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利用者:壱弐参肆伍/sandbox

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ジンベエ
ONE PIECE』のキャラクター
登場(最初) 原作:54巻 第528話
アニメ:第430話
作者 尾田栄一郎
声優 郷里大輔宝亀克寿[注 1]
舞台版俳優 市川猿弥スーパー歌舞伎II ワンピース
プロフィール
別名 海侠のジンベエ
年齢 44歳(超新星編)
46歳(新世界編)
性別
肩書き 麦わらの一味 操舵手
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ジンベエ(Jinbe)は、尾田栄一郎漫画ONE PIECE』に登場する架空の人物。

プロフィール[編集]

人物[編集]

王下七武海ジンベエザメの魚人

唐草模様のような猛々しい眉毛もみあげパーマヘアーに下顎から大きく伸びた牙という、を彷彿させる容姿。また、左目には稲妻のような傷跡がある。魚人のため肌は青く両肩にはエラが見られ、胸にはタイヨウの海賊団のシンボルマークがある[注 3]着流し下駄という和装を好んでおり[注 4]、恰幅の良い体格やもあいまって力士を彷彿とさせる。

一人称は「わし」二人称は「お前さん」、語尾に「~じゃ」が付くなど古風な喋り方をする。

義理や人情に熱く、仁義を通すことをよしとする侠客[注 5]

ネプチューン軍やタイヨウの海賊団時代は人間には容赦なかったが、オトヒメやタイガーの影響によって現在は鳴りを潜めおり、魚人族の中では比較的穏やかな性格をしている[注 6]。しかしフーズ・フーなど、露骨に魚人差別をする者には怒りをあらわにする。

世界政府には“海賊嫌い”で通っているがエースら白ひげ海賊団とは交流があり、魚人島を救った白ひげには恩を感じ「オヤジさん」と呼び敬意を表している[注 7]

実直な性格で、敬意を持った相手には年下であっても敬称を用いる[注 8]。冷静に物事を見極めることのできる人物の一方で、作戦名にこだわったり仔細をうやむやにするなど抜けてる一面もある。

関係者[編集]

フィッシャー・タイガー
タイヨウの海賊団初代船長。故人。
かつて赤い土の大陸(レッドライン)を素手でよじ登り、奴隷を解放した冒険者。
解放した魚人・人魚の奴隷と魚人島のならず者をまとめ上げてタイヨウの海賊団を結成した。
アーロン
ジンベエやタイガーの弟分。元タイヨウの海賊団船員。
黄猿に捕まりインペルダウンに収監されるが、ジンベエが王下七武海に任命された恩赦で解放される。

来歴[編集]

過去[編集]

魚人街育ちで、当時のリーダー格であったタイガーにつぐ実力者であった。 タイガーが冒険家として国を飛び出してからはネプチューン軍の精鋭に加わる。

16年前、フィッシャータイガーによる「聖地マリージョア襲撃事件」の知らせを聞き、政府から追われる立場になったタイガーに恩を返すため軍を除隊し、タイヨウの海賊団に加入する。 タイヨウの海賊団に加わって以降は主力として活躍し、ストロベリーからは「タイガー並にガタイがあり恐ろしく強い男」と認識されていた[注 9]

海軍の手にってタイガーが亡くなってからタイヨウの海賊団の2代名船長となり、政府からの勧誘によって魚人族初の王下七武海となる[注 10]

しかし七武海加入の恩赦で釈放されたアーロンや、タイガー亡き後も所属していたマクロからは反感を買い、タイヨウの海賊団が三つの派閥に分かれてしまう。そして釈放されたアーロンが東の海(イーストブルー)にやってきたことで世間的に「アーロンを解き放った黒幕」と認識されてしまう[注 11]

エース白ひげに挑もうとした際には白ひげへの義理から5日間におよぶ死闘を繰り広げる。しかしエースが白ひげ海賊団に加入して以降は彼を「エースさん」と呼び親しい間柄となる。

頂上戦争編[編集]

インペルダウン編

海軍によるエースの公開処刑が決定され、白ひげ海賊団との全面戦争に備えた強制召集を拒否した為インペルダウンLEVEL6に収監される。 同じくLEVEL6に収監されていたエースに自身の胸中を話すが、エースから“ルフィがインペルダウンに来てる事実”を知り、実際に侵入してきたルフィに「死に場所をくれ」と懇願する。 同じくルフィに協力を求めたクロコダイルと共に看守や獄卒獣を撃破するなどして脱獄に成功し、脱出用の軍艦の確保にも成功する。

マリンフォード編

マリンフォードに到着してからは[注 12]、モリアのゾンビ兵を海水で浄化しモリアを一撃で撃破するなどの活躍をし[注 13]、エースの元へと向かうルフィを援護する。

“包囲網”が作動した際には、自分が打ち上げた海水にルフィを乗せてオリス広場まで移動させるが、3大将に瀕死にされてしまい、船医にルフィの治療を頼み自身はエースの元を目指す。

エースが解放されてからは2人の退却を援護していたが、エースが赤犬の攻撃を受けて死亡してしまい、そのショックで気絶したルフィを命がけで守るが、執拗に狙う赤犬から腹部を貫通させられ重傷を負う[注 14]

ローの協力のもと潜水艦で女ヶ島へと逃げ延びるが、約2週間後ルフィが目覚める。エースの死を受け入れられず暴れるルフィをしばらく黙って見ていたが、エースの「弟を頼む」という言葉を思い出し、力づくで自傷行為を止め、「失ったものばかり数えるな」と仲間のことを思い出させルフィの心の支えとなる。

魚人島編[編集]

七武海を辞めたことでタイヨウの海賊団の面々は魚人島を離れていたが、再会を誓ったジンベエは“海の森”でルフィを待っていた。

“海の森”でルフィと再会し、共にいたナミやサンジ達に魚人島の過去や自身とアーロンとの関係を語りナミから処罰を受ける覚悟であったが、ナミが「嫌いなのはアーロンであり魚人族全体を恨んでいるわけではない」「辛い経験もあったがそのおかげで仲間達と出会った」という自身の気持ちを明かしたことで涙を流し感謝を告げた。

その後、リュウグウ王国に反乱をおこしたホーディがネプチューン王や麦わらの一味を人質にとり、激昂したルフィがすぐさまホーディのもとへ向かおうとするが、人間のルフィと魚人のホーディがぶつかれば両種族の対立関係に変化は望めないと考えたジンベエは力づくでルフィを静止する。

魚人と人間の歴史に変化をもたらす策を提示し、自身は捕虜としてホーディの目の前に現れる。 リュウグウ国民がルフィに助けを求めたことで麦わらの一味と共に新魚人海賊団と激闘を繰り広げ、自身はサンジと共にワダツミと対峙した。

終戦後、ホーディとの戦闘によってルフィが出血多量になり意識不明となるが、同じ血液型である自身が輸血元に買って出た[注 15]

ルフィから仲間に誘われるが、タイヨウの海賊団がビッグマム海賊団の傘下になっていた義理から一度は断る。そしてビッグマム海賊団を離れ仁義を通したのちに、再び勧誘をうけるとルフィと誓い合う。

また、宴会の際に「赤犬と青キジの対立に海軍の新体制」「黒ひげの四皇加入」などの世界情勢をルフィに語った。

短期集中表紙連載[編集]

『カリブーの新世界でケヒヒヒヒ』

ルフィ達が魚人島を出港したあとは、“人魚の入江”で人魚達を攫おうとするカリブーを捕縛する。カリブーを樽に閉じ込め魚人島を発ったのちにカリブー海賊団に遭遇するが、魚人の遊泳速度で突破。カリブーを樽ごと海軍基地G-5の元へと放置する。

『ジンベエの海侠一人旅』

タイヨウの海賊団の元へ向かう途中、迷子の小海ネコに出会い海イヌの保安官と共に故郷の町へと向かうが、町が消えて無くなっているという事件に遭遇する。付近で転覆した船を助け、乗組員が見せた新聞によって「ローとルフィの同盟」「海獣が港町を襲撃」という2つの事件を知る。海獣が発生した港町に向かうが、町が謎の遺跡に押しつぶされおり、その遺跡こそが消えたはずの子海ネコの町であったことが判明し、遺跡の中から歴史の本文(ポーネグリフ)を入手する[注 16]。一連の事件を解決させたあとは「お供したい」というワダツミと共にタイヨウの海賊団の元へと旅立った。

ホールケーキアイランド編[編集]

食いわずらいを起こし暴れ回るビッグ・マムを鎮める形で再登場。傘下からの脱退を願いでるが、“落とし前”としてタイヨウの海賊団を人質に取られたことでやむを得ず要求を取り下げ[注 17]、城内への出入をも禁止される。

その後ベッジから“ビッグ・マム暗殺作戦”とビッグ・マムによる“ヴィンスモーク家暗殺計画”を知ったことでビッグ・マムへの謀反を決意し、囚人図書室に囚われていたルフィとナミを救出する。

結婚式当日、騒動のさなかでビッグ・マムに面と向かって脱退を宣言するが、落とし前を取ろうとするビッグ・マムから“魂への言葉(ソウルポーカス)”をうけてしまう。しかし全く臆さなかったため寿命を抜き取られず、撤退する麦わら一味の援護にまわる。

撤退後はサニー号の舵を取り、ビッグ・マムを一時的に振り切る。カカオ島にたどり着きルフィ・サンジと合流するが、ビッグ・マムの艦隊に囲まれてしまう。しかし麦わらの一味を逃がすため突如海中から現れたタイヨウの海賊団の面々と共に殿を務めることを決意し、ルフィ達とはワノ国で再会することを約束する。

ワノ国編[編集]

第三幕より登場。

鬼ヶ島へ討ち入りに向かう忍者海賊侍ミンク同盟が百獣海賊団の艦隊に苦戦してるところに、海中から奇襲をかける形で再登場する。敵艦隊を次々と撃沈させ、口上と共に一味の前に姿を現し、正式に麦わらの一味9人目の仲間として加入する。

鬼ヶ島へと上陸してからはロビンと変装しながら百獣海賊団の宴に混ざりながら様子見をするが、ルフィ達が暴れだしてしまったため、ビッグ・マムを投げ飛ばす等して援護にまわる。

城内に入ってからはサンジと共にルフィを援護しつつカイドウのいるドクロドームへと導き、自身は「ネコ科フェ」にてフーズ・フーと対峙する。

戦闘の際にフーズ・フーから「自身がゴムゴムの実を護送していた」「太陽の神ニカの話をした囚人が消された」などの話しを聞くが、露骨に魚人差別をするフーズ・フーに対し怒りを現し撃破する。

カン十郎の“火前坊”によって城内に火の手がまわった際には雷ぞうと連携し、“海流一本背負い”によって鎮火させる。

終戦後、ルフィ達が城下町の祭りに参加するなか、宴の席で一人酒を飲んでいた。

出港後に自身の懸賞金が11億ベリーに上がったのを知る。

エッグヘッド編[編集]

悪天候のなか吹き飛ばされたチョッパー、助けるために海へ飛び出したルフィ、巨大な水流と共に現れたボニーを助けに海を飛び込みサニー号とはぐれ、エッグヘッドにたどり着く。

戦闘方法[編集]

魚人族特有の武術である「魚人空手」「魚人柔術」のほか、「武装色の覇気」「見聞色の覇気」も体得している。人間より10倍の腕力をもつ魚人族の中でも特に高い戦闘力を持ち[注 18]、四皇の幹部とも渡り合える実力を持つ。また、フーズ・フー戦では「六式」の1つである「鉄塊(テッカイ)」を模倣してみせた。

魚人空手[編集]

唐草瓦正拳(からくさがわらせいけん)
正拳突きをおこない周囲に衝撃波を発生させる。インペルダウン編で初使用。
五千枚瓦正拳(ごせんまいがわらせいけん)
アッパーカットの要領で対象を殴り飛ばす正拳。インペルダウン編 対ミノリノロス戦で初使用。
槍波(やりなみ)
手元に集中させた水を圧縮させて槍状にして飛ばす。インペルダウン編で初使用。
槍波「群雨(むらさめ)」
小規模な槍波を複数弾にして飛ばす。ホールケーキアイランド編で初使用。
鮫肌掌底(さめはだしょうてい)
掌底で相手の武器や攻撃を弾き飛ばす。頂上戦争編で初使用。
鮫瓦正拳(さめがわらせいけん)
正拳突きを行ない、正面に衝撃波を発生させる。衝撃波は水分を渡って大気から人体へ伝達される。頂上戦争編 対モリア戦で初使用。
撃水(うちみず)
掌ですくえる量の水を散弾銃のようにして飛ばす。覚醒したホーディより高い威力を誇る。魚人島編で初使用。
七千枚瓦回し蹴り(ななせんまいがわらまわしげり)
強力な回し蹴り。巨人族より何倍も巨大なワダツミの拳を弾き飛ばすほどの威力。魚人島編 対ワダツミ戦で初使用。
梅花皮(かいらぎ)
武装色の覇気」をまとった両腕で十字を組み、攻撃を防ぐ防御技。ビッグマムの攻撃を受け止める威力を持つ。ホールケーキアイランド編で初使用。
粗鮫(ソシャーク)
魚人の握力で対象を握りつぶす技。ワノ国編で初使用。
閑羅瀬(しずらせ)[10]
漫画『ONE PIECE episode A』で使用。
奥義
武頼貫(ぶらいかん)
水球を纏った拳で相手を殴りつけ、衝撃波と水圧で対象を貫く技。暴走したビッグマムを吹き飛ばす程の威力。魚人島編 対ワダツミ戦にて初使用。
鬼瓦正拳(おにがわらせいけん)
武装色の覇気」をまとい、衝撃波と共に対象を打ち砕く強力な正拳突き。対フーズ・フー戦にて使用。

ワノ国編 対フーズ・フー戦にて使用。

魚人柔術[編集]

水心 (みずごころ)
両手で海水などの液体を“掴む”技。インペルダウン編で初使用。
海流一本背負い(かいりゅういっぽんぜおい)
海中で“水心”を行ない、掴んだ海水を背負い投げの要領で投げ飛ばす。インペルダウン編で初使用。
紅茶一本背負い(かいりゅういっぽんぜおい)
紅茶を用いた一本背負い。ホールケーキアイランド編で初使用。
渦潮一本背負い(うずしおいっぽんぜおい)
両手で相手を掴み背負い投げで叩きつける。自分よりも遥かに巨体であるビッグマムを横転させた。ワノ国編で初使用。
引潮一本背負い(ひきしおいっぽんぜおい)
武装色の覇気」を纏った腕で相手を掴み背負い投げで叩きつける。作中ではフーズ・フーの前牙を掴み、突進してきた勢いを利用した。ワノ国編 対フーズ・フー戦で使用。

他作品への出演[編集]

外部出演ゲーム作品


脚注[編集]

注釈[編集]

  1. ^ 急逝した郷里大輔に代わりに宝亀克寿が440話より担当。ゲッコー・モリアと兼任する形となる。
  2. ^ ジンベエが“父”となったことでフランキーは“変態”ババーへと変更された
  3. ^ 奴隷であった者とそうでない者の見分けをつかなくする焼印
  4. ^ ゲーム『海賊無双』シリーズでは赤い褌を履いている。
  5. ^ “海侠”という異名もここからきていると考えられる。
  6. ^ クロコダイルからは「粗暴な種族のハミ出し者」と評されている
  7. ^ ティーチのことは「得体の知れない男」と見抜いていた
  8. ^ 2まわり年下であるエースを「エースさん」と呼ぶ等
  9. ^ その後7600万の賞金首となる
  10. ^ 五老星は「種族間の和解の象徴」と称していた。
  11. ^ アーロンが付近の海軍を買収していたため情報が漏れていなかった
  12. ^ 上空から落下しつつ侵入したので海に落ちた能力者を救出していた。
  13. ^ アニメ版ではモリアも多少善戦する。
  14. ^ その時の傷は2年後も残っている
  15. ^ ジンベエ以外にもルフィと同じ血液型の者はいたが「人間に血を与えてはならない」といった古い法律によって言い出せずにいた。
  16. ^ 手に入れた歴史の本文はビッグマムに献上した。
  17. ^ 後日触れ回った号外によって国民からは「ビッグマムに怖じ気づいた」と認識されてしまう
  18. ^ アーロンを一方的に叩きのめし、覚醒したホーディに互角以上の実力を見せつけた

出典[編集]

  1. ^ a b 58巻SBS
  2. ^ 『ONE PIECE BLUE DEEP』
  3. ^ 66巻第648話
  4. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p 単行本99巻.60頁SBS
  5. ^ 『VIVRE CARD〜ONE PIECE図鑑〜』BOOSTER SET 〝四皇〟白ひげ海賊団!!
  6. ^ 単行本55巻
  7. ^ 単行本76巻
  8. ^ 単行本87巻
  9. ^ 単行本99巻
  10. ^ Boichi「ONE PIECE episode A 第2話」『ONE PIECE magazine』Vol.11、集英社、2021年2月4日、53-119頁。 

外部リンク[編集]