利用者:ミケラン/sandbox3

概要[編集]

2017年のグローバル・シティズン・フェスティバル

1996年ロンドンで結成される。1998年に現在の名前の「コールドプレイ(Coldplay)」に改名後、自主制作でデビューEP『Safety』をリリース。1999年にメジャーレーベルパーロフォンと契約し、2000年にデビュー・アルバム『パラシューツ』をリリース。

メンバーは、クリス・マーティン(ボーカル・ギター・ピアノ)、ジョニー・バックランド(ギター)、ガイ・ベリーマン(ベース)、ウィル・チャンピオン(ドラムス)から構成される。名門ユニヴァーシティ・カレッジ・ロンドン(UCL)の学生寮ラムゼー・ホールで4人は知り合り、共に学生生活を過ごしながらバンド活動に打ち込んだ。現在まで同じメンバーで活動している。クリエイティブ・ディレクター(元マネージャー)のフィル・ハーヴェイは、クリス・マーティンの13歳からの親友であり、「5人目のメンバー」と呼ばれている。

バンド名は、フィリップ・ホーキーの『チャイルド・リフレクションズ』(1997年発売)に収録されている詩「Cold Play」に由来している。Pectoralz、Big Fat Noises、Starfishなど、複数回の改名を経て「Coldplay」としてデビューした。

2000年、デビュー・アルバム『パラシューツ』とシングルYellow」の大ヒットにより世界的な成功を得た。1stアルバム『パラシューツ』は全世界で約900万枚、2ndアルバム『静寂の世界 』は約1500万枚、3rdアルバム『X&Y』は約1300万枚のセールスを記録し、『X&Y』は2005年に世界で最も売れたアルバムとなった。2ndアルバム『静寂の世界』はBBCラジオのリスナーの史上最も好きなアルバムの1位にも選出されている[1]

2008年には、4thアルバム『美しき生命』をリリース。プロデューサーには、ブライアン・イーノジョン・ホプキンス、Rik Simpsonらを迎えた。約1100万枚のセールスを記録し、2008年に世界で最も売れたアルバムかつ2000年代に世界で最もダウンロードされたアルバムとなった。収録曲『美しき生命』は、アメリカのシングルチャートBillboard Hot 100全英シングルチャートで初登場1位を獲得した。オルタナティブ・ロックブラックミュージックエレクトロニカアンビエントクラシック音楽などの境界を取っ払った作風は多くのアーティストに影響を与えている。

2010年代には、5thアルバム『マイロ・ザイロト』、6thアルバム『ゴースト・ストーリーズ』、7thアルバム『A Head Full of Dreams』、8thアルバム『Everyday Life』をリリースした。アルバムごとに音楽性の変化が見られ、エレクトロニカEDMR&Bヒップホップファンクゴスペルなどを大胆に取り入れている。

2015年の7thアルバムのリリース後には、大規模ワールドツアー『A Head Full of Dreams Tour』が約1年7カ月にわたり行なわれた。巨大モニターレーザー花火、観客が腕に巻く自動制御式のLEDリストバンドなどを駆使したスペクタクルな演出、圧巻の音楽と視覚効果が織り成す壮大なエンターテインメントは全122公演で約539万人を動員し、興行成績は5億2300万ドル以上で当時のコンサートツアー史上歴代3位を記録した[2]

2018年11月14日には、20年間の軌跡を追ったドキュメンタリー映画『コールドプレイ:ア・ヘッド・フル・オブ・ドリームズ』(A Head Full of Dreams)が映画館で1日限定で公開され、2日後にAmazonプライム・ビデオで配信がスタートした。同年12月7日には、ライブアルバム『Live in Buenos Aires』 『Live in Tokyo』 をリリースした。

2021年には、9thアルバム『ミュージック・オブ・ザ・スフィアーズ』(Music of the Spheres)をリリース。BTSとコラボした「My Universe」は、アメリカのシングルチャートBillboard Hot 100では初登場1位を記録した。2022年3月からワールドツアー『Music of the Spheres World Tour』を行っている。タイムズ誌が「史上最高のライブ」と評するなど、大きな話題となっている[3]

2000年代は「Yellow」「The Scientist」「Clocks」「Fix You」「Viva La Vida」など、2010年代は「Every Teardrop Is a Waterfall」「Paradise」「A Sky Full of Stars」「Magic」「Adventure of a Lifetime」「Hymn for the Weekend」「Something Just Like This」など、2020年代は「Higher Power」「My Universe」など、20年以上に渡って数多くのスタンダード・ナンバーを生み出している。

現在までに総計1億枚以上のアルバムセールスを記録し[4]、21世紀を代表する世界的なバンドである[5]。これまでスタジオ・アルバムを9作リリースし、全てのアルバムが全英アルバムチャートで1位を獲得している。グラミー賞やブリット・アワードなどを多数受賞し、歴史上最も多く賞を受賞したグループの一つである。

コールドプレイは、U2レディオヘッドR.E.M.ビートルズなどをはじめとする多くのアーティストの影響を受けている。オルタナティブロックだけでなく、ポップ・ミュージックブラックミュージックエレクトロニカなどを含む様々なジャンルを横断し、ボーダレスに向かうポピュラー音楽の潮流を牽引している。常に新しいスタイルに取り組んで音楽性を大胆に変化させ、アルバムごとにユニークなテーマを提示し、ジャンルや人種の垣根を越えたコラボレコーションも積極的に行っている。ジェイ・Zリアーナアヴィーチービヨンセノエル・ギャラガーザ・チェインスモーカーズジェイコブ・コリアーBTSセレーナ・ゴメスなどのアーティストや、ブライアン・イーノジョン・ホプキンススターゲイトマックス・マーティンなどの音楽プロデューサーとこれまで作品をリリースをしている。

最も影響力のあるアーティストの一つであり、世界中の数多くのアーティスト、バンド、アイドル、音楽プロデューサーなどから称賛を受けている。ライブの演出や取り組みも同様に、多くののアーティストによって採用されており、LEDリストバンドの使用などを普及させた。

映画やドラマ、スポーツといった現代のポップカルチャーとの関わりも深い。ロンドンパラリンピック閉会式のヘッドライナースーパーボウル50周年記念ハーフタイムショーのヘッドライナーを務めた。

コールドプレイはフェアトレードアムネスティ・インターナショナルなどの社会的・政治的運動を活発に支持している。バンド・エイドLIVE 8などの慈善コンサートにおいても公演を行っており、グローバル・シチズン・フェスティヴァルでは2015年から2030年までのキュレーターを任されている。LGBTQコミュニティを積極的に支持している。「持続可能なツアー」「インクルーシブ&アクセシブル」を目指し、地球環境聴覚障害者に配慮したワールドツアーを行っている。

  1. ^ Cooper, Leonie (2013年4月1日). “Coldplay's 'A Rush Of Blood To The Head' named BBC Radio 2 listeners' favourite album” (英語). NME. 2023年2月18日閲覧。
  2. ^ France-Presse, Agence (2017年11月17日). “Coldplay world tour brings in a fistful of money with $523m in ticket sales” (英語). The Guardian. ISSN 0261-3077. https://www.theguardian.com/music/2017/nov/17/coldplay-world-tour-brings-in-a-fistful-of-money-with-523m-in-ticket-sales 2023年3月16日閲覧。 
  3. ^ (日本語) Coldplay - Music Of The Spheres: Live At River Plate (Official trailer), https://www.youtube.com/watch?v=zROo8T2r2AY 2023年3月21日閲覧。 
  4. ^ Coldplay Re-ups with Warner Music Group for Long-term Deal Via Parlophone”. 2022年1月8日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年10月6日閲覧。
  5. ^ Coldplay, Wembley Stadium, Review: Chris Martin's Infectious Joy Is Impossible To Resist.”. 2022年8月13日閲覧。