コンテンツにスキップ

英文维基 | 中文维基 | 日文维基 | 草榴社区

利用者:王子神谷/下書き1

アブカム

[編集]

英語版および公式サイトを基に記載

  • 1998年 ジョナサン・ミルナー英語版と共同創業者のデイビッド・クリーヴリー英語版トニー・コーザライズ英語版によって設立された[1]。当時ミルナーは、ケンブリッジ大学内のコーザライズの研究室で、新たに発見された乳がんタンパク質であるBRCA2の研究を行っているポスドクであったが、この研究は、その用途や制限について正確で最新の情報が掲載されている高品質の抗体試薬を見つけることに問題があったために停滞していた。この出来事が、正確な抗体試薬の提供により自分たちや世界中の研究者を助けるためのオンラインサービスを立ち上げようとする動機となった[2]
  • 2003年 アメリカ合衆国マサチューセッツ州ケンブリッジに初の海外拠点を開設[3]
  • 2005年 ロンドン証券取引所のAIM市場に上場。
  • 2011年
    • 5月 MitoSciencesを買収[4]
      • MitoSciences: 米国オレゴン州ユージーンに本社を置いていたバイオベンチャー企業。免疫測定プラットフォームや高性能モノクローナル抗体を製造・販売していた。ミトコンドリア研究の推進と、がん、神経変性、代謝障害などの重要な研究をサポートする製品の開発を使命として2004年に設立された。
    • 9月12日 Ascent Scientificを買収
      • Ascent Scientific: 英国ブリストルに本社を置く企業。ライフサイエンス研究用にタンパク質の機能を調節する高品質な生化学製品を提供していた。生化学製品の製造をアウトソーシングした後、2017年にブリストルの拠点と製造施設を閉鎖した[5]
  • 2012年
    • 4月19日 Epitomicsの買収を完了
      • Epitomics: カリフォルニア州バーリンガム(米国)と杭州(中国)にある非公開のバイオテック企業。バイオメディカル研究や診断アプリケーションのためのウサギモノクローナル抗体の開発、製造、販売に注力していた[6]
  • 2013年 上海に中国事務所を開設、年間収益が初めて1億ポンドを突破(2012/13年度は1億2,220万ポンド)
  • 2014年 アラン・ヒルツェルがCEOに就任
  • 2015年
    • 1月20日 Firefly BioWorksを18,500,000ポンドで買収[7] [8]
      • Firefly BioWorks: マサチューセッツ州ケンブリッジ(米国)を拠点とする非上場企業。この企業は、マサチューセッツ工科大学のダニエル・プレジボンとパトリック・ドイルが開発した微細加工技術をベースに、バイオマーカー検出のための新しいマルチプレックスアッセイのプラットフォームを開発し、RNAと未精製の生体液からマイクロRNAをマルチプレックスで検出するための最初の製品を発売した[8]。 なお、Fireflyは、2016年にFirePlexにリブランドされた[9]
    • 11月11日 AxioMxを買収[10]
  • 2017年 年間収益が初めて2億ポンドを突破(2016/17年度は2億1710万ポンド)
  • 2018年 エフ・ホフマン・ラ・ロシュとの間で、Spring Bioscienceの750以上の製品ポートフォリオをカバーする契約を締結
  • 2019年
    • 1月 Calico Biolabsを買収

2020年

    • 1月6日 InnovaとTGR Biosciencesを含むExpedeonのプロテオミクス・免疫学事業の買収に成功[12][13]

製品

[編集]

1998年の創業以来、抗体のみの取り扱いから多角化を進めてきた。抗体関連製品としては、イムノアッセイ(SimpleStep ELISAキットなど)、ペプチド、[[タンパク質]:、タンパク質検出製品(免疫組織化学(IHC)染色キットなど)を提供している。また、生化学細胞解析エピジェネティクスキット(例:FirePlex Multiplex miRNAキット)などの非抗体関連製品も取り扱っている。

5-ブロモ

[編集]

5-ブロモ-4-クロロ-3-インドリル-β-D-ガラクトピラノシド(略称BCIG 、通称X-gal(エックスギャル))は、ガラクトースと置換インドールから構成される有機化合物である。1964年米国ミシガン州デトロイトで、Jerome Horwitzと共同研究者によって合成された[14]

分子生物学において、β-ガラクトシダーゼにより分解されると青い色を呈する性質を利用して、組換えプラスミド遺伝子が挿入されたことを確認する簡便な検査法である、ブルー・ホワイトセレクションに用いられている。酵素触媒による加水分解の結果、この化合物はインディゴに似た不溶性の青色化合物を生成する多くのインドキシル配糖体およびそのエステルの一つであることが分かった[15]

類似の物質

[編集]

この化合物にはいくつかの変異体があり、主に青以外の色をシグナルとして出す。以下にいくつかを示す。

略称(読み) 正式名称
Blue-Gal, Bluo-Gal(ブルーギャル) 5-ブロモ-3-インドリル β-D-ガラクトピラノシド 紺色[16]
Rose-Gal, Salmon-Gal, Y-Gal, Red-Gal(ローズギャル、サーモンギャル、ワイギャル、レッドギャル ) 6-クロロ-3-インドリル-β-D-ガラクトピラノシド ピンク[17]
Purple-β-D-Gal(パープルβDギャル) 5-ヨード-3-インドリル-β-D-ガラクトピラノシド [18]
Magenta glucoside, Magenta-GLC, Magenta gal (マゼンタグルコシド、マゼンタ-GLC、マゼンタギャル) 5-ブロモ-6-クロロ-3-インドリル-β-D-グルコピラノシド マゼンタ[19]
Green-β-D-gal (グリーンβDギャル) N-メチルインドリル-β-D-ガラクトピラノシド [20]
MUG, MUGA 4-メチルウンベリフェリルβ-D-ガラクトピラノシド 蛍光体[21] (励起極大波長λex = 365, 蛍光極大波長λem = 455)

タンパク質間相互解析

[編集]

ツーハイブリッド法では、β-ガラクトシダーゼをレポーター遺伝子として用いて、相互作用するタンパク質を同定する。この方法では、酵母や細菌における遺伝子の転写翻訳作用を用いてゲノムライブラリースクリーニングし、タンパク質間の相互作用を調べることができます。スクリーニングされるタンパク質間の相互作用が成功した場合、それはプロモーターへの活性化ドメインの結合につながる。プロモーターがlacZ遺伝子に連結されている場合、X-galの存在下で青く色づいたコロニーの形成をもたらすβ-ガラクトシダーゼの産生は、タンパク質間の相互作用が成功していることを示しています[12]。

その他

[編集]

シャイアー

  1. ^ Abcam - the next giant of the Life Sciences?”. Business Insider. 2016年6月16日閲覧。
  2. ^ Abcam plc investor relations - Abcam story”. www.abcamplc.com. 2016年6月16日閲覧。
  3. ^ Abcam plc Company History”. www.abcamplc.com. 2010年8月19日閲覧。
  4. ^ “Abcam Completes $6M Takeover of Mitochondrial Research Tools Specialist MitoSciences”. Genetic Engineering & Biology News. (2011年5月24日). http://www.genengnews.com/gen-news-highlights/abcam-completes-6m-takeover-of-mitochondrial-research-tools-specialist-mitosciences/81245198/ 2015年12月21日閲覧。 
  5. ^ Abcam H1 2018 Interim Report”. www.abcamplc.com. 2018年5月9日閲覧。
  6. ^ Abcam to buy Epitomics of San Francisco for $170M”. MarketWatch. 2015年12月21日閲覧。
  7. ^ “BRIEF-Abcam to buy Firefly Bioworks for 18.5 mln stg”. Reuters. (2015年1月21日). https://www.reuters.com/article/idUSASM0008T020150121 2015年12月21日閲覧。 
  8. ^ a b Staff (15 February 2015). “Abcam Buys Firefly for $28M to Broaden Multiplex Analysis Capabilities”. Genetic Engineering & Biotechnology News 35 (4): p. 6 
  9. ^ Wisdom of the Antibody Crowd”. GEN. Mary Ann Liebert, Inc. 16 September 2019閲覧。
  10. ^ Abcam acquires AxioMx to access new growth opportunities and extend antibody leadership”. Cambridge Network. 2015年12月21日閲覧。
  11. ^ Corporate Overview - Axiomxinc.com” (英語). Axiomxinc.com. 22 August 2015時点のオリジナルよりアーカイブ。2015年12月21日閲覧。
  12. ^ Abcam acquires Calico Biolabs”. Manufacturing Chemist. HPCi Media. 16 September 2019閲覧。
  13. ^ Abcam announces successful acquisition of Expedeon’s Proteomics and Immunology business, enhancing its conjugation capability”. Template:Cite webの呼び出しエラー:引数 accessdate は必須です。
  14. ^ Horwitz JP and 7 others, 1964. Substrates for cytochemical demonstration of enzyme activity. I. Some substituted 3-indolyl-β-D-glycopyranosides. Journal of Medicinal Chemistry 7: 574-575.
  15. ^ Kiernan JA 2007. Indigogenic substrates for detection and localization of enzymes. Biotechnic & Histochemistry 82(2): 73-103.
  16. ^ 5-Bromo-3-indolyl β-D-galactopyranoside”. 4 February 2014閲覧。
  17. ^ Salmon-Gal - PubChem”. 4 February 2014閲覧。
  18. ^ Purple-beta-D-Gal - PubChem”. 4 February 2014閲覧。
  19. ^ 5-Bromo-6-chloro-3-indolyl-β-D-glucopyranoside”. 4 February 2014閲覧。
  20. ^ Green-β-D-Gal - Biotium, Inc.”. 4 February 2014閲覧。
  21. ^ 4-Methylumbelliferyl β-D-galactopyranoside”. 4 February 2014閲覧。