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利用者:なたまたや/sandbox

千房株式会社
CHIBO Corporation.
本社の入居するオンテックス難波ビル
本社の入居するオンテックス難波ビル
種類 株式会社
市場情報 非上場
略称 千房
本社所在地 日本の旗 日本
556-0017
大阪府大阪市浪速区湊町2丁目2番45号
オンテックス難波ビル7階
本店所在地 (登記上の本店)
大阪府大阪市中央区道頓堀1丁目5番5号
設立 2005年4月
業種 サービス業
法人番号 7120001110721
事業内容 お好み焼きチェーン運営
代表者 代表取締役会長 中井政嗣
代表取締役社長 中井貫二
資本金 5,000万円
純利益 3億4275万9000円
(2022年03月31日時点)[1]
総資産 36億7711万4000円
(2022年03月31日時点)[1]
外部リンク http://www.chibo.com/
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かつて本社が入居していた南海野村ビル

千房株式会社(ちぼう、英Chibo Corpolation.)は大阪市浪速区に本社をおくお好み焼きチェーン店、及び運営企業である。

概要[編集]

千房の社名の由来は、豊臣秀吉の馬印である千成瓢箪からきている。1973年に創業された千房は大阪の千日前に 1 店舗目を出すということが決まっていた。大阪にまつわる何かにしようということになり、大阪出身であり大阪城を築き、全国統一したことによって全国に名が知られている豊臣秀吉の馬印である千成瓢箪から「千」という字を取った。そして、千の房のように全国に広がっていくよう、従業員一人一人を大切にするーとい う意味を込めて「房」という字を取り【千房】という社名が付けられた。


千房ホールディングス株式会社では、様々な経歴の社員たちを雇用している。これまでは、飲食業界ということもあって多くが料理学校卒の人材の雇用であった。加えて、高卒の人材も多く雇用していた。しかし、近年では海外への販路拡大や既存事業の拡大・新事業の展開などと事業自体の幅も広がってきているため、大卒の人材の雇用が急増した。

受刑者の雇用[編集]

千房ホールディングス株式会社は受刑者の雇用も積極的に行っている。そんな受刑者の雇用のきっかけは人員確保であった。しかし、現在では受刑者の社会復帰の手助けを理 念として積極的に受刑者の雇用を受け入れており、元受刑者は受刑者だったというハンデが付いててしまっているせいで出所しても中々職に就くことができない。その結果、仕事が見つからない元受刑者が再犯を起こしてしまうということが良くあるため、そうした現状を防ぐために、仕事が見つからない元受刑者に衣食住と働き先を提供している。この活動に関しては国もバックアップの姿勢をとっている。また、千房は世界で見ても珍しく、2020年コロナ禍から現在までにおいて社員をクビにするということを行わなかった。その理由は、中井社長本人の決断によるものであった。コロナ禍において、経営は一時的に苦しくはなってしまってはいるものの、コロナが落ち着いた頃に人手不足になってしまうという予想をしており、実際コロナ禍に、中井社長が道頓堀にある千房の前を通った際、行列が出来ていたと語っている。

海外進出への工夫[編集]

千房は海外にも数多くの店舗と冷食販売を展開しており、 海外出店においての成功の秘訣は、現地の人が好みそうな味に寄せて提供することである。日本は世界一のホスピタリティーと言っても過言ではないほど海外の人からおもてなしの国と思われているため、千房はおもてなしのお辞儀を意識して海外経営を行っており、海外の人に喜ばれるパフォーマンスの1つにもなっている。

ワンランクアップ店舗[編集]

千房には「ぷれじでんと千房」というグレードの高い千房が存在する。コテコテの庶民的なお好み焼き店に対して、ぷれじでんと千房とは、ゆったりとくつろげる格調高いインテリアと大人なクラシックの中で高級食材を使っ た上質なお好み焼き・鉄板焼きを提供する千房のことである。普段のお好み焼きとは違い、自由な発想から生まれるままに、厳選した食材を活かしたお好み焼き・鉄板焼きは高級レストランにも勝るほどの創造物である。ぷれじでんと千房は現在、大阪府 5 店舗・東京都 1 店舗、計 6 店舗を展開している。

  • オー・エム・ホテル日航ビル店
  • 大丸心斎橋店
  • シェラトン都ホテル大阪店
  • 北店
  • 南本店
  • 銀座コリドー店(この店舗のみ東京にある)


創業者で現会長の中井政嗣が、1967年住吉区でお好み焼き屋を開業。1973年に大阪・千日前に「千房」を開店した。その後支店を増やし、1981年静岡出店以降は全国に展開。ハワイにも店舗がある。1982年に価格帯の一段高い「ぷれじでんと千房」を道頓堀に開店したほか、いくつかの新業態店も展開している。

刑務所内での採用活動に取り組み、元受刑者を社員として採用することでも知られる[2]

広告活動にも積極的に取り組み、特にお好み焼きを作るときに使用される『コテ』を模した宇宙船が、宇宙や大阪上空を飛行するSF映画調のTVCMでも有名。

主な事業内容[編集]

千房はお好み焼きを中心とした外食事業、冷凍食品を取り扱う冷食事業、お好み焼き以外の外食事業の展開(主におでん・居酒屋・もんじゃ)、フランチャイズ事業の展開を行なっている。店舗の経営を国内に71店舗、国外に5店舗行っている。[3]また、国外の販売として9カ国の展開を行なっている。お好み焼きのようなカジュアル食を付加価値食に昇華するべく事業展開を行なっている。


新規事業[編集]

千房はペットと一緒に食べれるケーキや機内食のお好み焼きを開発した。その中でもペットと一緒に食べられるケーキは、人間が食べることを前提としている。犬専用の“犬のみ”が食べることが可能なケーキというのは既に存在しているが、この試みは、あくまでも人間の舌をベースにしているため、ついでにペットも一緒に食べることが可能だという規格のケーキである。そのため、味に関しては人間が食べても当然美味しいと感じるように開発されている。犬と一緒に美味しく同じケーキを食べられるという技術は、千房が業界初である。

中井正嗣[編集]

1945年 奈良県生まれ。1961年 奈良県當麻町立白鳳中学を卒業。卒業と同時に乾物屋に丁稚奉公。1973年 大阪ミナミ千日前にお好み焼専門店「千房」を開店。1986年、40歳にして大阪府立桃谷高等学校を卒業。 現在、社会問題化している青少年の教育に対し、経験をふまえた独特の持論が社会教育家として注目を集め、全国各地の教育委員会・PTA・経営者団体・企業での講演は多くの人々に感動を呼び起こしている。2008年6月30日テレビ東京系カンブリア宮殿、2008年8月17日NHKルソンの壺に出演。

中井と鶴瓶の関係[編集]

ラジオ大阪で長年にわたり、日曜深夜に放送されていた『鶴瓶・新野のぬかるみの世界』の番組スポンサーについていたこともあり、早い段階から、関西のみならず全国各地のリスナーにその名を知られている。特に深夜ラジオは昼と違い、全国各地に電波が飛ぶこともあり、これにより知名度がゲリラ的に浸透した、といういわば稀有な例とも言える。また社長の中井は同番組のパーソナリティである笑福亭鶴瓶と仲が良いため、鶴瓶がハワイに別荘を持っている関係から、千房のハワイへの出店も決まった。鶴瓶がハワイに休暇に来た際は、必ずハワイの千房に行くのが日課となっているという(かつて読売テレビ系で深夜に放送されていた『鶴瓶・上岡パペポTV』から)。

このように鶴瓶と仲が良かった関係から、現在も裏メニューとして「ぬかるみ焼き」が存在し、全店舗で注文が可能である[4](中身は同店の人気メニューである「ミックス焼き」と全く同じもの。ちなみに当時「ミックス焼き」が750円だったのに対し、「ぬかるみ焼き」は600円で提供していた)[5]


受賞[編集]

1990年 アントレプレナー大賞 最優秀賞 2002年 農林水産大臣賞、大阪府産業功労賞 2012年 作田明優秀賞 2019年 内閣総理大臣賞(安心安全なまちづくり関係功労者) 2022年 公益財団法人社会貢献支援財団 社会貢献者表彰 [1]

脚注[編集]

関連項目[編集]

  • 金紋ソース本舗 - お好み焼きソースを委託製造している。また、道頓堀など大阪市内の土産ショップや関西各地のスーパーで「千房」ブランドのお好み焼きソースを販売している。
  • 大阪焼き - 同店の販売した「チボット」が元祖とされる。

外部リンク[編集]