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利用者:FMmice/editathon200425

利用者:FMmice/editathon200425(りようしゃ:FMmice/editathon200425)とは、2020年4月25日に行われたWikipediaに関するエディタソンのアーカイブページである。日本でも多くの人々が調べ物に使うサイトとして機能しながら、その記事は「編集者」と呼ばれる善意のボランティアによって執筆され、日々更新されている。このエディタソンは、Wikipediaの編集者として最低限守るべきルール、記事の書き方などを紹介し、編集者として活動することのハードルの低さを伝えようと画策したものである。

エディタソンとは何ぞや[編集]

エディタソン(英語: edit-a-thon, editathon)とはウィキペディアやオープンストリートマップといったプロジェクトのオンラインコミュニティが開催するイベントで、編集者が特定のトピック、特定のコンテンツを一緒に編集し改善したり、新参者に基本的な編集方法を教えている。 — 「エディタソン」、ウィキペディア日本語版、版番746299152020年4月24日閲覧。

エディタソンには大きく2種類が存在する。本日のエディタソンは後者に該当する。

  1. 参加者に共通する、ないし会のテーマとなる主題に関し、関連する記事を投稿する/加筆する
  2. 初心者向けに基本的な編集方法を指導する

Wikipediaのエディタソンは、関東や関西などを中心に、近年熱心に行われている[1][2][3][4]。例えばWikipedia:オフラインミーティング/東京/セルバンテスの日記念スペイン語文学者のエディタソン2019ではスペイン語圏の作家を主題に実施された。日本ではウィキペディアタウンという名前でも開催され、開催地の自治体に関連する記事を拡充させる会として開かれることも多い。

今回のエディタソンは、主題を持った人々が集う形式ではなく、Wikipediaの編集を開始する動機づけを目的としている。

最初にやるべきこと[編集]

アカウントの作成[編集]

Wikipediaの編集をしたい!と思ったならば、まずはアカウントを作成することをお勧めする。パソコンの場合は右上にある「アカウント作成」ボタン、モバイルサイトの場合は左上にある「三」ボタン→「ログイン」→「アカウント作成」から進むことができる。

Wikipediaにはアカウント持ちの編集者と、IPユーザーと呼ばれるアカウントを持たない編集者が存在する。ログインせずに利用することもできるが、以下の理由からアカウント作成を推奨する。

  1. IPアドレスが記録される
    COVID-19による自宅待機の拡大により、本日エディタソンを聞いている皆さんも自宅から繋いでいると想定される。自宅からログインせずに編集すると、自宅のIPアドレスがモロバレする。そのまま荒らしでもしようものなら一発だ。プライバシー保護のためにもアカウントを作ろう。
  2. 大学のアドレスがそもそもブロックされている
    大学の授業が再開して、記事の執筆に図書館での調べ物を活かそうと考えたとする。残念なことに、eduroamはIPアドレスごとブロックされている。ところが、アカウント持ちだと、ブロックされているIPアドレスからでも、ログインすることによって編集が可能になる。
  3. 自分の利用者ページが作れる
    これはお好きにしてください。
  4. 自分のサンドボックス (下書きページ) が作れる
    書きさしの記事を置いておけるスペースがあると凄く便利だ。「まだ途中で人には見せたくないな……」というものでも、個人用の下書きページなら途中で保存しておける。

何故Wikipediaの編集者になることを勧めるのか?[編集]

  1. 暇つぶしにでもしてほしい
    COVID-19流行により、多くの人が在宅を余儀なくされている中で、ちょっとした暇つぶしにでもしてほしい。
  2. 編集に使える文献にアクセスしやすい可能性が高い
    Wikipediaの3大方針の中にWikipedia:検証可能性というものがある。簡単に言えば「きちんと出典を示してね」というものである。普通の家であれば無さそうな専門の教科書も、今回のエディタソンの対象者[注釈 1]の家にはごろごろ転がっている可能性が高い。また専門分野や趣味の分野には、日頃から、調べ物学習に使っている便利なサイトがあるに違いない。そういったサイトへのアクセス方法は、一朝一夕では身につかないものである。
  3. 英語力が上がる
    今回のエディタソンでは翻訳Wikipedianになることをお勧めする。英語版の優良記事は、分かりやすくよく整理された文章で書かれていることが多く、それらを読み込んで翻訳することで、英語力は結構向上する(多分)。
  4. 日本語力も上がる
    分かりやすい文章を書こう書こうと思うだけで、日本語力は結構上がるものである。
  5. 文献検索能力が上がる
    これ、将来的にはプラスしかないと思う。Wikipediaの3大方針である検証可能性、中立的な観点Wikipedia:独自研究は載せないを満たす為に出典を探してると、その内これは使えるな、これは使えないな、というのが段々分かってくる。
  6. 過疎ってる分野が多い
    医学関係とか「その記事無いんですか?!」みたいなの結構多い。

そういうあんたはどういう記事を書いてきたんじゃい[編集]

見れば分かると思うけれど、何だか知らんがイギリス関係の記事ばかり書いている。沢山あるので、良質な記事[注釈 2]に選ばれているものからパターンを解説する。

  • 重症急性呼吸器症候群 (SARS)
    英語版の記事がそこそこいい出来だったので、翻訳して大枠を作った。日本語版の元あった記事をこれに組み込み、日本の内容にローカライズした。それでも出典がなかったところに出典を追加し、全体の内容をしっかり検証できるものにした。
  • ニューモシスチス・イロベチイ
    英語版の記事はそんなによいものではなかったが、翻訳して大枠を作った。「標準微生物学」とネットでオープンアクセスで読めた総説論文を元にぺしぺし出典を付けた。
  • スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師
    英語版のGAを翻訳して強化した。GAになった。
  • 海辺の生と死 (映画)
    日本語版に記事がなかったので作ることにした (映画はPJ:MOSFILMという雛形があるので作りやすい)。パンフレットを買ってきて、本人達のインタビューなどを読んで記事内容にした。

もうこれで分かる通り、一から記事を書く必要なんてない(過言)。英語版にあるいい記事を持ってきて、翻訳するだけでもいい。自分の英語力も多少鍛えられるし、最初の内は翻訳で腕試ししていて、慣れてきたら一から書くのでもよい。記事を書くのは意外と難しくないということをお伝えしたい。

翻訳ってどうするの[編集]

Wikipediaは、翻訳元の記事をきちんと明記すれば、他言語版の記事を翻訳して自分の言語版のWikipediaへ自由に投稿することができる。便利便利。

  1. 固定リンクを取る
    ウィキペディア左側のカラムにある「ツール」を見る。日本語版なら「この版への固定リンク」をクリック。英語版なら「Permanent link」をクリック。クリックするとURLが変化して、記事の後に「oldid」が出る。これをコピーする。
  2. 要約欄に記事名とoldidを入れる (詳しいことはWP:TRANS参照)

これで記事の移入ができる。お勧めはこうやって1度自分のサンドボックスへ記事をコピーし、そこからこちゃこちゃ翻訳して、投稿すること。投稿の際には、再度版指定をするのを忘れないように。ちなみに筆者はこういう雛形を使っているが、WP:TRANSに書かれている方法なら何でも良い。

雛形
"The Three Flavours Cornetto trilogy" as of 10:19, 6 January 2018 (UTC) より
[[:en:Special:Permalink/818916682|"The Three Flavours Cornetto trilogy" as of 10:19, 6 January 2018 (UTC)]] より

好き勝手書いてもいいのかな[編集]

違います。ある程度のルールがあります。

初めてなら
がしがし書くようになったら

ちなみに筆者は慣れてるのでソース編集でがしがし書いちゃうが、初心者向けには最近実装されたビジュアルエディターがいいと思う。見たまんま書けるので使いやすい。

出典ってどう探したらいいの?[編集]

ぐぐって出て来たのでよい。論文は無理に有料のものを選ばずとも、オープンアクセスでよい。検証可能性/中立的な観点という点では、最先端の論文というより総説記事の方が教科書的でよいかもしれない。有料論文にアクセスしたかったら、所属大学の図書館から辿るとアクセスできることがある。またVPNを使うと所属機関の内部アクセスとして、有料論文が読めるようになることがある。

但し最低限Wikipedia:信頼できる情報源に書かれていることは守ってほしい。個人のブログサイトは基本的にダメ(有名な先生が名前を出して、論文をきちんと引用しているならいいかもしれない)。タブロイドサイトはなるだけ避ける[注釈 3]。テレビ番組も、公式アカウントで配信されてるなら使ってもいいけど、YouTubeなどに無断転載されてるやつは出典にしちゃダメ。色々ダメダメがあるけど、これは正直よくやってたら分かるようになってくる。

探してきた文献は、<ref>タグを使って、文章の句点の前に入れる。その時、{{cite web}}というテンプレートを使うと簡単に整理できる。ビジュアルエディターではもう少し簡単に入れられると思う。

やっちゃいけないこと[編集]

  • Wikipedia:原典のコピーはしない - コピペはダメ。
  • WP:VAN - 荒らしはダメ。
  • WP:MACHINE - Googleなどの機械翻訳をそのまま入れるのはダメ。著作権法上の問題があるため。
  • ネット上の写真を勝手にWikimedia commonsに上げる - これもダメ。自分で撮った写真ならオッケー。これも映り込みなどによーく注意すること。
  • WP:AUTOBIO - 自分の記事を書いちゃダメ。ボスに頼まれたからといって、礼賛記事を書いてもダメ。
  • テスト投稿 - するなら自分のサンドボックスで。

他にも色々あるけど、それは自分で読んでほしい。

脚注[編集]

注釈[編集]

  1. ^ プライバシー保護のために敢えてぼかしています
  2. ^ Wikipediaには3種の記事がある。普通の記事、良質な記事(GA)、秀逸な記事だ。普通の記事はそこらにごろごろしているもので、はっきり言って玉石混淆である。スタブと呼ばれる書きかけみたいな記事から、調べ物にそこそこ使える記事、大論争を起こしている記事など色々ある。GAは、平たく言えば「いい記事」だ(基準はWP:GACにあるので見てほしい)。FAは「マジで凄い記事」。WikipediaのN大読むべき記事に絶対入る地方病 (日本住血吸虫症)なんか読み応えありすぎて1冊の本にした方がいいんじゃないかレベルである
  3. ^ イギリスのガーディアンとザ・サン、どっちを信用しますか?と言われたら前者

出典[編集]

  1. ^ Asturio Cantabrio (2018年3月14日). “大阪ウィキペディアエディタソンに参加する”. 振り返ればロバがいる. はてなブログ. 2020年4月24日閲覧。
  2. ^ 北村紗衣 (2018年9月26日). “ウィキペディアが、実は「男の世界」だって知っていましたか”. 現代新書. 講談社. p. 4. 2020年4月24日閲覧。
  3. ^ 大阪市立中央図書館、女性についての記事をWikipediaに追加する「WikiGapエディタソン 2019 in 大阪」を開催”. カレントアウェアネス・ポータル. 国立国会図書館 (2019年9月13日). 2020年4月24日閲覧。
  4. ^ ウィキペディア編集で考える「アート」と「フェミニズム」。東京と京都でイベント開催”. 美術手帖 (2018年3月1日). 2020年4月24日閲覧。

おすすめサイト[編集]

  • Google翻訳/DeepL - 機械翻訳をそのまま入れるのはダメだけど、適当に機械翻訳に放り込んで、大意を掴んでから翻訳し始めるのはアリ。
  • forvo/YouGlish/pronouncekiwi - この単語どう発音するんだ、という時に使える。