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錦岡

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
日本 > 北海道 > 苫小牧市 > 錦岡
字錦岡
字錦岡の位置(北海道内)
字錦岡
字錦岡
字錦岡の位置
北緯42度38分13.7秒 東経141度28分36.4秒 / 北緯42.637139度 東経141.476778度 / 42.637139; 141.476778
日本の旗 日本
都道府県 北海道
市町村 苫小牧市
人口
2024年(令和6年)10月31日現在)[1]
 • 合計 913人
等時帯 UTC+9 (日本標準時)
郵便番号
059-1275[2]
市外局番 0144 (苫小牧MA)[3]
ナンバープレート 苫小牧

錦岡(にしきおか[4])は、北海道苫小牧市。住居表示未実施[5]

地理

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苫小牧市の西部に位置し、住居表示を実施し分離した各町(後述)のほか、東は字樽前、西は字糸井、北は字丸山千歳市モラップと接している。

地名の由来

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錦岡の地は古くから錦多峰(ニシタップ)と呼ばれていた。語源はアイヌ語だが、意味は諸説ある[6][7]

  • ニ・シタプ(樹木 収縮する ところ)
  • ニ・ウシ・タプ(木の多い山)
  • ニシ・タップ(雲、頂をおおう山)

1944年(昭和19年)1月1日、苫小牧町の字名改称地番整理の際、アイヌ語の簡易化と二文字までの字数制限のため、錦岡に改められた[6][8]

歴史

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錦岡は元々、漁業の出稼ぎ場として発展したもので、初期には覚生が中心地で小学校も設置されていた[6]。1894年(明治27年)、青森県から現錦岡駅付近に3戸が移住。漁業のかたわら農事に従事した。1898年(明治31年)2月1日、北海道炭鉱鉄道錦多峰駅が設置された。

1902年(明治35年)2級町村制を施行し樽前村、覚生村、錦多峰村、小糸魚村、苫小牧村、勇払村、植苗村が合併し、苫小牧村となる。

大正時代に入ると、地区の中心は錦多峰に移り、駐在所、保線区、運送店などが設けられ、駅を中心に人口が密集した[6][9]。大正11年8月、覚生尋常小学校は錦多峰尋常小学校に改称し、10月、現在地に移転した(現在の錦岡小学校[9]。大正末期には漁業のほかに農業、木炭製造も盛んになった[6]

苫小牧の字名、地番の多くはアイヌ語をそのまま使用しており読みずらく、字の境界も曖昧だった。こうした不便を解消するため[10]、1944年(昭和19年)1月1日、大字錦多峰村と大字覚生村の一部を合併、大字を廃止し、字錦岡に改称した[8][6]。(昭和25年)には駅名も錦岡駅に改められた[6]

戦後苫小牧は港湾の築設、臨海工業地帯の造成に伴い、錦岡、糸井地区は住宅地として一変した。1964年(昭和39年)から市は錦岡団地の造成を開始。一般住宅地の造成も相次ぎ、新しい住宅団地が形成され、人口も急速に増加した[6][11]

住居表示の実施

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1973年(昭和48年)3月から錦岡土地区画整理組合により、錦岡鉄北地区の区画整理事業が進められた。市は区画整理事業の完了に併せて新町の設定をし、1977年(昭和52年)4月16日、澄川町ときわ町が分離し、設置された[12]

1990年(平成2年)10月1日、澄川町四丁目と五丁目、ときわ町三丁目が分離[13]。1993年(平成5年)11月1日、美原町のぞみ町宮前町もえぎ町青雲町明徳町が分離[14]

2018年平成30年)10月1日錦西町北星町が分離[15]

年表

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世帯数と人口

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2024年(令和6年)10月末現在の世帯数と人口は以下の通りである[16]

世帯数 人口
586 913

小・中学校の学区

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市立小・中学校に通う場合、学区は以下の通りとなる[17]

小学校 中学校
錦岡 1~50番地 苫小牧市立澄川小学校 苫小牧市立啓明中学校
51~70番地 苫小牧市立錦岡小学校 苫小牧市立緑陵中学校
71~266番地 苫小牧市立凌雲中学校
268・271番地
272~327番地
328番地
329~330番地
331~333番地 苫小牧市立緑陵中学校
334~427番地 苫小牧市立凌雲中学校
433~442番地 苫小牧市立澄川小学校[注釈 1] 苫小牧市立啓明中学校
443~449番地 苫小牧市立緑陵中学校
450~453番地 苫小牧市立啓明中学校
459番地
461番地
463~464番地 苫小牧市立錦岡小学校 苫小牧市立凌雲中学校
466番地 苫小牧市立澄川小学校 苫小牧市立啓明中学校
471番地
472・473番地 苫小牧市立錦岡小学校 苫小牧市立凌雲中学校
476~478番地
479~481番地 苫小牧市立澄川小学校 苫小牧市立啓明中学校
482~490番地 苫小牧市立錦岡小学校 苫小牧市立凌雲中学校
491~493番地

うぐいす団地以外

491~493番地

うぐいす団地内

苫小牧市立緑陵中学校
494番地 苫小牧市立凌雲中学校
495~508番地
518~520番地
576~580番地
581番地
582・583番地
584~588番地
647番地(鉄南地区)

交通

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道路

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バス

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鉄道

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施設

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鉄南地区(室蘭本線以南)

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鉄北地区(室蘭本線以北)

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その他

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日本郵便

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警察

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管轄する警察署、交番・派出所は以下の通りである[25]

丁目・字 警察署 交番・派出所
全域 苫小牧警察署 錦岡交番

脚注

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注釈

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  1. ^ 439番地3・6は、泉野小学校

出典

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  1. ^ 人口資料・市内町丁別人口”. 苫小牧市. 2024年4月27日閲覧。
  2. ^ a b 郵便番号”. 日本郵便. 2024年12月4日閲覧。
  3. ^ 市外局番の一覧”. 総務省. 2018年11月9日閲覧。
  4. ^ 苫小牧市町名一覧表”. 苫小牧市. 2024年11月28日閲覧。
  5. ^ 苫小牧市住居表示実施状況一覧表”. 苫小牧市. 2024年11月29日閲覧。
  6. ^ a b c d e f g h i 『苫小牧市史 下巻』p.1771-1803
  7. ^ 河川雑学|北海道苫小牧市”. www.city.tomakomai.hokkaido.jp. 2024年12月5日閲覧。
  8. ^ a b c 『苫小牧市史 上巻』p.1330-1349
  9. ^ a b 『苫小牧市史 下巻』p.333-337
  10. ^ 『苫小牧市史 下巻』p.1963-1964
  11. ^ 『苫小牧市史 追補編』p.1662-1666
  12. ^ a b 『苫小牧市史 追補編』p.401-403
  13. ^ a b 『苫小牧市史 追補編』p.390-391
  14. ^ a b 『苫小牧市史 追補編』p.392-394
  15. ^ a b 平成30年10月1日に錦西地区で住居表示を実施しました/北海道苫小牧市”. web.archive.org (2018年12月10日). 2024年12月4日閲覧。
  16. ^ 人口資料・市内町丁別人口”. 苫小牧市. 2024年11月5日閲覧。
  17. ^ 学校区 町別”. 苫小牧市. 2023年12月2日閲覧。
  18. ^ 道南バス時刻表 錦岡西”. 道南バス. 2024年12月5日閲覧。
  19. ^ 苫小牧市内路線バス | 道南バス株式会社”. 2024年11月28日閲覧。
  20. ^ ダイナムTOPダイナム 苫小牧店(とまこまい) ゆったり館店舗TOP”. www.dynam.jp. 2024年12月7日閲覧。
  21. ^ スーパーセンタートライアル 苫小牧西店 | 店舗・チラシ”. TRIAL – トライアル. 2024年12月7日閲覧。
  22. ^ 北海道ゴルフ倶楽部|HOKKAIDO GOLF CLUB|アクセス・周辺地図”. hgc.classicgolf.jp. 2024年12月7日閲覧。
  23. ^ 錦多峰浄水場について|北海道苫小牧市”. www.city.tomakomai.hokkaido.jp. 2024年12月7日閲覧。
  24. ^ 郵便番号簿 平成29年度版 - 日本郵便. 2018年11月9日閲覧 (PDF)
  25. ^ 苫小牧警察署の管轄区域”. 苫小牧警察署. 2024年12月3日閲覧。

参考文献

[編集]