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利用者‐会話:東 遥/第六回執筆コンテスト採点

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第六回執筆コンテスト採点とは、第六回執筆コンテストに際してA分野、B分野の審査員として立候補した東 遥の採点基準提示並びに採点結果表示を行う記事である。

考え方[編集]

執筆コンテストについて私は、WIKIPEDIAの裾野を拡げるために未執筆記事或いはスタブ記事につき執筆を促すという側面を重視します。即ち、記事作成プロセスにおける入り口、立稿を促す、という点にウエイトをおきます。ですから、完成度というよりは、「この様な記事があったか」という新規性・特筆性を重視し、また、情報量や分量というよりは、しっかりとした骨格を提示し今後の発展が見込める記事を評価したいと存じます。一方で、読み手に対する配慮も重視したいと存じます。即ち、提示されている情報につき、読みやすい文章で提示されているか、またストレス無く読めるか、という点に注目します。

採点基準[編集]

以下の項目を挙げました。但し、項目ごとに満点が異なります。これが即ち、何を重視するか、に対する私の態度を反映したものです。

  • 読みやすさ
10点満点
当該事項について著者の言いたいことが素直に伝わるか、前提知識無く読めるか、ストレス無く読めるかを見ます。
  • 構成
10点満点
図版も含めて全体の構成・記述を見ます。
  • 骨格
10点満点
今後の発展に耐えるだけの基盤を備えているかを見ます。例えばスタブ節があっても、必要と思われる項目名が示されていれば良いです。対象につき幅広い観点が示されていると良いです。
  • 特筆性
10点満点
何故この記事があるのか、とりわけこの記事が必要であることを読み取れるかを見ます。
  • 充実度
10点満点
当該事項について文章として充分な記述があるかをみます。とはいえ、読み手としての私が100%の記述分量を推し量る事は不可能ですので、或る程度の点で飽和します。10点に満たなければ物足りなさを感じたということです。
  • 情報量
5点満点
当該事項について図版・表・資料を含めて充分な記述があるかをみます。とはいえ、読み手としての私が100%の記述分量を推し量る事は不可能ですので、或る程度の点で飽和します。5点に満たなければ物足りなさを感じたということです。
  • 完成度
5点満点
当該事項の記述につき全般的な仕上がり具合を見ます。とくに充分な脚注を添えて正確性を担保しているかを見ます。
  • 印象
5点満点
すみません、ここは主観的に、当該記事を読んで得るものがあったか、知識欲を満足させられたか、を表明します。端的に言えば「読んだ甲斐があったか」どうかを見ます。

評価[編集]

A分野[編集]

記事名 読みやすさ 構成 骨格 特筆性 充実度 情報量 完成度 印象 総合点
神戸外国人居留地 9 9 10 9 10 5 5 5 62
ダライ・ラマ5世 7 8 8 9 10 5 4 5 56
日立鉱山 10 10 10 9 10 5 5 5 64
ルワンダ虐殺 9 9 10 10 10 5 5 5 63
ノルウェーの経済 8 9 10 9 10 5 5 5 61
東観漢記 8 8 8 8 9 5 4 4 54
高松市立新塩屋町小学校 5 4 5 3 3 2 2 1 25
只野真葛 7 8 10 9 10 5 5 5 59
五畿内志 6 8 8 8 9 5 3 5 52
ファビウス氏族 7 4 6 6 4 3 3 3 36
富山県の総合開発計画 6 6 6 7 5 3 3 3 39
2010年中国における日本人死刑執行問題 8 8 8 10 9 5 5 5 58
暗黒時代_(古代ギリシア) 6 7 7 8 7 4 3 4 46

B分野[編集]

記事名 読みやすさ 構成 骨格 特筆性 充実度 情報量 完成度 印象 総合点
福富ダム 9 8 6 7 7 4 4 3 48
カジランガ国立公園 7 10 10 9 9 5 4 4 59
専有部分 6 6 7 6 9 4 5 3 46
大西洋横断電信ケーブル 9 10 10 10 9 5 5 5 63
冬季作業車両 8 10 10 9 9 5 5 5 61
タヌキモ属 8 10 10 8 9 5 5 5 60
共用部分 6 7 7 6 9 5 5 3 48
鉱床学 9 10 10 10 10 5 5 5 64

コメント[編集]

以下は個別記事に対するコメントです。尚、コンテストのコメントにも書いておりますのでそちらも併せてご参照賜れば幸いです。

A分野[編集]

神戸外国人居留地 - ほぼあらゆる点で満足する仕上がりになっているものと存じます。難を言えば、現在の神戸のどのあたりにあったのか、対応が判る図面があれば尚親近感が沸いたでしょう。記事の性質上やむを得ないですが、固有名詞が多く、読むのに少々骨が折れる点がちょっぴり大変でした。何度も読み直せば内容がよく分かるのですが、或る程度時代背景の知識を要求するのが、ちょっととっつき難いかもしれません。

ダライ・ラマ5世 - 今は修正頂いていますが、構成面や文面でちょっと戸惑う記述がありました。それが読みやすさ・構成で点を下げた理由です。

日立鉱山 - 江戸時代から閉山に至るまでおおよそ網羅した仕上がっているかと存じます。また、門外漢の私が見ても内容を凡そ把握できる点が良いと思いました。既にコメントしてますが鉱脈の配置の図示があれば万全でしょう。

ルワンダ虐殺 - 凡そ対象を総覧するのに充分な記述が為されていると存じます。ところどころ判りにくい点については既にコメントした通りです。

ノルウェーの経済 - 凡そ対象を総覧するのに充分な記述が為されていると存じます。歴史の部分は或る程度北欧の歴史の基礎知識が必要で読み込むのが大変かと思いますが、やむを得ない部分もあるのでしょう。歴史と、産業の節の間で、お互いに連絡・因果関係の説明があると、宜しいかと存じます。

東観漢記 - 対象の成り立ちの背景について説明される前半の部分の中で、讖緯と図讖の意味や区分が良く判らないままに読み進めざるを得ない点が少々ストレスになりました。これが読みやすさで点を減じた理由です。この点について、コメントに回答を賜りましたが、書いていただいた程度の説明が本文内にあれば親切ではないかなと存じます。

高松市立新塩屋町小学校 - 端的に申し上げますと何故この小学校を取り上げたのか、この学校がどの様な特色・特異性を持つのか、が読み取れませんでした。それが特筆性で点を大きく減じた理由です。ここから、何を書くべきか、構成他でも疑問が生じました。

只野真葛 - 全般には昔の一女性について丹念に追った記述で好感がもてます。コメントにも書きましたが、名前の表記が冗長だと存じます。この辺りを削って簡潔にすれば読みやすくなるものと存じます。

五畿内志 - 全般に対象について背景から影響まで幅広く記述されていると存じます。コメントにも書きましたが、表現の面でレトリカルとか回りくどい表現があったのが読みやすさの面で点を減じる原因となりました。説明に徹する様にしていくと更に読みやすくなると存じます。

ファビウス氏族 - コメントにも書きましたが言い回しの面で改善できる点がいくつかございました。「農地法」についても誤解のない表現ができるかと存じます。また、氏族についての記事ですがそのなかでも取り上げられた人物が限られるのが少々残念でした。これも構成上で不足に存じます。

富山県の総合開発計画 - 現状ではどちらかというと各計画の紹介に留まっている感がございます。その背景は何か、具体的に策定されたのは何方か、他に同様のものはないか、関連する事柄を調べるとより理解が深まると存じます。これが構成面で点数を減じた理由です。

2010年中国における日本人死刑執行問題 - 新しい事柄につき単なる事実、報道の伝聞の羅列に陥らず幅広い視点から纏め上げている点を評価したいと存じます。ただ、表現・表記がまだこなれていない部分もございますので、これをブラッシュアップし、これから出てくる評論等を組み入れて成熟させていくことを期待させていただきます。

暗黒時代 (古代ギリシア) - 「前1200年のカタストロフ」の説明を筆頭に時系列が入り乱れて、前後を辿りなら読む必要があってストレスに感じました。また、暗黒時代の終焉とアルファベットの成立との因果関係が不明で、暗黒時代たる所以の定義との関係が希薄になっていることも残念でした。構成面で点を減じる原因です。

B分野[編集]

福富ダム - 一通りの事柄をコンパクトにまとめていらっしゃると存じます。資料はこれから更に入手されるということで、今後の発展に期待させていただきます。

カジランガ国立公園 - 全般に翻訳がこなれていない、直訳の雰囲気が残る表現がしばしば見受けられます。これが読みやすさを損なっているのが残念です。コメントにも書きましたが理解に戸惑う事項が残っているのも残念でした。

専有部分共用部分 - 略同様のコメントなので併せて書かせていただきます。恐らく業界の方、専門家の方が読むには不自由はないと存じますが、専門外の方が読むには初っ端から専門用語が並ぶのは少々辛いと存じます。或る程度平易な表現から入って、法的にはこう言う、という説明の仕方をしていただくとより読みやすくなるでしょう。

大西洋横断電信ケーブル - 文章が読みやすく書かれており、対象を理解するうえでストレス無く読むことができました。殊に歴史の部分は一気に読むことができ楽しめました。現在のものとの比較など関連情報を追加していけば宜しいかと存じます。

冬季作業車両 - 対象を理解する上で充分な記述があり、充分な写真と併せて理解しやすいと存じます。惜しむらくは翻訳の故か表現に一部わかりにくいというか言い回しがくどい部分があり、これを修正頂ければ宜しいかと存じます。

タヌキモ属 - 一通りの情報があり写真も添えられて判りやすいと存じます。表現の面では翻訳のゆえか「真空」など用語が適切か疑問な部分があったのが残念でした。これを修正頂ければ読みやすくなると存じます。

鉱床学 - この分野で扱う項目を適度な詳細さで順次説明していただき、俯瞰する上でとても参考になると存じます。構成面・情報の面では充分かと存じます。用語で統一を図っていただきたいところもございますが、読みやすく理解しやすかったです。