アルカリア（Arkarya）またはアーキア（Archaea）は、真核生物と古細菌を含む仮想的なクレードである[1]。細菌を姉妹群とし、それ以外の全ての生物が含まれる非常に巨大な系統である。エオサイト説（2ドメイン説）、3ドメイン説何れでも使えるが[1]、2帝説では同じ範囲を「ネオムラ（Neomura）」と称する[2]。また、エオサイト説ではアルカリアを設定せずに、「アーキア（Archaea）」を真核生物を含む範囲に拡張する場合がある。
このクレードはリボソームRNA配列により定義される。非常に古い時代に遡る系統であり、かつ真核生物はかなり特殊化が進んでいるため表面的な共通点は乏しいが、共通形質として、A/V型ATPアーゼ、アフィジコリン感受性DNAポリメラーゼ（B型DNAポリメラーゼ）、ジフテリア毒素感受性リボソームなどが存在し、ペプチドグリカンの欠損なども挙げられる。細菌よりも複雑なDNA複製機構、タンパク質合成機構が特徴である。
真核生物
古細菌
細菌
ヘイムダル古細菌
アスガルド古細菌
TACK古細菌
ユーリ古細菌
DPANN古細菌
