利用者:伊佐坂安物/sandbox4

略年譜

• 1909年
  • 5月 - 5日に東京市四谷区に、父・中島田人、母・チヨの長男として生誕 >。
• 1910年（1歳） - 2月の父母の離婚により、しばらく母のもとで養育される。
• 1911年（2歳）
  • 8月 - 埼玉県久喜町に住む祖母・伯母たちのもとに引き取られる。
• 1914年（5歳） - 父親が2月に紺家カツと再婚。
• 1915年（6歳）
  • 3月 - 父のいる奈良県生駒郡郡山町に引き取られる。
• 1920年（11歳）
  • 9月 - 父親の転勤により朝鮮京城に移る。
• 1922年（13歳）
  • 4月 - 朝鮮京城府公立京城中学校に入学。
• 1923年（14歳）
  • 3月 - 異母妹・澄子が11日に出生。その5日後の16日に継母カツ死去。
• 1924年（15歳）
  • 4月 - 父親が飯尾コウと再婚。
• 1925年（16歳）
  • 初夏、満州に修学旅行。
  • 4月 - 京城中学校を4年で修了した後、敦は東京市に移り第一高等学校文科甲類に入学。
• 1927年（18歳）
  • 4月 - 春に伊豆下田に旅行。隣室の氷上英廣と知り合う。
  • 8月 - 大連に帰省中に肋膜炎にかかり、1年間休学となる。
  • 11月 - 『校友会雑誌』に投稿した「下田の女」が掲載される。
• 1928年（19歳）
  • 4月 - 寮を出て、渋谷町の弁護士・岡本武尚邸に寄寓。
• 1929年（20歳）
  • 4月 - 文芸部委員となり『校友会雑誌』編集に参加。この年の夏に岡本邸を出て、芝の同潤会アパートに移る。
  • 秋 - 氷上英廣らと共に季刊同人誌『しむぽしおん』（翌年夏まで4冊発行）をおこす。
• 1930年（21歳）
  • 3月 - 第一高等学校を卒業。
  • 4月 - 東京帝国大学国文学科に入学。
  • 6月13日 - 伯父・中島端（斗南先生）が山本開蔵（5番目の伯父）宅で逝去（享年78）。この年、本郷区西片町の第一・三陽館に移る。
• 1931年（22歳）
  • 3月 - 橋本タカと初めて会う。
  • 10月 - 大連の中学校を退職した父親が東京に戻ったため、荏原郡駒沢町上馬の借家で父母と同居する。
• 1932年（23歳）
  • 春 - 橋本タカとの結婚話が固まる。
  • 8月 - 旅順にいる叔父の中島比多吉を頼り、南満州・中国北部を旅行。
  • 11月 - 卒業論文「耽美派の研究」を書き上げ提出。
• 1933年（24歳）
  • 3月 - 東京帝国大学文学部国文科を卒業。
  • 4月 - 同月、私立横浜高等女学校（現・横浜学園高等学校）に国語と英語の教師として赴任する。横浜市中区長者町に単身で移る。
  • 4月 - 長男・桓（たけし）が出生。
  • 6月 - 3年前逝去した伯父・中島端を題材にした「斗南先生」を脱稿。この頃から「北方行」が執筆開始。秋には文芸研究会創設に参画。
  • 12月11日 - 橋本タカと入籍。11月には妻子が上京する。

1934年2月に撮影された中島敦。

• 1934年（25歳）
  • 7月 - 雑誌『中央公論』の懸賞募集に応募した「虎狩」が選外佳作と発表される。
• 1935年（26歳）
  • 4月 - 釘本久春を介して、京城中学の1年後輩の三好四郎と知り合う。
  • 6月 - 横浜市中区本郷町の借家に初めて一家を構え、妻子と同居する。
• 1936年（27歳）
  • 3月 - 小笠原に旅行。
  • 6月 - 釘本久春、三好四郎の尽力により深田久弥と知り合い鎌倉の深田宅を訪問する。
  • 8月 - 三好四郎と中国（上海、杭州、蘇州など）に旅行。
• 1937年（28歳）
  • 1月 - 長女・正子が11日に出生するが、13日に夭折。
  • 11月から12月にかけて歌稿となる「和歌でない歌」などを含めた和歌500首を作る。
• 1940年（31歳）
  • 1月31日 - 次男・格（のぼる）が出生。
  • 6月11日 - 伯父・中島竦が逝去（享年79）
• 1941年（32歳）
  • 3月 - 転地療養と文学に専念するため横浜高女を休職。
  • 6月 - 国語教科書の編修書記としてパラオに赴任する。赴任前、深田久弥に原稿を預ける。
  • 7月 - パラオ着。
  • 9月-11月 - 近隣諸島を巡り公学校を訪問する第1回長期出張旅行。
• 1942年（33歳）
  • 2月 - 「古譚」の名で「山月記」と「文字禍」の2篇が『文學界』に掲載される。
  • 3月 - 土方久功と共に帰国。
  • 5月 - 「光と風と夢――五河荘日記抄」を『文學界』に発表、第15回（昭和17年度上半期）芥川賞候補となる。同月、「悟浄出世」を完成させ、「弟子」を執筆。
  • 7月 - 7日に第一創作集『光と風と夢』を筑摩書房より刊行。。
  • 8月 - 南洋庁に辞表を提出。専業作家生活に入る。
  • 10月 - 「李陵」「名人伝」を執筆。
  • 11月 - 15日に第二創作集『南島譚』を今日の問題社より刊行。同時期、心臓の衰弱が激しくなり世田谷の岡田医院に入院。
  • 12月 - 4日、気管支喘息で午前6時に死去。33歳没。「名人伝」が『文庫』に掲載。
• 1943年
  • 2月 - 遺作の「弟子」が『中央公論』に掲載。
  • 7月 - 「李陵」が『文學界』に掲載。
• 1944年
  • 8月 - 盧錫台による中国語訳で上海の太平出版公司から『李陵』が刊行。
• 1949年 - 『中島敦全集』（筑摩書房出版）が第3回毎日出版文化賞を受賞。