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利用者:極北めがね/書誌事項

ウィキペディアにおける書誌事項(書誌情報)の書き方について。

参考[編集]

事例[編集]

学者の項の場合[編集]

社会学者や歴史学者の項目で見かける書き方。

(単著) *『タイトル――サブタイトル』(出版者, 出版年)
(単著) *『タイトル――サブタイトル』(出版者[シリーズ名]、出版年)
(単著) *『タイトル』(出版者A 出版年A/出版者B 出版年B)
(共著) *(共著者)『タイトル』(出版者, 出版年)
(翻訳) *原著者『タイトル』(出版者、出版年)
  1. タイトルは必ず『』で囲む。
  2. タイトルとサブタイトルの間は全角ダッシュ"―"をふたつ重ねるのがふつう。
  3. 出版者と出版年は()で囲む。間は読点"、"かコンマ+半角スペース", "か半角スペースを入れる。
  4. 共著・共編・共訳等の場合、共著者等を()に入れて冒頭におく。
  5. 出版者[シリーズ名]については、シリーズ名は全角大カッコで囲む。
  6. なお、シリーズ名から出版者が明らかな場合でも出版者を示す傾向がある。たとえば、
    1. 講談社[講談社学術文庫]
    2. 新潮社[新潮新書]
    3. 筑摩書房[ちくま文庫]
  7. セクションは、〈著書、単著、共著、編著、共編著、翻訳〉がふつう。

  • 『ナショナリズムの由来』(講談社, 2007年)
  • 『セクシィ・ギャルの大研究――女の読み方・読まれ方・読ませ方』(光文社[カッパ・ブックス]、1982年/岩波書店[岩波現代文庫]、2009年)
  • 『動物化するポストモダン―オタクから見た日本社会』(講談社[講談社現代新書]、2001年)
  • (沼野充義)『世界の食文化 ロシア』(農山漁村文化協会 2006年)
  • ロジャー・シルバーストーン『なぜメディア研究か - 経験・テクスト・他者』(せりか書房、2003年)

コメント

  1. 『』()を使ってる分、わかりやすい。
  2. でも出版者[シリーズ名]は、出版者が省略できるなら省略したほうが簡潔になる。
  3. タイトルとサブタイトルの間は半角スペースで十分じゃないかな。

Opponent氏の場合[編集]

利用者:Opponent会話 / 投稿記録氏(WikiChecker)は書誌事項の書き方が独特。

(単著) *出版年月 タイトル サブタイトル 出版者、ISBN *****
(共著) *出版年月 『タイトル サブタイトル』 ○○との共著、出版者、ISBN *****
(翻訳) *出版年月 タイトル ○○(著)、○○(訳)、出版者、ISBN *****
  1. 出版年月を先頭に記す。
  2. 書名に『』をつけてもつけなくても可。
  3. 共著・共編・共訳等の場合、「○○との共著」のように記す。
  4. シリーズ名、出版者の順に記す。
  5. ISBNを最後につける。
  6. セクションは、〈文献、単著、共著、編著、共編著、翻訳〉がふつう。

  • 1998年5月 『たこやき 大阪発おいしい粉物大研究』(『講談社文庫』)、講談社、ISBN 4062638002
    • リブロポート1993年刊の増補
  • 1991年5月 『禁じられた歌 ビクトル・ハラはなぜ死んだか』晶文社、ISBN 4794950810
    • ビクトル・ハラ年譜:p.229-235
  • 2009年3月 『正社員が没落する』(湯浅誠との共著)、角川書店、ISBN 978-4047101791
  • 1996年5月 伊藤野枝全集 伊藤野枝著、(叢書女性論 23)、大空社、ISBN 475680182X
    • 大杉栄全集刊行会大正14年刊の複製
      • 内容細目: 創作(雑音、動揺、惑ひ、惑ひ、乞食の名誉、転機、白痴の母、或る男の堕落、火つけ彦七)事実と批評(喰ひものにされる女、階級的反感、無政府の事実、堺利彦論、自由合意による結婚の破滅)翻訳(少数と多数・結婚と恋愛・婦人解放の悲劇 ゴオルドマン著、エマ・ゴオルドマン伝 ヒポツト・アヴエル著、付:伊藤野枝年表
  • 2008年12月 『ロスジェネ 第2号 超左翼マガジン 反貧困』ロスジェネ、ISBN 978-4780302264
    • 堤未果(述)「大転換時代に女たちが挑む」を収録

コメント

  1. 出版年月が先頭なので、見栄えがいい。Opponent氏以外にこんな例も
  2. (『講談社文庫』)ってどうなんだろうか。シリーズ名に『』をつけると紛らわしい。
  3. 出版事項を詳細に記す。出版年だけでなく月も記したり、増補・改題や内容細目を記載したり。年譜、著作目録の有無は役立つ。
  4. ISBNはまあ活用する人もいるだろうけれど、うざったい感じもする。
  5. 雑誌や全集に収録した論文などを、共著として提示するのはいかがなものだろうか。業績の水増しって気がする。

Akoyano氏の場合[編集]

利用者:Akoyano会話 / 投稿記録氏はかつて、文学関係や学者の出版物一覧を精力的に投稿していた。 たとえば、 加藤郁乎畑正憲平川南矢内原伊作駒田信二松本健一行方昭夫山崎正一

書誌事項の書き方はこんな感じ。

(単著1) *タイトル サブタイトル 出版者, 出版年
(単著2) *タイトル サブタイトル 出版者 ****年
(単著3) *タイトル サブタイトル 出版者 **** (シリーズ名)
(単著4) *タイトル サブタイトル 出版者 ****年 のち○○文庫
(単著5) *タイトル サブタイトル 出版者A **** / のち出版者B ****
(共著1) *タイトル ○○共著 出版者 出版年
(共著2) *タイトル ○○との共著 出版者 出版年
(翻訳1) *タイトル 原著者 訳者 出版者 出版年
(翻訳2) *タイトル ○○著 ○○訳 出版者 出版年
  1. 各要素間に半角スペースを入れる。
  2. 出版者と出版年の間には、コンマ","を入れても入れなくても可。
  3. 出版年には"年"をつけてもつけなくても可。
  4. 「のち文庫」のように、新装の場合は出版年をつけない傾向がある。元本に出版年は必須。
  5. セクションは、〈著書、単著、共著、編著、共編著、翻訳〉がふつう。

  • 英語のセンスを磨く 実践英語への誘い 岩波書店, 2003
  • ムツゴロウの人生航海術 広済堂出版, 1984年 のち文庫
  • 幻想と悟り 主体性の哲学の破壊と再建 朝日出版社 1977 (エピステーメー叢書)
  • 江戸俳諧にしひがし 飯島耕一共著 みすず書房 2002
  • 多賀城碑 その謎を解く 安倍辰夫共編 雄山閣出版, 1989年
  • ある婦人の肖像 ヘンリー・ジェイムズ 岩波文庫, 1996
  • メシアン ピエレット・マリ 広田正敏共訳 音楽之友社, 1973 (不滅の大作曲家)
  • 新十八史略 全8巻 常石茂共編訳 河出文庫 1981

コメント

  1. シンプルで一番見やすい。慣れない人は大変かも。
  2. 「のち文庫」は、文庫名を正式に書いた方がわかりやすい。
  3. シリーズ名を出版年の最後に置くのは違和感がある。出版者の後にくっつけるといい。
  4. できれば年譜や著作目録の有無があったほうがうれしい。
  5. 翻訳の場合、『』を用いないので、タイトルと原著者と訳者が見分けづらいかも。これも慣れの問題か。

その他[編集]

上記以外に、ちょっとした違いを含めて様々な書き方がある。

*二十億光年の孤独(東京創元社、1952年)
*紙つぶて 自作自注最終版 (文藝春秋 2005.12)

など。

問題[編集]

  • 文庫化などをひっくるめて新装版とすると、その出版年は書くべきか。多木浩二『生きられた家』のように、何度も新装版という形で再利用されているものもあるが、それをいちいち書いていたら大変かも。
  • そもそも文庫版の情報しか書いていないこともあって困惑する。文庫にはふつう元本があるもので、元本を書いておかないと書誌の意義がない。
  • 「のち文庫」というとき、出版者が同じなら文庫名を省略してもいいかどうか。まあ講談社は文庫の種類が多いので、文庫名を略さず書いたほうがいいだろう。
  • サブタイトル、シリーズ名、出版年月の扱い。各書式で異なる。
  • 著者名列挙 - 3人までは許容範囲か。それ以上は書く必要があるか。
  • どこまで共著といえるか。たとえば論文集に寄稿しただけのものを共著としていいのか。共著というのは、表紙に自分の名前が載っているものをいう。講座のように目次を見ないと名前が出てこないものは、共著とはいえないはず。何でもかんでも共著にするのは、業績の水増しに近い。
  • 長谷川三千子千坂恭二なんかでは雑誌論文まで載せている。これが連載をいくつもかかえている人だと一体どうなってしまうのか。
  • もっとすごいのを見つけた。にしゃんたとかいう人。著書、論文はおろか、新聞記事や学会発表、社会活動、出演番組、受賞歴、資格関係など、何でもかんでも載せている。どうも本人が編集しているらしいが、逐次刊行物記事のうち特に業績といえないようなものまで掲載しているあたり宣伝色濃厚で気持ち悪い。なお、学者の世界でいうところの「単著」とは「一人で書いた論文」の意味であり、単行本でなくとも単著という。
  • 多作の場合、書誌が載っている文献を提示して、あとは主なものだけ書く方法もある。これは記事の中で記述と著作リストを、主と従の関係とみなす考え。
  • 基本的に国立情報学研究所のサービス(WebcatCiNii)を利用すればいいのだが、知らない人もいるらしい。
  • 自分の書き方にこだわりをもつ人がいる。かつて雑草とりがてら、よく見る書式に書きかえたら、数日後に元の特殊な書式に戻されていたことがある。譲れない一線というのか、書式によほどこだわりがあるようだ。あな恐ろし、その記事に手を出すのはもうやめた。
  • Template:Cite bookと同じ書式を採用するのもいいかもしれない。ただ、これは出典明記用テンプレなのに、書誌で使っている人がいる…こりゃ容量食っていかんだろ。
  • 情報過多 - 書誌事項は過不足なく記すのがいい。詳しすぎる例を挙げると、たとえばマークス寿子
*マークス寿子『自信のない女がブランド物を持ち歩く』草思社、東京都渋谷区、2002年。ISBN 4-7942-1126-0 
  • 記述は以下の通り。*{{cite book|和書 | author =マークス寿子 | year = 2002年 | title = 自信のない女がブランド物を持ち歩く | publisher = 草思社 | location = 東京都渋谷区 | id = ISBN 4-7942-1126-0}}
    このように、容量を食う Template:Cite book を使用した上、出版地「東京都渋谷区」まで書いている。詳しい。あまりに詳しすぎる。日本国内で中堅以上の出版社なら、出版地は省いても差支えないだろうから、この場合「東京都渋谷区」は不要。
  • いま1,420,203ある記事の中には、タイトルだけ示し、出版者と出版年を省いていることもある。各自調べよ、ということか。
  • するとISBNまで親切に載せる必要はあるのだろうか。Help:ISBNのリンクには規定なし。
  • 出版年について「日付の書式修正。Wikipedia:表記ガイド#年月日・時間」(事例)のように杓子定規なことはやめてもらいたい。2010年9月 を 2010.9 と表記して何の問題があるのだろうか。