利用者:Calvero/第3回秋の加筆コンクール

Wikipedia:第3回秋の加筆コンクール。各5段階で評価。

  • 重要性 - 項目の主題の重要性、幅広い読者を集めるかどうか。
  • 文章 - 文章の読みやすさ、理解しやすさ、言い回しが適切かどうか。
  • スタイル - スタイルマニュアルに従っているか、構成が適切かどうか。
  • 方針・ガイドライン - NOR、V、NPOV、その他記事に関する各種方針とガイドラインに準拠しているか。
  • 情報量 - 期待される内容が記載されているか、意外性のある内容があるか。
  • 出典 - 参考文献や出典の質と量が充分か。

半金属[編集]

評価版 合計25ポイント。

項目 コメント 評価
重要性 化学・工学の分野において、主として性質の系統的な理解のため、元素をそれぞれに分類することは広く一般的な手法である。半金属の分類は、特に無機化学で研究が行われる、やや専門的な主題であるといえる。無機化学においては、定見はないといえども基礎的かつ普遍的なテーマとして扱われる。 3
文章 専門的な記事ではあっても、用語や言い回しに分野特有のものは用いられておらず、別項目などでの解説なしには理解が難しい箇所はごく少ない。従って、記事内容の理解にあたって特殊な知識を要することがない。しかしながら、英語版の翻訳であるためか、ところどころにいわゆる翻訳調の文章がみられる。 4
スタイル 表記などはスタイルマニュアルに従っている。しかしながら日本語の文で斜体を使うのは、あまり読みやすいとはいえない。またいくつかある表についても、独自の方法で工夫されているとはいえ、他記事との調和やデザインについて、改良の余地があると思われる。方針で規定されているわけではないが、参考文献節に出典として使われている原著論文を列挙してあり、すべて出典節から2回クリックして進むようになっているが、これは一般的なスタイルとは言いがたく、利点もあまりないようである。 3
方針 独自の研究と思しきものはない。出典が非常に多数示されていて検証可能性を高度に満足している。さまざまな主張を紹介しており、中立的な観点の維持に不足がない。その他、ガイドラインに反するとみられる箇所がない。 5
情報量 まず概念について解説があり、個別の要素についての解説があって、それぞれ現存する情報について非常に豊富である。さらに歴史や周期表上の位置についての解説、用途についての解説といった付加的な情報もあって、全体として読者の要求を満足するであろうと考えられる。余分な情報もない。 5
出典 主として査読ずみ論文や専門家の著書などによるものであって、信頼性は高い。必要に応じて複数の典拠が挙げられている。ただ、やや過剰になっている箇所もある。 5

K-T境界[編集]

評価版 合計25ポイント。

項目 コメント 評価
重要性 古生物学において最も重要な事件の一つであり、地質学、天文学にも関連する主題である。科学に関心のある者なら必ず興味をひかれ、文化的にも与えた影響が大きい。 5
文章 平易で読みやすく、難解な用語はほとんど使われていない。事件当時の状況の解説からはじまって原因の解明、特に仮説の提起およびその検討と続いており、平明な理解が可能な構成に工夫されている。 5
スタイル 表記などはスタイルマニュアルに従っている。要所で使われている箇条書きも理にかなったものである。しかしながら、本文中での英語版へのリンクは読者には歓迎されないと思われる。単位や数値の表記方法に、若干の混乱がみられる。全角記号が使われている箇所がある。 4
方針 独自の研究と思しきものはない。全体として記述に対する出典の量は少なくはないが、それでも欠けている箇所はある。否定された説について、なぜ否定されたかについて丁寧に解説されている、また現在主流とされる説へのかつての反論も紹介されているなど、中立的な観点も維持されている。 4
情報量 隕石の衝突に関わる情報が充分に示されていると思われる。一方で、大量絶滅についての情報は、さらに追加できる余地がありそうである。「復元想像図」は視覚を楽しませるものではあるが、必然性がよくわからない情報である。 4
出典 主に一般向けの書籍によっており、それらは専門家の手によるものであって何ら否定的な要素はないが、学術として研究が広く行われた主題であるから、より専門的な情報源、たとえば学術誌や教科書などのより多くの利用が望まれる。後半は松井による著書に出典が偏っている傾向があり、よりバランスよく広範な情報源が望まれる。また、「参考図書」節に文献がまとめられているが、出典に使用したものと、いわゆる further reading として挙げられているものの区別はしたほうがよい。 3

景観[編集]

評価版 合計20ポイント。

項目 コメント 評価
重要性 日常的に用いられる用語・概念であるからといって、系統的な理解があるかといえばそうでないものは数多い。このような概念についての解説は、個々人の趣味や専門に関わらず広く読者の興味を集めるものであり、百科事典には項目の充実が期待される。特に景観は国・国民を印象付けるものであり、重要な要素といえる。 5
文章 専門的な語彙は使われていないものの、文章の構成として理解がしがたくなっている箇所が散見される。単語の使い方もいまひとつ不正確な箇所があるように思わる。 3
スタイル おおむねスタイルマニュアルに従っており問題がない。しかしながら、番号つき箇条書きに字下げで解説を付与するのは好ましくないと思われる。また、引用のみからなる節があるのは問題であると考える。節構成は理解の促進のため改善の余地がある。 3
方針 独自の研究と思しき箇所はない。論争となった主張が双方紹介されており、中立的な観点を維持している。しかしながら、解説の主要な部分について特定の国の事象のみを取り上げている部分があり、今後の拡張が望まれる。出典が提示されていない部分がある。 3
情報量 学術研究の対象となった点について解説が行われているが、全体に項目の主題を完全に理解するに足るものとはいいがたい。別項目「ランドスケープ」との区別・住み分けも検討する必要がある。 2
出典 文献はよく渉猟されている。ただし参考文献には出典として使われていないものもみられる。学術誌などに、エッセイやコラムのような形で発表されているものもあるのではないかと想像するが、もしあれば個別の事象の出典には活用できるのではないかと思われる。 4

イトカワ (小惑星)[編集]

評価版 合計28ポイント。

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重要性 はやぶさの帰還は広く世界中の耳目を集めた。その観測対象・成果も当然に多くの読者が求める情報である。ただし、それらはやや専門的な事象に傾く傾向はあって、はやぶさそのものよりも、重要性は差し引いてみられるところではないかと思われる。 4
文章 読みやすく、かつ、読み進めていくとさらなる興味を喚起する文章である。しかしながら、ところどころ百科事典的雰囲気でないところが散見されるようである。 4
スタイル スタイルマニュアルに従っていて問題がない。構成も、時系列に従った記述順序と、概要を示してから詳細を解説する方式が組み合わされ、理解を容易なものにしている。 5
方針 独自の研究はみられない。客観的な記述であり、中立的な観点もおおむね問題がないが、感情を表現している箇所が散見される。出典のない部分がまれにみられる。 4
情報量 天文学的には、おそらくもれている情報はないと思われる。天体としての情報、物質の情報、観測の情報が充実しており、付加的にはやぶさ計画の情報も得られる。 5
出典 一般向け書籍、公式ウェブサイト、やや専門的な雑誌などが集められている。学術論文の比率はもう少し高くてもよいかもしれない。 5

発芽[編集]

評価版 合計27ポイント。

項目 コメント 評価
重要性 生物学における重要性は言をまたない。農学においても、その理解は不可欠である。日常生活においてもしばしば目にする自然の現象であり、素朴な疑問の形から興味を覚える読者も数多いと考えられる。 5
文章 難解と思われる用語は繁用されているが、それらの解説も同時にされており、理解を妨げることはない。文章は論理展開が明確にされており読みやすい。 5
スタイル スタイルマニュアルに沿っていて問題がない。ただ、冒頭には項目全体の概要がまとめられているべきである。本質的な解説のあとに具体例・展開例・応用例が配されていて、理解を促進している。 4
方針 独自の研究はない。不適切な一方的な観点はない。適宜出典が細かく配されており、検証可能性を高度に満足している。その他、ガイドラインに反すると思われる箇所がない。 5
情報量 現象についての解説は詳細であって、不足はないと思われる。ただ、菌類についての情報は改善の余地が指摘されている(Wikipedia:第3回秋の加筆コンクール/コメント#発芽)。画像が豊富で、イメージをつかみながら文章の内容を把握できるようになっている。利用についての情報は、この項目を、単に生物の神秘性を想起させるにとどまらないものとしている。 4
出典 原著論文、教科書が適切に使われていて、その質と量は優れている。ただ学位論文は、できれば置き換えられることが望ましい。 4

ギャンブル依存症[編集]

評価版 合計26ポイント。

項目 コメント 評価
重要性 あまり多くの人にはその存在が認知されていないが、現実に罹患している人が多いことは統計的に示されており、重要性は高い。社会問題として取り上げられるにも値する事象であると考えられる。よくわからない状態にあった項目が、歴としたものに改善されている。 3
文章 平易であって読みやすく、よく練られていると感じられる。文末の言い回しは考察や事実などの別を適切に表している。 5
スタイル スタイルマニュアルに従っていて問題がない。構成も、主体となる部分から展開的な部分へと進んでおり、論理的に整理されている。 5
方針 独自の研究はない。観点が中立的かどうかはよくわからないが、少なくとも記述を読んだ限りでは、極端な説などを一般的なものとして紹介していることはないようである。出典も適宜配されていて、検証可能性を満たしている。その他、特にガイドラインに反する箇所はみられない。 5
情報量 疾病の症状・原因・治療法を解説していて不足がない。研究など付加的情報もあって、充実している。しかしながら、事例が特定の国に偏っている箇所が見られる。 4
出典 専門家による一般向け書籍を多数利用している。専門家向けの情報源や、日本人以外による情報源も取り入れるのが望ましいと思われる。 4

ル・コルビュジエの建築と都市計画[編集]

評価版 合計24ポイント。

項目 コメント 評価
重要性 世界遺産が重要でないということは(審議中のものであっても)ありえないことではあるものの、科学・技術の観点からは、興味の対象としてみる要素はそれほど多くないものと思われる。この項目においては、美術的に重要なものであって、技術的要素はあまりみられないようである。 2
文章 全体的に読みやすい文章であるものの、多少文意をつかみとりにくい部分があるように思われる。事実の解説は的確であるが、言い回しが砕けすぎているように感じられる箇所がみられる。 4
スタイル スタイルマニュアルに沿っていて、おおむね問題がない。登録基準節は独自のスタイルをとっていて、若干異質な印象を受ける。構成については、経緯の説明ののち具体例が配されていて把握が容易である。 4
方針 独自の研究はない。否定的見解なども紹介されている。ただ、誰の意見なのか明らかにされていない箇所がみられる。出典は各所に丁寧に示されていて、検証可能性を満たしている。その他、ガイドラインに反するような箇所はない。 4
情報量 経緯について詳細な解説があり、さらに各物件の情報も網羅されている。あるいは付加的な情報といえるかもしれないが、本質的には不可欠な作成者の情報もあって、全体的な理解に役立っている。 5
出典 比較的簡単な一般向け(と思われる)書籍から、専門的(と思われる)書籍まで集められていて、質・量ともに充実している。翻訳書や建築家本人の著書があってもよいかもしれない。 5

クギタケ属[編集]

評価版 合計23ポイント。

項目 コメント 評価
重要性 日常的には比較的興味が持たれてはいない種類かもしれない。分類学的には調査が行われているようである。 3
文章 多少表現が硬く、簡潔明瞭な文ではあるが、もう少し親しみの持ちやすい方向へ寄せてもよいと思われる。 3
スタイル スタイルマニュアルを逸脱する部分はない。しかしながら、赤リンクの補助として用いる以外に英語版へのリンクを作るのは、読者に親切とはいえない。節構成について、専門家には優先度の低い情報であろう食毒や名称についての解説は、むしろ一般の読者には興味をひかれる部分ではないかと思われる。 3
方針 独自の研究は記載されていない。中立性に問題があるような記述はない。出典は細かく配されているが、インライン形式で示されていない箇所がある。その他、何らかのガイドラインに反するような箇所はみられない。 5
情報量 生物学的な情報が非常に充実している。特に系統分析や成分についても記述があって、よく解説がなされている。しかしながら文化的な扱いには追加の余地があるように思われる。 4
出典 専門家でなければあたりにくい原著論文が多数活用されている。一般向けの書籍も取り入れられており(英語のものもありますが)、バランスが取れている。 5

石淵ダム[編集]

評価版 合計26ポイント。

項目 コメント 評価
重要性 国の計画に基づくダムの建設はそれだけでも重要な事象であると考えられるが、通俗的なイメージとしても、それに伴う村の水没は文芸・映像作品に取り上げられる題材でもあり、その具体的な事実を知ることができる項目は、読者にとって価値が高いと考えられる。このダムの重要性を示す特徴は項目内で述べられている。 4
文章 文体は平明で理解がたやすい。事実を淡々と記し、抑揚が大きくないがあきさせない文章である。 5
スタイル スタイルマニュアルに従っていて問題がない。構成は周辺状況などから入り核心へ向かい、また付帯的情報を述べる形になっている。すでに読んだ部分の知識・心象を持ちながら次の部分を読み進めることができるが、補償についてどの部分で述べるかは悩ましいところであろうと思われる。英語版記事へのリンクを外部リンクの形式で記載している箇所がある。 4
方針 独自の研究はない。建設に係る補償姿勢についての批判(否定的要素)と、灌漑などダムの利点(肯定的要素)は、中立的な観点と直接はいえないが、類似の感覚であるように思われる。しかしながら、記述に出典のない箇所が散見される。また「すぐに古くなる表現」がみられる。 4
情報量 想定される情報はすべて網羅されていると思われる。ごく最近の事象に関わる、地震の影響についての情報も記載されている。石淵湖についての情報も有用なものがある。 5
出典 ダム自体についての情報源はほぼ完備されていると思われる。工法についての情報源も欲しいところ。ほか、ダムは主体となっていないが文化的・風俗的にこのダムに触れている書籍などの情報源があってもよいかもしれない。 4

ガイドウェイバス[編集]

評価版 合計25ポイント。

項目 コメント 評価
重要性 比較的珍しい交通機関についての記事。都市設計の観点からの興味が持たれると思われる。 3
文章 特に難解な記述はなく、平易で読みやすい。ただ、用語「トラム」については多少わかりづらい扱われ方であるように思われる。 5
スタイル スタイルマニュアルを遵守している。説明の順序だてや画像の配し方もよい。 5
方針 独自の研究、観点の偏りがない。検証可能性も、出典により丁寧に満たされている。ほか、ガイドラインに抵触するような部分はないように思われる。 5
情報量 期待される情報の充足率としては高度であろうと思われる。技術的・工学的情報には追加の余地があるように思われる。 3
出典 雑誌記事がつぶさに収集されている。しかしながら、政府(建設省、国土交通省)発行のものや図書館で借りられるような書籍、あるいは学術誌などの情報源も用いられることが望ましい。 4