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主人公[編集]

近藤静也
秋野明美

新鮮組[編集]

関東一円を取り仕切る巨大暴力団。鬼州組に次ぐ規模を誇り、構成員の数は1万人を超える。

新鮮組本家[編集]

近藤勇足
新鮮組二代目総長(先代)。静也の父親。故人。
その強大な戦闘力とカリスマ性で新鮮組を関東最大の組にした大物ヤクザ。物語は彼が敵対組織に殺されたことで静也が三代目を継いだところから始まる。
必要とあらば子分を平気で切り捨て、兄弟分の大久保は「重厚でカミソリのように切れる」と評す。またかつては酒乱で、酔った勢いで懇意の関取を斬ったことから、当時まだ幼い静也の怒りを買い階段から突き落とされる(池田屋事件)。この恐怖で白髪になり、酒を絶って飴玉をしゃぶるようになった。
元ネタは新撰組二代目局長近藤勇と「勇み足」。
近藤妙
勇足の妻、静也の母親。
常にサングラスをかけた苛烈な女性。二代目姐として、普段は昼行灯の静也に代わって組に絶大な影響力を持つ。ニトログリセリンを武器にすることから「ニトロのお妙」の異名を持ち、また、かつては「壷振りお妙」と呼ばれた博徒でもあった。
静也が幼い頃から極道の英才教育を施し、彼の極道としての天賦の才を見出している。ゆえに下着デザイナーの道を進んでいることをよく思っておらず、極道の職務に専念して新鮮組が天下を取ることを切に願っている。また、静也には極道の妻に相応しい女性と結婚して欲しいと思っており、隅田小夏や海腐彩子との結婚を画策する。秋野については当初ただの一般人と見て付き合うことに反対していたが、やがて秋野の芯の強さを知って仲を認めるようになり、秋野の両親に頭を下げたり、総長代行に据えたりしていく。
石田静子
静也の異母妹(勇足の愛人の子)。
並のヤクザでは太刀打ちできない粗暴、残虐な性格の女。妾の子として実の親からも疎んじられた不遇な幼少期を過ごし、性格を歪ませた。いくつかの行き違いから静也への憎しみ増し、静也にとっての悩みの種となる。
幼い頃、剃刀で静也を傷つけ、妙によって少年院に送られる。出所後、岡倉正宗と付き合うようになるが、やがて新鮮組と草魔会の抗争で岡倉が亡くなると心の均衡を完全に失ってしまう。
やがて異蔵と出会い、共に上海に高飛びして彼の子を身篭る。しかし、難産によって記憶を亡くし、それを助けた竜馬を夫と誤解する。異蔵とは竜馬の部下として接し、共にバベル・ザ・ドバイに爆弾を仕掛けるといった大仕事を敢行する。だが、このことに危機感を持った獅子王の命令により、口封じのため異蔵と共に射殺される。
猪首硬四郎
新鮮組突撃隊長兼、静也の警護担当。
体躯の良い強面の男。抗争では前線に立つ偉丈夫だが、元来は優しい性格。静也が幼い頃から仕えており、「若」と呼び慕う。


服部勲太
服部文太

新鮮組の最高幹部[編集]

幹部会議に常駐している者や本家に集まる者達を挙げる(小夏など、これら以外にも幹部とされる者達はいる)。

鳴戸竜次
鳴戸組組長。新鮮組貸元頭で組のナンバー2。
龍宝国光
鳴戸組二代目組長。鳴戸の後の新鮮組貸元頭。
鳴戸の忠実な部下で、任侠界では「龍宝を手に入れるものは天下を制す」と評される人材。刑務所に服役していたが、転生寺の戦いの後(鳴戸の死亡後)に出所し登場する。


生倉新八
生倉組組長。新鮮組のナンバー3。
機会があれば静也の命を狙うがことごとく失敗する。だが静也から許され、その度に感謝するがやはり命を狙う。
肘方年坊
肘片組組長。新鮮組のナンバー4。
乳栗一角
斉藤始
幕臣組客分。後に新鮮組客分。
元ネタは斉藤一
大久保竜造
関東正気会会長。近藤勇足の兄弟分で静也の叔父気にあたる。
沖田寝多
沖田組組長。新鮮組のナンバー5。
元ネタは沖田総司
引田
元ネタは沖田総司
泥沼
勝魁舟
胴堂平助
元ネタは藤堂平助
山波敬助
元ネタは山南敬助
原田左巻夫、平間明彦、井上源太
元ネタはそれぞれ原田左之助平間重助井上源三郎

鳴戸組[編集]

生倉会[編集]

肘方組[編集]

六本木陰獣会[編集]

清川一郎
六本木陰獣会二代目会長。
見た目は利発そうな青年で、新鮮組を苦しめた父の跡目を継ぐ。だが、実際はただのボンボンで、卒倒するほど学校が嫌い(東大で卒倒したことから東大卒を自称する)。組の統率者としてはほとんど能力に欠けるが、岩倉を始めとする優秀な側近のおかげで何とかやっている。
勘違いから静也の力量に惚れ込んで杯を受けるが、後に下着会社に勤めていることを知って一転、鬼州組傘下となり新鮮組と抗争を始める。ところが勘違いでチャイニーズ・マフィアと抗争し、安藤平造に捕まってしまう。
その後、静也によって恩赦を受けると再度静也を見直し、以後、堅い忠誠を誓う。
元ネタは清河八郎
岩倉
六本木陰獣会組員。
先代から仕える会きっての精鋭武闘派ヤクザ。先代には何かと目をかけてもらった恩義から、一郎を補佐する。一郎の無理難題な命令にも結局二代目の可愛さに負け、命令を忠実にこなす。
新鮮組との戦いで捕まるが静也の保釈を受けた後は、一郎と共に忠誠を誓う。以後、新鮮組の傘下として戦闘で大きく活躍する。
くすぶり

幕臣組[編集]

深川一帯を縄張りとするヤクザ。

勝魁舟
幕臣組組長。
弱小組でありながら勇足時代の新鮮組を翻弄して組を維持した実力者。静也の力量も理解しており、静也がいる限り自らの才を発揮できないと諦め、不満を持つ。ところが静也が引退宣言したことで生倉傘下となり、彼を背後から操り、生倉と肘方の跡目争いを利用して天下取りを目指そうとする。
山岡を使って肘方の暗殺を企むが、静也に見抜かれ失敗に終わる。その後、新鮮組との抗争を覚悟するが、逆に静也にその力量を認められ、総長代行としてその辣腕を振るう場を与えられる。以後、新鮮組の実質的な運営者となり、富士の戦いで静也が死んだと思われたときは、妙が総長に推薦している。
元ネタは勝海舟
斉藤始
幕臣組客分。
元ネタは斉藤一
山岡鉄太郎
幕臣組組員。
見た目は調子の良い中年男で、「ヨイショの山岡」を自称する太鼓持ち。だが、江戸時代から続く暗殺技の継承者で、一瞬の隙に標的に針を刺して周囲にばれずに殺害する凄腕の殺し屋。
勝の命令を受けて肘方の命を狙うが、静也に見抜かれ失敗に終わる。
元ネタは山岡鉄舟(通称は鉄太郎)。

函館晴々会[編集]

日本六大組織の1つ月野一家を引退に追い込み北海道を制覇した組織。大きな組ながら組長の正体が不明など謎が多い。

榎本武明
函館晴々会会長。海運業を営む。
紳士然とした男で、表向きは「北の海運王」の異名を取る名士だが、裏の顔は豊富な資金力で北海道を制したヤクザの組長。海外マフィアを退けてきた手腕から静也に敬服しており、海腐の東京侵攻直前に新鮮組に接触をはかる。部下を説得するため、大鳥を通して静也の器量を確かめた後、正式に杯を受け新鮮組に入る。
富士の戦い後、新鮮組が東京を追われる劣勢下でも見捨てず、自らの本拠・函館で海腐率いる鬼州組の大軍を篭城戦でしのぎ(函館戦争)、最終的に静也の登場で抗争が終結を迎え、ますます感服する。
元ネタは榎本武揚
大鳥京助
函館晴々会若頭。
強面の大柄な男で榎本が正体を隠しているため実質的な組の顔となっている。静也の力量を確かめるために函館晴々会の会長と偽って新撰組に乗り込み、無理難題をふっかける。最終的にくすぶりの美人妻を抱かせろと要求するが、これを静也がつっぱねたため自らの正体を明かし、静也の器量を榎本に報告する。

関東鉄火組[編集]

戦前から向島を縄張りとする名門ヤクザ。

隅田小夏
関東鉄火組六代目組長。
父の死後、母・浜子を相談役に組を継ぐ。鉄火肌な性格で、女ながら好戦的で武闘派。人体が凶器なら凶器準備集合罪は適用されないという理屈で、組内に空手道場を作り、自ら組員を鍛えてる。
浜子と妙が旧友同士で、かつ妙が小夏を気に入ったため、静也と見合いをすることとなる。当初は多くの人物と同じく静也を軽んじるが、彼が三囲を難なく倒したことで惚れ込んでしまう。見合いは不調に終わるが、妙の推挙で新鮮組幹部となる。その後も妙の支援もあって静也にたびたびアプローチするが、勘違いで馬場に逮捕されてしまうのが決まったオチ。
隅田浜子
関東鉄火組相談役。
先代の妻で小夏の母親。芸者上がりで、妙と旧知の仲。夫の死後、小夏に組を継がせ、自身は相談役となる。
三囲精次
関東鉄火組代貸。
小夏に惚れており、ゆくゆくは小夏と結婚、組を継ぐ野望を持つ。小夏に良いところを見せようと静也に挑むが、あっけなく倒される。

その他の新鮮組関係者[編集]

デザイン業界[編集]

プリティ[編集]

ラムール・エテルネル社[編集]

ダイオー[編集]

鬼州組[編集]

関西を本拠とする日本最大の暴力団。3万人の組員を擁する。

鬼州組本家[編集]

歴代組長(坂本龍子など組長の座に付かなかったがトップになった者も挙げる)

坂本健(四代目)
四代目鬼州組組長。白藤龍馬の実父。
曲者ぞろいの鬼州組をまとめあげ、日本最大のヤクザへと成長させた中興の祖。海腐は「天下を支配する覇王」の器を持つと評していた。全国制覇を成し遂げるために新鮮組との抗争を画策し、様々な手を打つ。
末期癌に侵されていることがわかると、余命わずかな間に決着をつけるため自ら大軍団を率いて東京遠征を行う。だが、その道中で力尽き、虚勢のために入ったソープランドで絶命する哀れな最期を遂げる。その死に静也は敬意を表した。
坂本龍子(四代目代行)
坂本健の妻で白藤龍馬の母。獅子王一徹の娘。


沢木全次郎(五代目)
坂本時代の鬼州組若頭。後に五代目鬼州組組長。
坂本時代は鬼州組若頭を務めた彼の側近。頭は切れるものの組を率いるには少し頼りないという側面を持つ。龍子に惚れており、坂本亡き後は龍子の穏健路線に傾いていた。龍子の死を受けて五代目に就任すると優柔不断さが亡くなり、先代にも劣らぬ組長として組を率いる。
先代の野望を叶えるため、再度東京侵攻を計画し、大軍団を持って関東に攻め入る。転生寺での戦いで、ついに静也を追い詰めるが、龍子の振りをした秋野を撃つことができず、静也を逃がしてしまう。直後、これに愛想を突かした汚田に背後から撃たれ即死する。
海腐雄二(六代目)
海腐組組長。沢木時代の鬼州組若頭。後に六代目鬼州組組長。
見た目は普通の中年男性だが、知略に長け、また剣の達人としても名高い人物。極道界で恐れられる一方、堅気には手を出さないなど義侠心の篤さも見せる。かつて坂本の下でその手腕を発揮していたが、安藤平造に刑務所に入れられる。沢木時代に出所し、彼の下で若頭として辣腕を振るい、沢木の死後は六代目鬼州組を継ぐ。作中では28巻から93巻という最も長期にわたって鬼州組組長の座にあった。
若頭就任後は、まず静也の器を確認し、その危険性を認識する。沢木時代は右腕としてその辣腕ぶりを発揮し、六代目就任後は、坂本・沢木が目指した統一の意思を継ぐとして新鮮組攻略(静也を倒すこと)に血道を上げるが、ことごとく失敗する。また私生活でも実娘・彩子が静也に惚れたことで敵対心をより強くする。だが、最後は自分では静也に勝てないことを悟り胡麻田に組を譲って引退する。間もなく鬼州組とアレキサンダーの抗争が始まり、影虎が死ぬと復帰して静也と一時的に手を組むが、抗争終了後は再度敵対する。
その後は静也を倒すよりも後継者を育てることを最後の仕事として坂本の遺児・龍馬を七代目にすることに全力を尽くすようになる。肺癌に侵されていることが判明すると、焦りから胡麻田の謀殺や偽装死による関東進攻など手段を選ばなくなっていく。癌で肉体が別人のように痩せ衰えても、ただ静也を殺すという一点で動き、函館まで大軍を率いて遠征する。だが、静也から自身の暴走が龍馬を変えてしまったことを指摘され、最期は失意の中で絶命する。
名前の元ネタは海部俊樹。また人物像のモデルは志村喬で、いかにもヤクザというより見た目は普通の人の方が怖いからだという。
白藤龍馬(七代目)

鬼州組の最高幹部[編集]

登場時順。

獅子王一徹
胡麻田
鬼州組幹部。天王寺の失脚後に勢力を伸ばす。
ゴマすりで成り上がった男で、程度の低い悪知恵を働かせるなど、鬼州組における生倉のような存在。当初はさほど高い地位ではなかったが、失脚した天王寺のシマを継承したことをきっかけに海腐時代までに鬼州組最大勢力となる。
臆病者ながら野心だけは強く、大村と手を組んで海腐の命を狙ったり、生倉と手を結ぶなど、鬼州組のトップを目指す。海腐が引退した際、一時は鬼州組組長代行として権力を握るが、アレキサンダーとの抗争に怖気づき、次期組長の座を辞退してしまう。その後は海腐に従うも、派閥力の行使によってしばしば足を引っ張る。このため、最期は龍馬の地位を磐石なものとしたい海腐に謀殺される。
山野穴太
胡麻田組傘下。後に鬼州組幹部、及び七代目代行。
登場初期は胡麻田組傘下の低級幹部だったが連載が進むにつれ地位を上げていく。「山野穴太は、そら怖く災いもたらすと人は言う」が決め台詞の男で前線に立ち陣頭指揮を執ることが多いが、その恐ろしさを見せたことはない。特にごく初期には坂本の命令で東京に攻め入るが静子に火傷を負わされ、尻の皮膚を顔に移植するという屈辱を受ける。
胡麻田が海腐に謀殺されると彼の勢力を継承し、発言力を増す。一時は七代目代行となり龍馬と張り合うが、世界皇帝やアレキサンダーが動き出すと保身から龍馬に席を譲る。メタボーニとの抗争では、龍馬亡き後の事態収拾のために身の安全を保障され、非協力的な行動で鬼州組の足を引っ張る。銀座の抗争で龍馬が亡くなると跡目に名乗りを上げ、組を継承しようとするもマイクロチップを見つけることができず、組を継ぐことはできなかった。
名前及び決め台詞の元ネタはカール・ブッセの詩「山の彼方の空遠く幸い住むと人の言う」。

坂本時代[編集]

沢木全次郎
坂本時代の鬼州組若頭。後に五代目鬼州組組長。
#鬼州組本家
芹澤鴨次
坂本時代の鬼州組若頭補佐。芹澤組組長。
組員5000人を抱える鬼州組最大派閥である芹澤組のトップ。頭脳では沢木に劣るも、その戦闘力と統率力の高さで坂本から五代目の器と目されていた人物。常にサングラスを外さないが、その下の瞼には生き別れの母親の写真が貼ってある(これが「瞼の母作戦」に繋がる)。幼少時のトラウマからメロンが好物。
坂本に命じられ静也打倒のため、組員を率いて東京に侵攻する。右腕の鬼斬と共に幹部引き抜き攻勢などで新鮮組を苦しめるが、静也の「瞼の母作戦」に引っかかり精紳を破壊され撤退、失脚する。
その後、芹澤組は完全に落ち目となり、最後は胡麻田の計略で海腐襲撃の容疑を掛けられ破門される。
元ネタは芹澤鴨
鬼斬一
芹澤組幹部。突撃隊長。
おにぎり頭の武闘派ヤクザで芹澤の右腕。鳴戸に重傷を負わせ、新鮮組を次々と破る活躍を見せるが「まぶたの母作戦」で錯乱した芹沢に眉間を打ち抜かれ絶命する。
天王寺亀之助
坂本時代の本部長で天王寺組組長。
(芹澤失脚後)席次は若頭の沢木に次ぐが派閥は最大勢力を誇り、坂本亡き後、沢木と五代目の座を狙って競い合う。腹心の万間正造や派閥力を駆使して優位に立つが、万間が龍子を殺してしまったために失脚する。天王寺のシマは胡麻田が継承することとなる。
万間正造
天王寺組若頭。
別名「イケイケのいったまんま」と評される武闘派ヤクザ。天王寺が最大勢力を誇れるのも彼の存在によるところが大きく、沢木との対立でもその手腕を発揮する。だが、秋野の身代わりとなった龍子を刺殺したことで天王寺と共に破門される。
片目を潰されたことや破門されたことから静也を恨み、その後も単身で彼の命を狙う。何度倒されても復活を遂げ、生倉の手引きもあって幾度と無く静也に襲い掛かるが、最期はMr.Jに頭にナイフ刺されて死亡する。この間、高校時代の憧れの女性・ミヨちゃんと再会し、その死は心境の変化があった矢先のことであった。

沢木時代[編集]

海腐雄二
沢木時代の鬼州組若頭。後に六代目鬼州組組長。
#鬼州組本家
銀二
海腐の右腕。
通称夜泣きの銀二。海腐と共に出所し、若頭となった彼に付き従う。口の中に武器を隠すという特技を持つ。
沢木の東京進攻では沖田の家族を人質にとって彼を自殺へ追い込むなどの活躍をみせる。転生寺の戦いでは道路を封鎖し、鳴戸や猪首を迎え撃つが、最期は猪首にバルカン砲を口に突っ込まれ撃ち殺される。
汚田信長
愛知の鬼州組系汚田組組長。
普段は知的で冷静な様子を見せる新進気鋭のヤクザで、野心が高い。本性は女性を痛めつけることを好むサディストで、興奮すると「みゃー」と名古屋弁が出る。
沢木の東京侵攻では自ら率先して新鮮組本家を襲うなど功名心から独自の行動も起こす。ところが転生寺で沢木が龍子の振りをした秋野に騙されたことで彼に愛想を尽かし、混戦の中で背後から沢木を狙撃して殺害する。後日、海腐の誘導尋問にひっかかて沢木殺害を白状し、粛清される。
万間猛(まんまたける)
広島の南華呉(なんかくれ)組組長。万間正造の兄。
かつては広島で最大の勢力を誇ったが、弟・正造の龍子殺しによって自身も出世街道を外れる。弟とそっくりな人物で、同じく戦闘能力も高い。沢木の東京侵攻では汚名返上のため、多大な戦果を上げて活躍するが、鳴戸との一騎打ちの末に死亡する(なお、その死因は弟と同じ頭頂をナイフで刺されるというもの)。

海腐時代[編集]

不渡哲也
海腐時代の初代若頭。
若手ながらも海腐からその力量を見込まれており、自身も海腐の後を継ぐべく新鮮組への策謀を企てる。ジュチと手を組み、静也の命を狙うが、極度の近眼もあって失敗する。
最期は薩摩次元組と新撰組本家を襲撃するが、妙に返り討ちにされ射殺される。なお、彼の死を海腐は惜しむ。
元ネタは渡哲也
影虎
海腐時代の二代目若頭。会津白虎会総長。
「東の龍宝、西の影虎」と評される人物で、頭脳・腕っ節共に高い。また人格者で海腐への忠誠心は厚く、また彼からの信頼も厚い。
胡麻田
海腐時代の三代目若頭。
#鬼州組の最高幹部
白藤龍馬
海腐時代の四代目若頭。
#鬼州組本家
中岡豪太郎(なかおか ごうたろう)
龍馬の部下で親友。
龍馬とは幼少期からの付き合いで、暴走族時代も共に過ごす。龍馬が鬼州組に入ったと聞きつけると、龍馬の助けとなるべく自身も組入りする。龍馬にはどこまでもついていきたいと思っているが、龍馬の出世が著しいため少しさびしい思いをする。
富士の決戦にて岩崎と共に死亡。
元ネタは中岡慎太郎
岩崎与太郎(いわさき よたろう)
龍馬の部下で金庫番。
国立大学の経済学部主席卒のエリート。主に企業を相手にしたシノギに長け、資金面で龍馬をサポートする。
富士の決戦にて中岡と共に死亡。
鬼神
京都の鬼州組系伏見奉行組組長。
長く服役している人物。鳥羽・伏見の戦いの少し前に出所し、藤乃の働きもあって鬼州組副本部長に出世する。だが就任間もなく雄琴に射殺される。
鬼神藤乃
伏見奉行組の姐。
通称鬼子母神。組長である夫が服役中、組を預かる女傑。その和風美人といった美貌と裏腹に剣術の腕も立ち組員からの信頼も厚い。組が海腐組と友好的ということもあって海腐より龍馬を預かる。やがて母のいない龍馬に母性本能を抱くようになり、加えて夫の死後は男女の情まで抱くようになっていく。
龍馬を守るために静也を狙い、女好きの河合社長を利用したり、男を何人も破滅に追いやった凄腕のホステスを使ったりするなどの絡め手を使うことを得意とする。龍馬時代も引き続き幹部として関わるが、夫の仇、さらに秋野への嫉妬で暴走しがちとなる。龍馬の裁定で大人しくなるも彼への恋慕は収まらなかった。だが、世界皇帝との戦いに臨む龍馬に次第に恐怖を抱いていく。
メタボーニとの抗争の中で、シミッターレに血を吸われ、殺害される。
参念尼(さんねんに)
胡麻田組系参念尼組(さんねんにぐみ)組長。後に鬼州組本部長。
尼から極道になった女ヤクザ。東京侵攻の口実のため、海腐の命で新鮮組の仕業に見せかけ胡麻田と井上を殺害する。その後、胡麻田の後釜として本部長となるが、富士の戦いで戦死。
元ネタは3年2組。
火蝶
参念尼組組員。
不気味な男。胡麻田殺害の際、濡れ衣を着せるため鳴戸組の構成員を誘拐する。

白藤時代[編集]

岡羅異蔵 / 岡羅新蔵
大村の部下。後に岡羅新蔵に改名し龍馬の部下。
かつて北新地の恐怖と呼ばれ、万間正造も避けて通ったと呼ばれた男。第一次大阪戦争で20人を殺害して死刑判決を受けるも、刑執行後に蘇生し、看守を殺害して脱獄を果たす。もともと強靭な肉体の他、全身の急所に埋め込んだ鉄板など、常識破りの戦闘力・タフさを持ち、幾度となく新鮮組を追い込み、鳴戸や斉藤でさえ倒すことができなかった。
およそ感情の無い人物だったが静子や龍馬と出会って少しだが変わっていく。特に静子への愛は強く、彼女が記憶を失い龍馬を夫と勘違いしても、彼女の幸福のためにあえてそれを正さず、静子と龍馬に尽くす。その最期も静子を護るようにして死ぬ。
大村の手足となって動き、彩子などを誘拐を行う。鬼州組本家を襲撃するも重傷を負い、また大村の死をもあって行方をくらます。この負傷中に静子に助けられ、後に夫婦となり、共に上海へ逃げる。
上海で龍馬に助けられ、彼の側近となる。龍馬の帰国後は新蔵と名を変え、彼の忠実な腹心として支える。法王の殺害やバベル・ザ・ドバイの爆破などに関わるが、龍馬を心配した獅子王の独断によって最期は静子と共に獅子王SSに射殺される。
元ネタは岡田以蔵
骨手牛昇
獅子王連合若頭。後に八代目鬼州組組長。龍馬の部下。
大柄な体格の男で異蔵や鳴戸に劣らぬ武闘派。大の人嫌い。その腕力から繰り出されるブレーンクロー「頭ぎゅー(神戸牛)」で相手を殺すのが決め技。粗暴に見える一方で頭の回転が速く、作者は「文武両道の英傑」と評している[1]。また、後述の過去から牛が好きで、花子という名の牛を何よりも大事にしている。
幼少期、親の虐待によって家を飛び出し、牛の乳で育つ。成長するとヤクザを恐喝して金を奪っていたが、逆襲にあって取り囲まれたところを獅子王に助けられる。その恩義から彼に忠誠を誓い、頭角を現す。
獅子王の計らいで龍馬の側近となり、自身も龍馬の人柄に惚れ込む。そして世界皇帝及びメタボーニとの抗争では龍馬の側近として活躍する。銀座の抗争によって龍馬が亡くなると、跡目を狙う山野を退けるため、後継に名乗りを上げる。
最終話、静也が預けたマイクロチップで鬼州組八代目となる。五分の条件で静也と杯を交わして新鮮組と鬼州組の抗争を終結させる。
暴利元成(ぼうり もとなり)
広島の組長。
金融系ヤクザで、万間亡き後の広島を支配する。悪徳金融を経営し、名の通り暴利を貪る。当初は胴堂傘下の新撰組系であったが、龍宝の行動による誤解と、龍馬が誘拐された娘を無事に助け出したことで鬼州組に寝返る。
龍馬の側近として資金面をサポートする。しかし、龍馬とメタボーニの抗争が始まると、ガソリンをかけられた札束風呂で焼き殺される。
元ネタは毛利元就
高取
馬牛組若頭(後に組長)。
龍馬の九州侵攻の際に、組長の高杉を引退に追い込み組を乗っ取る。以後、同じく九州勢の森勢と共に鬼州組傘下となり、龍馬の側近の1人となる。鉄板を背負って龍馬を銃弾から守るなど、男気の強い人物。
龍馬とメタボーニの抗争が始まると森勢と共にムッチリーナに射殺される。
森勢
漫賛会理事長。
小倉の名門・漫賛会の構成員で、龍馬の九州侵攻の際に高取と共に親を裏切って鬼州組につく。抗争などで興奮すると顔がリンゴのように真っ赤になり、部下に手榴弾(パイナップル)を持っての突撃を命じるため「悪魔のフルーツポンチ」の異名をとる。女好き。
龍馬とメタボーニの抗争が始まると高取と共にムッチリーナに射殺される。
氏村二郎
氏村泰造の双子の弟。泰造の死後、横浜市日会を継ぐ。
兄の復讐のため新鮮組と完全に敵対し、斉藤の命を狙って暗殺者を放つが代わりに撫子が撃たれ、斉藤の強行の原因となる。龍馬の関東進攻では市日会が橋頭堡となるなど、龍馬に尽くす。だが龍馬と世界皇帝の抗争が始まると山野と共に組を割って保身を図ろうとし、最期はアレキサンダーの部下に射殺される。

胡麻田組[編集]

胡麻田
#鬼州組の最高幹部
駒田狛史(こまだ こまし)
胡麻田組若頭。
胡麻田と対照的な体躯のいい男。初期は駒田と同じくゴマをする男だったが、やがて組の戦闘隊長として勇敢な姿も見せる。
鳥羽・伏見の戦いでは敗走した新撰組に追い討ちをかけ東京に攻め入るが失敗、最期はピストルで自殺する。その死は胡麻田を落ち込ませた。
井上悶太(いのうえ もんた)
胡麻田組の組員で駒田の舎弟。
暴走族時代からの龍馬の因縁深い相手で、その後の龍馬の進路の遠因となった人物。元大幹部の天王寺のシマを任され、山野や讃岐などの幹部から評価も高いが、一方で上昇志向が強く、成り上がるためなら下劣な手段も厭わない。組の将来有望な若手として、海腐から目をかけられている龍馬にライバル心を抱く。
元は龍馬の族と敵対する暴走族のリーダー。龍馬に嫉妬した絹江の企みで、龍馬の恋人だった美希を輪姦し、龍馬と美希のその後の関係に大きな影響を及ぼす。その後、駒田の舎弟として胡麻田組に入る。讃岐を謀殺して幹部となるが、海腐には見抜かれており、最後は胡麻田と共に射殺される。

その他の鬼州組関係者[編集]

値張納堂
水戸の鬼州組系水戸天狗組の組長。
2代目を襲名したばかりの若い組長。
あることから静也を恨み、鬼州組本部に赴いて協力を請おうとする。ところが海腐の素振りに驚いて失禁し、沢木に愛想を尽かされる。そこで完全にふっきれ、薬で痛覚を消し、単身で新鮮組本部に乗り込む。多数の新鮮組の組員達と引き換えに、最期は蜂の巣にされるという壮絶な死を遂げる。
値張の死を受けて
讃岐一玉
高松の宇丼組組長。鬼州組幹部。
大村鬼次郎(おおむら きじろう)
元鬼州組組員。
坂本時代の大幹部で海腐と競い合ったライバル。野心が非常に強く、そのために兄弟分を殺害されたことがばれ、坂本より破門される。
海腐時代に鬼州組への復帰を目論み、海腐に不満を持つ胡麻田と組んで彼の命を狙う。腹心の岡羅に彩子を誘拐するなどの卑劣な手を使い、海腐に重傷を負わせたが、最期は海腐に一刀の下に殺害される。
元ネタは大村益次郎

日本六大組織[編集]

新鮮組・鬼州組・獅子王連合・市日会・馬牛組・


神戸獅子王連合[編集]

獅子王一徹
獅子王連合総裁。龍子の実父、竜馬の祖父。
海運業で財を成した関西の大物。あまり行使しないものの未だ任侠道にも大きな影響力を持ち、坂本との関係から鬼州組のご意見番的な役割も持つ。沢木の関東侵攻や海腐の函館戦争など、鬼州組の大事な抗争には参加している。
竜馬とメタボーニの抗争が始まると全面的な助力を申し出て、最強と呼ばれる獅子王SSを竜馬に付ける。それでも不利と見るやメタボーニ暗殺を画策し、シチリア島に単身乗り込む。前もって隠していた日本刀でメタボーニを斬り付けるが暗殺失敗し、射殺される。見せしめのため、その死体は竜馬の元に送られた。
骨手牛昇
獅子王連合若頭。
木戸荒淫
獅子王SS隊長。


横浜市日会[編集]

新鮮組と目と鼻の先にありながら友好関係を築き独立勢力を保つ。しかし、一善の死後は内部抗争が置き、氏村兄弟の体制下で鬼州組傘下となる。

市日一善
市日会総裁。
穏健派のヤクザで、他組織からも信頼されている器量人。その人柄に静也も惚れこんでいた。
彼の死後に内部抗争が起こり、これが新鮮組と龍馬率いる鬼州組の直接対決の遠因となる。
元ネタは一日一善。
市日鉄郎
市日会二代目総裁。一善の息子。
ケーキ好きのお人よし。一善の死後、組を継ぐが優柔不断な性格によって組員達から軽く見られ、そのストレスからよりケーキを好む。最期は氏村泰造と金原によって毒殺される。
氏村泰造
市日会理事長。氏村組組長。
一善の死後、後を継いだ鉄朗に愛想を尽かし、金原と組んで彼の失脚を諮る。最初の謀略は静也に見抜かれ失敗したものの、鉄郎に許される。だが、再び裏切って鉄郎を暗殺し、組の跡目に名乗りを上げる。激怒した静也が乗り込んでくるのを見越し鬼州組を後ろ盾にするが、新鮮組の客分だった斉藤に射殺される。
氏村二朗
氏村泰造の双子の弟。泰造の死後、市日会を継ぐ。
#白藤時代
金原
市日会傘下、金蝿組組長。
一善の弟分(よって鉄郎の叔父貴にある)。一善の死後、氏村泰造と共謀して鉄郎を謀殺するが、口封じのため自身も氏村に殺害される。
元ネタは横浜銀蝿


馬牛組[編集]

九州に拠点を持つ大ヤクザ。龍馬の九州侵攻の際、高取が組を乗っ取り鬼州組傘下となる。

高杉金作
九州馬牛組組長。
昔気質のヤクザ。ヤクザサミットではヤクザ稼業廃止を主張した静也に月野と共に激しい怒りを見せる。
竜馬の九州侵攻において若頭の高取に謀反を起こされ、失脚する。だが、その後も竜馬を襲ったり、新鮮組を頼って復帰を目指していた。
元ネタは高杉晋作
高取
白藤時代

月野一家[編集]

北海道を支配する大ヤクザ。後に榎本率いる函館晴々会に追い落とされる。

月野輪熊
北海道月野一家総長
ツキノワグマのような髪型と胸飾りが特徴的な大男。性格も熊のように獰猛。
函館晴々会の急進に伴い、最後は引退に追い込まれる。


その他の独立組織[編集]

草加千兵衛
関東草魔会会長。
小さいながらも少数精鋭の組率い、かつて勇足時代の新撰組と東京戦争と呼ばれる大抗争を起こした男。この時は、あまりの被害の大きさに武闘派の勇足から終結宣言するに及んだ。この経緯から新撰組幹部に恐れられる。
静也を軽んじて再度抗争を起こすも、既に組織力・政治力に大きな穴を空けられており、難なく追い詰められ手打ちを申し出る。その際、個人的に静也の命を狙った組員の岡倉が交渉の障害になると考え始末する。ところがこれが逆に静也の怒りを買い、手打ちをぶち壊された後、恋人の復讐に燃える静子に殺害される。
元ネタは草加煎餅
岡倉正宗
関東草魔会組員。静子の恋人。
草魔会に所属する若手組員。かつて有名な剣道選手だったが試合中の事故で対戦相手を殺してしまい、転落人生を歩む。札付きの不良となり、その戦闘力の高さから各組事務所が争奪戦を行うほどだった。最終的に母親の治療費を出した草魔会に入る。
新鮮組との抗争が始まると静子との関係もあり、静也を積極的に狙う。最終的に事務所から拳銃を盗んで単身で静也の命を狙うが、まったく相手にならず、静也に見逃される。その後、新撰組との手打ちを模索中の千兵衛に静也の命を狙ったことを明かしたため、手打ちの支障になると考え殺害される。

海外マフィア[編集]

香港マフィア[編集]

九龍(チャイニーズ・マフィア)[編集]

ジョン・ロン
ジュチ・ヨンピル
九龍の幹部。後にボス。
ロケットマン・漢
ヨンピルの部下。殺し屋。
元英国諜報員の経歴を持ち変装を得意とする。また、その名の通り背中にロケットを背負い、自由に空を飛ぶ。
得意の変装術で龍宝に化けてコルレオーネを襲撃し、新鮮組とコルレオーネ・ファミリーの抗争を引き起こさせる。だが、最後は

コルレオーネ・ファミリー[編集]

ロベルト・コルレオーネ
シチリア・マフィアのドン。表向きは世界的ランジェリーメーカーの社長。
恐れられる大マフィアのドン。両頬に大きな瘤があり、これを取れる名医を求めて来日する。当初は裏稼業の隠れ蓑に下着会社を経営している、ジュチによる工作などで静也


モデルはゴッドファーザーのヴィトー・コルレオーネ


マイケル・コルレオーネ
モデルはゴッドファーザーのソニー・コルレオーネ(名前はマイケル・コルレオーネ)。


アメリカ(アレキサンダー)[編集]

ビトー・アレキサンダー
アメリカン・マフィアのボス。
冷徹な策謀家。コルレオーネの葬式を利用してアメリカ各地の有力マフィアのドンを暗殺、アメリカ最大のドンとなる。いかなる攻撃や事故もまるで何かに守られているかのように回避してしまうため「神に護られた男」の異名を持つ。この不可思議な力について静也は、神の寵愛を受けているのではなく、(その罪深さによって)簡単に死なせないためだと指摘している。再登場後は、幼少時に助けたゴキブリの加護だったということになっている。
アメリカ制覇を成し遂げた後、日本征服を目論み進出してくる。新鮮組も含めた日本中のヤクザを脅迫して服従させ、敵対した鬼州組は追い詰める。だが裏切った静也に切り札の核兵器を奪われ、最後はゴール島の脱出不可能の縦穴に落ち、半分溺れながらも簡単に死ねない生き地獄を受ける。
その後、密かに死神クラブに救出され、その強運を見世物にされていた。竜馬と世界皇帝の抗争が始まると再登場し、竜馬を殺害するため再び来日する。再度、鬼州組を苦しめるも最期は竜馬とのロシアンルーレットの果てに敗れ死亡する。
その死体は死神クラブに回収されたが、リチャード・ ドレイク5世の策謀によってメタボーニ・ファミリーに送られ、メタボーニと鬼州組の抗争の引き金となる。




ビショップ
ビッグ4の一人。ワシントン担当。
主に実務面を担当し、ビッグ4内でも最も忠誠心の厚いアレキサンダーの右腕。資金洗浄用に銀行を4つ所有する。
アレキサンダーを追いかける静也達の行く手を遮るため、重度の放射性物質の塊「死のW杯」を手に持ち、その放射線によって立ったまま絶命する。
ジェネラル
ビッグ4の一人。テキサス担当。
ウィザード
ビッグ4の一人。シカゴ担当。
ジョン・ロスによく似た風貌の美男子。その正体は吸血鬼で、女性の血を飲むことによってダメージを回復したり、若さ・美貌を保ったりしている。
バンパイア破りの血を持つ馬場花子の血を吸ってしまい急激に老化、弱体化してしまう。


スペルエンペラー
ビッグ4の一人。ロサンゼルス担当。
薬学などに精通した中年の男。戦闘では重装備の鎧を着けているにも関わらず、異常な早さで敵を惨殺していく。その正体は特製の神経毒によって相手の肉体・感覚の時間を遅らせていたことだった(よって相対的にスペルエンペラーの速度が早いように錯覚する)。
ビッグ4の尖兵として新撰組本家を襲撃し、鹿児島最強と呼ばれた薩摩次元組を全滅させ、龍宝にも怪我を負わせる。ところが、生倉の娘の豊美と恋に落ちたことで生倉を「お父さん」と呼び慕い、能力の秘密を明かしてしまう。そこから足が付いて殺される。
オリパー・ハーン
核実験場ゴール島の責任者。通称:ゴール島守護神。特製グローブで銃弾すら捕らえてしまうなど戦闘力は高いが、頭は悪い。語尾に「オリ」を付ける。
元ネタはオリバー・カーン

ロシアン・マフィア[編集]

イワン雷帝
ロシアンマフィアのボス。
ラスプーチン
アニー・ホールド
ドストエフスキー

メタボーニ・ファミリー[編集]

シチリア島を本拠とする大マフィアで日本も含めた世界中に傘下の店などがある。

ジュゼッペ・メタボーニ
メタボーニ・ファミリーのドン、またイタリア首相。
肥満体の男で普段はただ食べているだけで頼りなくも見えるが、首相として表に出るときは威厳のある顔立ちとなる。その実態は妻・アポロニアの傀儡であり、彼女がいないと何も決断できず、また彼女には逆らえない。ドレイク5世の策によって龍馬率いる鬼州組に抗争を仕掛ける。
首相としての来日する際にカッツーゾや「黙示録の四騎士」を招聘し、銀座でのパレードを利用して龍馬を殺そうと目論む。ところがチャック・グリードキンの介入や、人質に取った秋野が死んだと勘違い静也が暴れたことで配下の手練達をことごとく討ち取られ敗走する。抗争後に、ドレイク5世のことなど全てを静也から知らされるとアポロニアの助言もあって手打ちとし、首相を引退する。
元ネタはメタボリックシンドローム
アポロニア
メタボーニの妻、アレキサンダーの実母。
かつて数々の戦果を挙げたレジスタンスの女リーダーで、メタボーニ・ファミリーの事実上のボス。聡明かつ苛烈で、非常時にも的確な指示を出してファミリーをまとめる。さらにナチスによる人体改造によって高齢ながら、恐慌状態の静也と渡り合えるほどの戦闘能力を持つ。ドレイク5世の策によって実子・アレキサンダーを不当に殺害されたと思い、龍馬の命を執拗に狙う。
銀座での抗争後、静也からすべてを知らされ、新鮮組や鬼州組と手打ち、そして亡くなった龍馬を見直す。ドレイク5世に操られたことに怒りを見せるも、敵わないことを理解しているため、手を引くことを宣言し、メタボーニにも首相を辞任するよう促す。その後、静也の頼みを受け、彼の国外脱出を密かに手助けする。
一見するとメタボーニをいいようにこき使っているだけにも見えるが、貧乏だった幼い頃に肉屋の息子だったメタボーニが店の肉を分け与えてくれたことから彼のことを大事に思っている。
ダニー・カッツーゾ
アンダーボス(組織のNo2)。
五大ファミリーの一角で、メタボーニの後継者と目されている男。メタボーニの来日直前に、ダビンチと共に来日し、手こずるカポ・レジームを粛清して直接指揮を取る。配下の「黙示録の四騎士」たちを使って、龍馬派の鬼州組を襲っていく。
銀座の抗争において、自身の警備が手薄だった隙を突かれて、龍馬と骨手牛に捕まる。龍馬からダビンチらに解放の条件として秋野に「モナリザの微笑み」を渡すことを要求されるが、ダビンチが拒否したため、そのまま龍馬に殺害される。
レオナルド・ダビンチ
コンシエーレ(参謀役)。
禿頭に白髭を蓄えたレオナルド・ダ・ヴィンチの外見の初老の男。龍馬殺害のため、カッツーゾと来日する。組織の参謀役と同時に発明家でもあり、天才と呼ばれる。同性愛者でアントニオーニと関係を持っており、体液が猛毒の彼と愛し合うために解毒薬「モナリザの微笑み」を発明する。
銀座の抗争において秋野を人質とする作戦を立て、彼女をアントニオーニの毒に羅患させ、静也を牽制しようとする。解毒させる気はまったくなく、カッツーゾを見殺しにするが、龍馬がアントニオーニを人質に取ったことで秋野を助ける。その後、アントニオーニと協力して静也と龍馬を殺害しようとするが、失敗して自滅し、アントニオーニと共に爆死する。
元ネタはレオナルド・ダ・ヴィンチ
シミッターレ
ガッツーゾの部下で「黙示録の四騎士」の一人。本職はイタリアの売れない漫画家。
プレデターのような透明人間になれる鎧を纏った中年の殺し屋。重武装で高火力という奇襲に特化している。下手な漫画家として、完璧な修正液(ホワイト)を作っていたところ、透明になる調合を見つけたという。また、星撫子の大ファン。
来日早々に、偵察に来ていた真田幸村を殺害し、骨手牛を敗走させる。その後も他の四騎士らと同じく龍馬のアジトを襲っていたが、星撫子の職場を訪れて油断していたところを骨手牛に殺害される。
ルカ・ウィザード
ガッツーゾの部下で「黙示録の四騎士」の一人。アレキサンダーの部下・ウィザードの実兄。
中年の吸血鬼。鉤爪を武器とする上に、吸血鬼の能力として血を吸った相手を操ったり、致命傷を受けても驚異的な回復を遂げるなどの能力を持つ。組織としての標的は龍馬だが、個人的に弟の仇である静也の命も狙っている。
鬼州組への襲撃で藤乃を殺害する。銀座の抗争でも活躍し、龍馬に両腕を斬り落とされても美女の血を吸い殺して復活し、後半ではダビンチの発明品でコウモリのように空を滑空する能力を持つ。しかし、静也に日本刀で着られてダメージを負い、再び回復しようとしたところ、吸血鬼殺しである馬場花子の血を吸った上に、失禁した彼女の尿を浴びて消滅する。
ブルーノ
ガッツーゾの部下で「黙示録の四騎士」の一人。本職は革職人。
相手の口や鼻を縫って殺すという大柄な男。骨手牛の「頭ぎゅー」を受けても、平然としているなど丈夫。
銀座の抗争においてカッツーゾ救出のために骨手牛と戦う。骨手牛の「頭ぎゅー」を受けながらも、いつものように彼の口と鼻を革製品用の紐で縫って窒息させようとする耐久戦となるが、最期は怒りで力の限界を超えた骨手牛に頭を潰され死亡する。
アントニオーニ
ガッツーゾの部下で「黙示録の四騎士」の一人。
美形の優男。唾液や血液などの体液が猛毒という体質で、それを武器とする。龍馬の影武者を見抜くなど、四騎士の中では頭がキレる。同性愛者でダビンチと深い仲にある。
秋野の手の甲を舐めることで彼女を服毒させ、銀座のパレードでの盾とする。ボスのカッツーゾが龍馬に捕まると、助けるために突入するが、ボスは殺された上に、逆に自身が人質となってしまう。秋野が「モナリザの微笑み」で回復すると契約履行として、龍馬に解放されるが、今度はダビンチの発明に乗って、再度、龍馬や静也を狙う。しかし、失敗して自滅し、ダビンチと共に爆死する。
カポ・レジーム(幹部)
本明不明。表向きはイタリアの靴メーカー「アポロニア」常務。
アレキサンダー殺害の報復の尖兵としてムッチリーナやイタリアの種馬を連れて日本に派遣された幹部。鬼州組にダメージを与え、龍馬を苦しめるものの決定打には至らず、最期はカッツーゾとダビンチに粛清される。
ムッチリーナ
メタボーニ・ファミリーの殺し屋。後に幹部。
美形のニューハーフで、マシンガンなどを用いる男。尻が高熱を持ち輝くという体質で、それに見とれた標的を殺すと言ったことを得意とするが純粋に身体能力は高い。作中で猪首に惚れ、さらに秋野に特性の耐熱ショーツを作って貰ったことから、新鮮組にやや便宜を図った行動をとる。
鬼州組への初撃で高取と森勢を殺す。その後、消えた龍馬の行方を捜す内に猪首と出会い、他のオカマと同様に彼に一目惚れする。また、その特殊体質から常に尻を丸出しにしていたが、秋野の耐熱ショーツによって普通の服を着られるようになる。龍馬への襲撃作戦にはほぼ毎回関わり、一定の成果は挙げるものの彼の首を取るには至らない。
銀座の抗争においては新鮮組が参加すると、猪首への恋心から舞台の裏手に控え、直接対峙を控えていた。しかし、それが功を奏してミサイル攻撃を受けて脱出したメタボーニの護衛を担当することとなり、抗争終結後は、「イタリアの種馬」と共に幹部へ昇格する(幹部昇進を受けて男物のスーツを着るようになる)。
その後、ドレイク5世に復讐したい静也にファミリーが協力することになった際は、静也へ渉外役として行動を共にする。
イタリアの種馬と呼ばれる男
本明不明。メタボーニ・ファミリーの殺し屋。後に幹部。
上半身裸で手に鉄靴を履き、四つん這いで馬の鳴きマネをするなど不気味な男。元プロボクサーで高い動体視力を持ち、鉄靴によるパンチで標的を仕留める(銃を使うこともある)。表向きは靴屋「アポロニア」の社員で、普段はスーツを着た普通の男性。ムッチリーナと行動を共にすることが多い。
抗争が始まると山野の邸宅を襲い、恐怖を与えて龍馬へのメッセンジャーとする。その後も、龍馬への襲撃にはほぼ必ず参加し、パッパローニの作戦では彼に忠告なども行う。銀座の抗争においても終始活躍して最後まで生き延び、アポロニアから黙示録の四騎士よりも使えるとの評価を受ける。抗争終結後は、ムッチリーナと共に幹部に昇格する。
ベッピーノ
メタボーニ・ファミリーの殺し屋。
処刑人の異名を持つ長身痩躯で長髪の男。類まれな身体能力を持ち、ハサミを武器とし、また最終的に標的をその長い髪で絞殺する。骨手牛と痛み分けで対等に戦えるだけの戦闘能力を持つ。
獅子王のベタボーニ襲撃で新たに投入された戦力の一人。最初の襲撃は骨手牛の抵抗にあって失敗、その後、龍馬が才谷梅子に変装していると判明して、誤って本物の才谷を殺害する。再度、イタリアの種馬と共に龍馬を襲うが、骨手牛に髪を焼かれ怯んだところを龍馬に射殺される。
ルチアーノ・ババロッティ
オペラ歌手。新鮮組に昼夜問わず、大声量でオペラを歌い嫌がらせする。
元ネタはルチアーノ・パヴァロッティ
ピエロ・パッパローニ
ソルジャー隊長。
精悍な中年男。八王子郊外の廃屋ビルに追い詰めた龍馬を殺すべく部隊を率いて突入するが、これは罠であり、部下もろともに爆死する。
ゴモラ
精鋭部隊の隊長。
レジスタンスの孫で、アポロニアをお婆ちゃんと慕う剛健な男。銀座の抗争におけるメタボーニの切り札である精鋭部隊を率い、新鮮組突入後も主力として抵抗する。生倉組の行動でメタボーニ側が押され始めると、予め仕込んでいた旧ソ連の14.5mm4連装KPV機関砲を使い、引田を殺害するなど新鮮組を危機に陥れ一気に形勢を逆転させる。しかし、木戸の自爆特攻を受けて重機関砲ごと破壊される(ゴモラ自身の生死は不明)。

公的機関・国家機関[編集]

警察[編集]

馬場道山(斉藤道三)
歌舞伎町警察署の丸暴の刑事。
元ネタは斉藤道三
案条太郎
歌舞伎町警察署の丸暴の刑事。馬場の部下。
安藤平造
警視庁警視。
大阪から栄転してきた警視で、通称・鬼平。大阪戦争において海腐を塀の中に叩き落したキレ者であり、関西極道界で恐れられる。
着任早々、静也を逮捕を試み、新撰組と六本木陰獣会をわざと戦わせるという作戦を指揮する。その後は馬場と同じく静也に一目置くようになる。
元ネタは長谷川平蔵

FBI[編集]

SIS[編集]

イギリスの諜報機関

ジュエームズ・ポンド
SISの諜報員。
一流のスパイだがケチでやや間抜け。リチャードを狙う龍馬を探っており、静也や理江に近づく。
龍馬がメタボーニのパレードを襲った混乱の隙を突いて、龍馬を狙撃しようとするが、逆に射殺される。
元ネタは007の主人公・[[ジェームズ・ボンド]と英国貨幣単位のポンド
S
ポンドの上司の女性。
英国の要人でもあるリチャードを守るため動いており、静也に目をかけている。
元ネタは007の登場人物・M。

政治家[編集]

常盤金成
政治家。
政界のドンと呼ばれる実力者。新鮮組の後盾となる一方で自らの権益のために新撰組を利用する。
その後、マスコミ対策のために新撰組から離れる。
元ネタは慣用句の「時は金なり」。
法王幻一郎
元政治家で元法務大臣。
葉山に邸宅を構える老人で、世界皇帝に関するマイクロチップを持っていることから、政界引退後も黒幕として強い影響力を持つ。現役時代から裏社会に関わっており、第一次大阪戦争にも加担していた。現在も鬼州組に手を貸しており、海腐の頼みを受けて、彼の東京侵攻等で警察権力を押さえ込む。
強い女性が好きで龍子に惚れており、鬼州組に協力していた理由の1つでもあった。同じ容姿を持つ、秋野を気に入り、彼女の足を口の中に含むという変態的な醜態を見せている。
世界皇帝を実態に迫るため、マイクロチップを欲した龍馬によって、最期は岡羅に首の骨を折られてあっけなく絶命する。なお、チップは体内に埋め込んでいた。
元ネタは法王
吉田寅次郎
政治家。
容姿、言動共にひょうきんな小男。現在の日本の憂いており、見た目に反して深い政治思想を持ち、同じく日本の未来を見据える龍馬の後押しを受けて政界に進出する。
大志ある政治家だった父を見て育ち、強い政治意識を持つ。しかし、父が政争で失脚したことから、政界には失望しており、人里離れた山の中で一般人向けの政治書を書いて啓蒙活動を行っていた。だが、龍馬に強く説得されて政界への進出を決める。
龍馬のバックアップで順調に政治活動を続けていたが、自分の子を妊娠していた最愛の秘書が、龍馬とメタボーニの抗争に巻き込まれて亡くなったことから、龍馬と絶縁する。だが龍馬という後盾を失った直後に政敵の依頼を受けた生倉によってスキャンダル事件を仕組まれ失脚する。
元ネタは吉田松陰(幼名は寅次郎)。
朧昆平
内閣総理大臣。
存在感が無いと評され、容姿も輪郭が不透明でぼやけている人物。龍馬が政界に干渉し、世界皇帝らの圧力を軽減した際には、存在感が現れ、輪郭も元に戻りつつあったが、龍馬の政界干渉が失敗したため最終的には元に戻る。

世界皇帝[編集]

ジョン・グリードキン
リチャード・ドレイク5世

その他の組織[編集]

フランス窃盗団[編集]

ナディンヌ
ペペル・モッコリ
ピロル
ファルコン

死神クラブ[編集]

その他の人物[編集]

立木美佐子
大女優。
かつてMr.Jに利用され、彼の仕事の道具として使われたことがあり、彼を憎む。Mr.Jを誘き出し、かつ殺害する復讐計画を秘め、静也に近づくが、邪険に扱われ、大河内を唆してMr.Jに静也を殺害するよう計画を変更する(静也がMr.Jを返り討ちにすることを期待した)。しかし、土壇場でMr.Jを愛していたことに気づき、最後は廃人となった彼と共に無人島で暮らし始める。
Mr.J
凄腕の殺し屋。
必ず標的を仕留めることで裏世界では有名な殺し屋。かつて立木を利用し、彼女との間に出来た子供を標的諸共に爆死させたことで彼女から恨まれている。立木の思惑によって、静也の命を狙い苦しめるが、最後は返り討ちにされる。立木の嘆願で命拾いするが、依頼主である大河内の放火によって記憶喪失となり、海腐に利用される。最後は、海腐に足を切り落とされたり、薬で廃人にされて静也を殺すためだけの暗殺者に仕立てられるが、それも失敗し、静也の計らいで立木と無人島で暮らす。
大河内康成
世界的文豪。
高潔な作風で知られるが私生活では立木美佐子を愛人として囲っており、惚れ込んでいる。立木の思惑によってMr.Jに静也暗殺を依頼する。立木に利用されていたことを知るとMr.Jを殺害しようとするが失敗し、自らの放った火で焼死する。
元ネタは川端康成

ゲストキャラクター[編集]

  1. ^ (単行本第98巻カバー折返