利用者:EWikiLearner/コルセン岬

コルセン岬
コルセン岬(奥)。右はコルセン海水浴場。
場所 フランス
ブルターニュ地方フィニステール県
座標 北緯48度24分46秒 西経4度47分44秒 / 北緯48.412778度 西経4.795556度 / 48.412778; -4.795556
イロワーズ海と
フィニステール県の主要岬

コルセン岬[注 1](仏:Pointe de Corsen)は、フランスフィニステール県コミューン、プルアルゼルにある。フランス本土の最西端にあたる[5]ラ岬が最西端と思われがちであるが[要出典]、コルセン岬の方が西にある。西に大きく張り出した位置にあり、イギリス海峡と大西洋の境界とされている[6]

岬の先端近くに1894年から運用されていたコルセン灯台と併設の保守管理棟の跡地がある。現在は付近に指南灯が設置されている。また、約1.5キロメートル離れた場所にトレジアン灯台がある。同灯台は海岸から1キロメートル内陸に入った位置にある点が特徴である。

アモコ・カディス座礁事故とCROSSの開設[編集]

CROSSコルセンの庁舎。手前は救難艇のパトロン・アリスティド・ルーカス号[7]。鉄塔には管制と船舶の無線通信用アンテナが設置されている。

1978年3月にウェッサン島付近でアモコ・カディス号が座礁事故を起こしたときは、まだこの地にCROSS[注 2]はなかった[8]。その後、海洋省(現在は環境・エネルギー・海洋省)がCROSSコルセンを設置し、1982年10月に運用が開始された。

同センターは一般には公開されておらず、プライベート・ツアー訪問の受け入れのみに対応している。センター訪問時は、警報業務の集中化や、ウェッサン・レール(rail d'Ouessant、ウェッサン周辺の海上ルートに与えられた名前)の監視、モン・サン・ミッシェルパンマール岬の間の救助の連携における同センターの役割についての説明を受けられる[9]

地名[編集]

Pointe de Corsen(コルセン岬)の名の由来はブルトン語の''Beg Korzenn''(「狭い水路の岬」の意)である[10]。フール水路(Chenal du Four)がこの狭い水路にあたる。

コルセン岬は、いくつもの名前で呼ばれている。「一般にBeg Korzenn(ベック・コルゼン)と呼ばれることがあるほか、地元の人々がBeg ar Chach(ブルトン語で「犬の岬」の意)と呼んだり、ル・コンケの人々がBeg Paol(「(聖)ポール岬」。一般にブルトン人はなじみ深い聖人の名前には「聖」を付けない)と呼んだりする」[11]

地質[編集]

コルセン岬は、ヘルシニア造山運動広域変成作用によってできた花崗岩が高さ30メートルの崖を形成している。片麻岩との交差が崖および南の浜で露出している様子が見られる。さらに南のルナール岬に近づくにつれて徐々にミグマタイト花崗閃緑岩に変わっており、花崗岩の中に巨大な層ができているのがわかる[12]

ギャラリー[編集]

脚注[編集]

  1. ^ 「コルセン」の表記はブルターニュ観光局公式サイト日本語版に従っている[1]。発音については現地ニュースの動画も参照[2][3][4]
  2. ^ CROSS: Centre régional opérationnel de surveillance et de sauvetage。海上の保安・救助が主たる任務の機関。環境・エネルギー・海洋省の下部組織。

出典[編集]

  1. ^ ブルターニュ観光局公式サイト”. Tourisme Bretagne (2018年9月24日). 2022年9月24日閲覧。
  2. ^ Les Elles de l'océan : Myriam Sibillotte dirige le CROSS CORSEN”. YouTube (2020年6月7日). 2022年9月24日閲覧。
  3. ^ 40 ans après l'Amoco, comment fonctionne la surveillance en mer ?”. YouTube (2018年3月12日). 2022年9月24日閲覧。
  4. ^ Disparitions en baie du Mont Saint Michel : le processus d'alerte du CROSS Corsen”. YouTube (2020年3月11日). 2022年9月24日閲覧。
  5. ^ La pointe de Corsen” (フランス語). Office de tourisme Iroise Bretagne (2022年8月29日). 2022年9月24日閲覧。
  6. ^ Dominique Auzias, Jean-Paul Labourdette (2016). Brest-Finistère (Petit Futé ed.). p. 201 .
  7. ^ Le « Patron Aristide Lucas »”. patrimoine-iroise.fr. 2022年5月22日閲覧。.
  8. ^ Jean Bulot (1990). Le drame de l'Amoco Cadiz (éditions J. Bulot ed.). p. 148-149 .
  9. ^ Direction Interrégionale de la Mer Nord Atlantique Manche Ouest. LE CROSS Corsen”. dirm.nord-atlantique-manche-ouest.developpement-durable.gouv.fr (2022年3月15日). 2022年9月24日閲覧。
  10. ^ Hervé Abalain (2000). Noms de lieux bretons (Gisserot ed.). p. 33 .
  11. ^ Yann Riou, « La toponymie nautique, un chenal vers la mémoire des populations littorales », dans Sophie Lecomte, Retour de mer. Mémoires maritimes en chantier, Locus Solus,‎ , p. 81.
  12. ^ Bruno Cabanis (1987). Découverte géologique de la Bretagne (Cid éditions ed.). p. 54 .