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利用者:Aburakass

個人の歴史観や少数派の意見であるならばともかく、為政者が、問題のある歴史観を持って、教育の現場やマスメディアに介入し、自分の歴史観と相容れない意見を排除しようとする動きは、政権の暴走を許し、国家の進むべき道を誤らせる、危険な兆候だと感じます。


先の戦争の教訓は、他国の人に苦痛を与えた云々をいう前に、国家による軍国主義の推進と情報統制によって、日本国民自身が軍国主義に染まり、情報の多様性を失って道を誤ったことにあると思います。


しかし軍国主義を推し進める国家は、自分では軍国主義を強引に推し進めている、とは言いません。他国から圧力がかかっているとか、他国が自分たちをバカにした、と国民を煽動します。ネット上にあふれる外国人に対する敵意に満ちた文章を目にすると、近い将来「反抗的な中国を懲らしめるための戦争」がまた起きてしまうのではないか、と危惧してしまいます。


既に教育の現場やマスメディアへの介入は進んでいるし、領土問題を通じて対韓・対中関係は悪化しています。私の先祖がかつて経験した、自分の意思に反して戦争へと狩り出され、異国で満足な支援もないまま殺し合いをさせられる、命を粗末に扱われる、そうした状況が近い将来に待ち受けているように思われ、身の危険を感じます。


日常そんなに戦史に親しんで生活しているわけではないので、「南京大虐殺はでっちあげ」「従軍慰安婦は軍隊が強制したわけではない」的な発言があると、「そんなことはない」と思っても、それがどんな主張なのかよく知らないし、どんな反証があるかもよく知りません。漠然と、それは戦時中に日本国外で起こったことだし、情報統制は厳しかったし、当事者は黙秘するだろうし、被害者は韓国人や中国人だから話は翻訳しないとならないし、大変そうだと思うばかりです。


世の中が平和であれば詳しく知らなくてもいいかなと思いますが、先行きに不安を感じる世相になってきていることもあり、またネット上には問題のある歴史認識に基づく情報や韓国や中国への敵意に満ちた発言ばかりが溢れていて、正確な情報や偏りのない情報にアクセスしにくい状況にあると感じるので、少しその辺りの経緯について調べ、便所の落書きみたいになってしまっている関連記事を少しでもキレイにできたらいいなと考えています。