの時、長2度(ちょうにど)と呼ぶ。
- 3度 二つの音の間に半音が3つの時、短3度と呼ぶ。半音が4つの時、長3度と呼ぶ。
- 4度 二つの音の間に半音が5つの時、完全4度と呼ぶ。
- 5度 二つの音の間に半音が7つの時、完全5度と呼ぶ。
- 6度 二つの音の間に半音が8つの時、短6度と呼ぶ。半音が9つの時、長6度と呼ぶ。
- 7度 二つの音の間に半音が10個の時、短7度と呼ぶ。半音が11個の時、長7度と呼ぶ。
- 8度 二つの音の間に半音が12個の時、完全8度と呼ぶ。完全8度はオクターブとも呼ぶ。
- 9度以上の音程 9度のことを1オクターブ(または単にオクターブ)と2度とも呼ぶ。以下、n×7+m度のことをnオクターブとm度と呼ぶ。度数の前に付ける言葉は、2度~8度に準ずる。なお、オクターブ以下の音程を単音程、オクターブを超える音程を複音程と呼ぶことがある。
譜例
[編集]便宜的な算出法
[編集]「度」を求めるには、次のようにする。求めたい2つの音を音階(七音音階)上に置く。このとき、♯や♭は考慮しない。つぎに、2つの音とその間に挟まれた音を音階上ですべて数え上げる。これが「度」である。たとえば、2つの音がドとそのすぐ上のミであるならば、ドレミで3が数え上げられ、3度である。
両端の音を数えているため、普通の計算式で計算できないことに留意する必要がある。
「増」「減」「重増」「重減」
[編集]- 長または完全より半音広い音程に増(ぞう)、2半音広い音程に重増(じゅうぞう)ということばを付けて呼ぶ。
- 短または完全より半音狭い音程に減(げん)、2半音狭い音程に重減(じゅうげん)ということばを付けて呼ぶ。
転回音程
[編集]ある音程を構成する2音の内、下の音を、上の音より高くなるまで1オクターブまたは数オクターブ上げた結果として得られる音程を、転回音程(てんかいおんてい)と呼ぶ。 単音程の転回音程同士の度数を足すと、9になる。(2度の転回音程は7度である) また、音程を転回すると、長←→短、増←→減、重増←→重減となる。また、完全は転回しても完全である。(重増2度の転回音程は重減7度である。)
全音階的音程と半音階的音程
[編集]音程には、全音階の中に現れる音程とそうでない音程があり、前者を全音階的音程、後者を半音階的音程と呼ぶことがある。すべての完全音程、長音程、短音程と、増4度、減5度が全音階的音程で、それ以外が半音階的音程である。
異名同音的音程
[編集](平均律にあっては)半音の数が同じであれば、二音間の周波数比は等しく、物理的に同じ音程となるので、同じ音程に聞こえる。たとえば、重増1度と長2度と減3度とはいずれも半音の数は2である。しかし、
全音階的半音と半音階的半音、音程組成、
一方で、実際の楽曲にあっては、
音程の協和
[編集]音程比について、西洋音楽では比が単純であればあるほど、より「協和」した音程であると認識されてきた。
完全1度・完全4度・完全5度を「完全協和音程」とし、同様に長3度・短3度・長6度・短6度を「不完全協和音程」、長短2度・長短7度・増減の和音を「不協和音程」と呼び、楽曲を作る際に区別して用いられた。
ただし、こうした使い分けは時代とともに異なり、主観によるものが大きいと言える(もう少し説明必要、あるいはこの項自体「音程比」で説明するか)。
振動数に基づく定義
[編集]音程比
[編集]2音のうち振動数の少ないほうを分母、多いほうを分子とし、簡約した分数で表す。(といった感じでぐだぐだと)
音程値
[編集]セント アレクサンダー・J・エリス 平均律における音程を有理数で表現できること、 比較音楽学においては広く用いられている サヴァール、対数値、ミリオクターヴ、日本式音程値、角度値など
音程知覚
[編集](基本説明だけ行い、聴覚に誘導)
その他の用法
[編集]音楽家の会話において「音程が悪い」「音程が合わない」などと言うことがあるが、これは「本来発せられるべき音の高さと隔たりがある」といった意味合いであり、「音高」に近い意で用いられている。この場合、クラシック音楽であっても半音に満たない隔たりを指すことが多い。
以下関連記事とか
現状の問題点
テトラコルドとか順八逆六とか微分音はどうするか。→音律で
音度 角度
何にせよまだクラシックからの観点に偏りすぎ。
この原稿を進めていくと現在の版を大きく変更することになるが、外国人労働者の方式で行くか、ノートでひとつひとつ進めるか。
平均律と純正律の説明をどこまで組み込むか。
セント・サヴァールはどの程度用いられるか。
音程の知覚:聴覚
音楽理論 フェヒナーの法則