利用者:知識熊/宗教および思想に関する事柄
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< 利用者:知識熊
私の勝手な持論になってしまいますが、ここで幾つか宗教史や思想に関する事柄の中から、私が個人的に面白いと思っている例を挙げさせて戴きます。
- 紀元前には旧約聖書を聖典としたユダヤ教がありましたが、聖母マリアの処女懐胎により産まれたイエス・キリストが行った数多くの奇蹟や磔刑からの復活を機に旧約聖書と新約聖書を聖典とするキリスト教がユダヤ教から別れる形で誕生し、更には、後の預言者ムハンマドが修行中に天啓を受けた事に始まり、その天啓などを纏めたクルアーンを聖典とするイスラム教がキリスト教から別れる形で誕生しました。この3つの宗教はユダヤ教徒の崇拝している「ヤハウェ」と呼ばれる神様を共に崇拝しており、クリスチャンの言う「父なる神」はヤハウェの事を指し、ムスリムの言う「アッラー」はヤハウェを「神」とした上でそれをアラビア語に翻訳したものなのです。にも関わらず、三位一体論や偶像崇拝禁止と言った価値観の違い、更には、原理主義や過激派などの台頭と言った様々な要因によりこの3つの宗教が争っている事が悲しいと同時に不思議で仕方ありません。また、この3つの宗教はイスラム教の岩のドームやキリスト教のゴルゴタの丘、更にはユダヤ教の嘆きの壁と言ったそれぞれの聖地のうちの一つが全てイスラエルの首都とされているイェルサレムに集結しており、イェルサレムが宗教的には非常に重要で困難な都市であると言う点も研究対象としては面白いと思います。
- ユダヤ人とは、ユダヤ教徒の人達の事を指し、1つの国を持っているワケではありません。しかし、近年になってナチス・ドイツなどによる迫害から逃れようとした人達はかつて先祖がモーゼとともにエジプトから移動して来たシナイ半島の辺りに自分達の国を建国しようとしました。ところが、そこには既にアラブ系の民族であるアラブ人の国があり侵略せざるを得ない状況でした。原油の産出される産油地域でもあるアラブは欧米諸国にとっても重要な地域なので、介入をしました。この介入は余計に状況を拗らせてしまい、ガザ地区やヨルダン川西岸地区などの孤立した地域やその他の戦火を今も残す状態になってしまいました。
- 日本には古来からアニミズムやそれから発展した神道が土着信仰と息づいていました。そんな日本に仏教が伝来するのは約6世紀頃と言われていますが、日本はすんなり受け入れたようです。しかしながら、天照大御神の子孫たる天皇が絶対的な権力者である日本人にとってはやはり神道が心の拠り所でした。しかし、実は天皇も仏教に傾きつつあり、遂に聖武天皇は出家してしまいます。こうして神の子孫である天皇が出家した事によって起こったのが神仏習合です。しかし、明治維新によって神の子孫である天皇の威厳を保つ為に神仏分離令と廃仏毀釈令が下って幾つかの仏教寺院は減ってしまいましたが、今でも神社と仏閣がすぐ近くにある例や、神棚と仏壇が両方ある家は少なくありません。
- 1945年8月6日に広島に対し1度目の、その3日後の8月9日には長崎に対して2度目の原爆の投下がアメリカによって行われた事は周知の事実でありますが、要因は日本が玉砕覚悟で粘ったからと言うだけではないのです。実は、日本と「日ソ中立条約」と言う中立条約を締結していた当時のソ連が1945年4月になり突如としてその条約の翌年の不延長を宣告し、その年の8月には遂に日本に対して宣戦布告を宣言したのです。これに対し、日本がソ連の手で敗戦に追い込まれる事によって、社会主義国になってしまうのではないかと言うシナリオを想定したアメリカは焦りました。そして、そのシナリオを防ぐ為、当初はドイツから亡命して来たユダヤ人研究者とともに対ドイツ用としてマンハッタン計画と言う名の下に開発していたものの、1945年4月のドイツの降伏により無用の長物となっていた原爆を急遽として日本に対し投下する事にしたのです。
- 日本では政教分離の原則が憲法によって定められていますが、今現在この原則が遵守されていない政党が2つ存在します。それが公明党と幸福実現党の2政党です。公明党には創価学会が、幸福実現党には幸福の科学が支持母体として政党の後ろ盾の役割を果たしていると言う事は公然の事実となっています。公明党の支持母体である創価学会は池田大作氏の作り上げた仏教系の宗派なので、まだ良いとしても、与党として政権側に付いている事が甚だ不思議でなりませんし、幸福実現党の支持母体である幸福の科学も大川隆法氏の作り上げた新興宗教であり、且つ、降霊術によって死霊若しくは生霊の霊言を信徒に聞かせると言う活動内容で、科学的には全く以ってインチキであると言わざるを得ない宗教なので、辛うじて野党ではあるものの政党を作る事が出来る事そのものが甚だ不思議でなりません。何れにせよ、個人的にはこの2政党が今後どのような道を辿る事になるのかを、池田大作氏の死霊を降霊させた大川隆法氏に聞いてみたいものです。
- 日本に於いては国内でのテロの発生件数が極めて少なく非常に安全な国だとされています。しかし、私はこれらの背景には公安警察の存在があると思っています。公安警察とは、各道府県警察本部にある警備部の公安課と外事課及び警視庁の公安部の事を指し、上部組織として警察庁の警備局に公安課と警備企画課(ゼロ)及び外事課と国際テロリズム対策課があります。道府県警本部の警備部では、公安課に於いては公安第一課が共産党を、公安第二課が極左暴力集団を、公安第三課が右翼団体を、外事課は種々のテロリストをマークしており、警視庁公安部では公安総務課が共産党を、公安第一課が極左暴力集団を、公安第二課が革マル派を、公安第三課が右翼団体を、外事第一課がロシア及び東欧方面のテロリストを、外事第二課が中国及び北朝鮮のテロリストを、外事第三課が中東その他の地域の国際的なテロリストをマークしています。これらの組織に所属する警察官が国家の公安を守っているのだと思います。事実、連合赤軍などに関する事件や当時の警察庁長官であった國松孝次氏が狙撃された事件及び私戦予備罪で北海道大学の学生が事情聴取を受けた案件などでは警視庁公安部が事件の捜査を指揮し犯人の逮捕まで関わっています。今も尚、公安警察は影で暗躍しているのではないでしょうか。
- オウム真理教は本当に畏怖すべき宗教団体でした。最初のウチはお祭り騒ぎのような感じだったようですが、国政選挙で負けた事を機に、団体内で嫌な雰囲気が漂い始め、その後は松本サリン事件や地下鉄サリン事件などのテロ行為を続け、その事件の遺族や被害者の方々には多大な心の傷を植え付けました。松本智津夫は事の顛末を全て話すべきです。今はアレフとひかりの輪に分かれていて、後者は健全なようですが、前者は未だに麻原彰晃をグルと呼び慕っているようなので、どう見ても危険分子です。もしもオウム真理教が国政選挙で勝っていたらサリン事件なんて起きなかったのだろうかとも思いますが、それはそれで政教分離の観点から見て非常に危険です。もしかしたら、オウム真理教が政権を取ってこの国を牛耳る未来が待っていたのかも知れないと考えるとおぞましい気分です。あの様な惨事をもう二度と繰り返させない為にも必ず公安警察には目を光らせて欲しいと思います。
- 朝鮮戦争は中国と当時のソ連が北朝鮮の後ろ盾になり、アメリカ率いる国連軍が韓国の後ろ盾になっていた為、社会主義と資本主義の対立であり、事実上の冷戦の実戦であるとも言えます。ソ連が崩壊してロシアになった今でも休戦協定が結ばれただけであり停戦に至ったワケではありません。因みに、北朝鮮の正式名称は朝鮮民主主義人民共和国 (Democratic People's Republic of Korea; DPRK) ですが、「民主主義」の欠片も感じられないあの国の名称にこの言葉が入っている事が甚だ不思議でなりません。