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利用者:桃コ/sandbox

フォンティーナ (イタリア語:Fontina、フランス語:Fontine[1]) はイタリアの牛乳から作られるチーズである。1年を通して作られるが、夏の間に最高では標高2500メートルにも及ぶ山で牛の放牧を行う[2]。牛に豊かな草だけを与えることで独特な香りを出す最高のチーズが取れる[3]。フォンティーナはヨーロッパの法律の下でDOPの認定を受けている。

フォンティーナ[編集]

イソニェ城の1480年のフレスコ画。右側のチーズは、フォンティーナの最古の描写であると考えられている。

フォンティーナチーズはアルプスにあるヴァッレ・ダオスタ州で12世紀から作られている。フォンティーナの中身の45%は乳脂肪でできている[4]。文字”FONTINA”を含むマッターホルンの組合のスタンプで確認できる[5]

ほかの多くの種類と同様に、「フォンティーナ」という名前は「フォンティネッラ」や「フォンタル」「フォンティーラ」などのような派生生産物により乱用されている[6]

アオスタ渓谷のものは唯一のオリジナルで最も有名なものだが、派生生産はイタリアのほかの場所や、デンマークスウェーデンケベック州フランスアルゼンチン、アメリカでも行われている[4]

アオスタ渓谷オリジナルのフォンティーナは刺激的なにおいときつい風味があり、ほかの国で生産されているものはもっと穏やかな風味である。スウェーデンとデンマーク産のものはアメリカの食料雑貨店によってみられ、それらの赤いワックスの皮のフォンティーナはアオスタ産のものと区別できる(これもアルゼンチンフォンティーナでも流行している)。 アオスタ産のフォンティーナは熟成により自然に皮ができる。それは通常黄褐色からオレンジ褐色である[5][6]

土、キノコ、木のかおりがすることで有名であり、ロースト肉やトリュフと良い組み合わせになる。 それは熟成によりナッツのような味わいを増し、豊かでクリーミーな風味を持つようになる[4]

チーズの内部は淡いクリーム色で「目」と言われている穴がある[7][8]ネッビオーロという野生のチェリーとトリュフの風味がする赤ワインと良く合う[4]

レシピ[編集]

若いフォンティーナはとても柔らかく、フォンデュにするのにふさわしい[9]。フォンデュータ・アラ・ヴァルドスターナ(イタリア語)もしくはフォンデュ・ア・ラ・ヴァルドテーヌ(フランス語)はフォンティーナに牛乳、卵とトリュフを混ぜた伝統的な料理である[10]。熟したフォンティーナはハードチーズになる[9]。フォンティーナはマイルドで、多少の木の実の香りもありそれと同時に豊かな香りもあり、ハーブのようでフルーティーである。よく溶ける[11]。テーブルチーズとして食べることもできる[8]

生産[編集]

アオスタ渓谷で作られているフォンティーナの原料乳は1日に1回、2杯分の搾乳でとれたものを、混ぜたり低温殺菌したりしない状態で用いなければならない[12]

参考文献[編集]

  1. ^ Larousse, Éditions. “Définitions : fontine - Dictionnaire de français Larousse” (フランス語). www.larousse.fr. 2019年6月4日閲覧。
  2. ^ Fontina”. www.fontina-dop.it. 2019年6月15日閲覧。
  3. ^ St. Pierre, Brian. (2005). The wine lover cooks Italian : pairing great recipes with the perfect glass of wine. San Francisco: Chronicle Books. p. 210. ISBN 9781452131894. OCLC 854854500. https://www.worldcat.org/oclc/854854500 
  4. ^ a b c d Fontina Val d'Aosta”. Cheese.com. 2016年4月11日閲覧。
  5. ^ a b Schloss, Andrew (2011). Fire it up : more than 400 recipes for grilling everything. Joachim, David., Miksch, Alison.. San Francisco: Chronicle Books. p. 197. ISBN 9781452100197. OCLC 748376423. https://www.worldcat.org/oclc/748376423 
  6. ^ a b Ehlers, Steve; Hurt, Jeanette (1 April 2008). The Complete Idiot's Guide to Cheeses of the World. DK Publishing. p. 66. ISBN 978-1-4406-3618-9. https://books.google.com/books?id=1WuifJuVavEC&pg=PA66 
  7. ^ Ehlers, Steve; Hurt, Jeanette (1 April 2008). The Complete Idiot's Guide to Cheeses of the World. DK Publishing. p. 39. ISBN 978-1-4406-3618-9. https://books.google.com/books?id=1WuifJuVavEC&pg=PA66 
  8. ^ a b Carluccio, Antonio,. 100 pasta recipes. London. ISBN 9781446416389. OCLC 933733499. https://www.worldcat.org/oclc/933733499 
  9. ^ a b Fontina” (英語). Co+op, stronger together (2014年9月1日). 2019年6月15日閲覧。
  10. ^ Office Régional du Tourisme (2010年9月18日). “Concerti enogastronomici in Valle d’Aosta.”. http://www.theflintstones.it/.+2019年6月4日閲覧。
  11. ^ What good cooks know : 20 years of Test Kitchen expertise in one essential handbook. America's Test Kitchen. Brookline, MA: America's Test Kitchen. p. 391. ISBN 1940352673. OCLC 961351147. https://www.worldcat.org/oclc/961351147 
  12. ^ Rubino, R.; Sardo, P.; Surrusca, A. (eds.). Italian Cheese: 293 Traditional Types. ISBN 88-8499-111-0

他のリンク[編集]