コンテンツにスキップ

英文维基 | 中文维基 | 日文维基 | 草榴社区

利用者:Fmvaehfoiaelj/sandbox

アリアケギバチ(有明義蜂、Tachysurus aurantiacus)は、九州西部に固有のナマズ目ギギ科。長らく近縁のギバチと同種とされてきたが、比較的近年に再記載され、別種とされた[1]

名称

[編集]

学名 "Tachysurus aurantiacus"の属名 "Tachysurus"はギリシャ語tachys(速い:タキオンなどと同語源)+ギリシャ語oura(尾)、ラテン語aurantiacus(橙黄色の)に由来する[2]。これは黄色みがかった本種の色彩を表していると考えられる。ちなみに記載時の学名は "Bagrus aurantiacus"だが、この属名はスペイン語 "bagre"(ナマズ)に由来する[2]。和名「アリアケギバチ」は「有明地方の」「ギバチ」の意であると思われるが、後述の「分布」の項からもわかるように本種は有明海沿岸のみならず九州西部全域に分布する。そもそも本種は1990年代まで東日本に分布するギバチと同種とされていたが、「ギバチ」の名は「ギイギイと鳴くハチ」すなわち本種が胸鰭の棘を擦り合わせてギーギー音を立てること、胸鰭および背鰭に存在する棘でハチのように刺すことに由来していると考えられる。歴史的に日本産ギギ科魚類の和名には大きな混乱があり、その詳細は青柳兵司『日本列島産淡水魚類総説』に詳しいが、その背景にはそもそも「ギギ」や「ギバチ」といった名称がギギ科魚類を指す地方名として日本全国で用いられており、ギギ類の分類にも変遷があったため、こうした名称を標準和名としてギギ類に充てる際に混乱が生じたと思われる。松原(1963)ギギ Pelteobagrus undiceps (SAUVAGE) ギバチ Pseudobagrus aurantiacus (TEMMINCK et SCHLEGEL)[3]

分布 

[編集]

日本固有種である[4]九州では全県に分布しており、真の九州固有種ともいえる。九州にはほかにギギTachysurus nudicepsも分布しており、同所的に分布することはない。ギギが遠賀川水系や周防灘流入河川といった瀬戸内地方と関わりの強い水系に分布しているのに対し[5][6]、アリアケギバチはそれ以外の九州の主要な水系に分布している。具体的には、福岡県博多湾流入河川(室見川では絶滅か[7])、有明海流入河川(筑後川水系、矢部川水系)、佐賀県日本海流入河川(松浦川水系など)、有明海流入河川(嘉瀬川水系など)、長崎県:有明海流入河川、大村湾流入河川(佐世保市からは絶滅[8])、壱岐島(絶滅か[4][9])、大分県筑後川水系、熊本県:筑後川水系、菊池川水系、緑川水系、球磨川水系(絶滅か[10])、鹿児島県川内川水系、錦江湾流入河川(甲突川など)、宮崎県五ヶ瀬川水系(移入と考えられる[11][12]大淀川水系などが産地として知られる[9][5][13][14][15][16][17][10][18][19]。かつてギバチと同種とされていた時代には、ギギやネコギギの分布域を挟んで東日本と九州に不連続分布するとされていた[20]。本種はシーボルトコレクションに基づいて記載され[21]タイプ標本は長崎近郊で得られたものと考えられている[22]

形態

[編集]

口髭が4対あり、大きな脂鰭を持つ。尾鰭後縁の切れ込みは浅く、臀鰭軟条数は19 - 21本であることなどが特徴。成魚は25cmほどまで、稀に30cmまで成長する。幼魚期は、黒と白のマーブル模様が美しい。この模様は、成長するにつれて薄れるものの、ある程度残る。

生息環境

[編集]

分布域では水質の良い河川上・中流域を中心として、周辺の水路やクリークなどにも生息する。特に昔ながらの植生や環境変化に富んだ水路は本種の重要な生息地となっている[23]。ただし、現在ではクリークの環境悪化により本種が生息できるクリークは激減している。浮き石や石垣、水草・ヨシなど障害物の多い環境を好み、パイプや空き缶、空き瓶など、人工物も隠れ家として利用する。淀みになっているところの石の下やヨシの隙間などに多い。

生態

[編集]

水質の良い河川の中流域に生息する。夜行性で、夜は活発に泳ぎ回るが、昼は岩の下や水草の間に潜み、あまり動かない。雑食性で、小魚や水生昆虫を主に食し、また、岩に付着した藻類なども食べる。

地方名

[編集]

本種はその特徴的な外観と、かつては子供でも釣りなどで比較的簡単に捕獲することができたことから多くの地方名が存在している。以下にその例を挙げると、鰮絲魚(ぎぎう、福岡県)[24]、ぎゅうぎゅう、とらぎゅう(福岡県)[25]、ぎぎゅう、ぎんぎゅう。ぎゅうぎゅう、ぎんぎょ、ぎんぎょばち、きんぎょばち、ぎぎょ、しゃち、へぶいぎんぎょ(いずれも佐賀県)[26]、ギギ(佐賀県鹿島市)、ギュギュウ(大分県)[27]ゲギュ(宮崎県)[28]などがある。「ぎぎ、ぎぎゅう」系統の地方名は本種を摑むと胸鰭の骨を擦り合わせてギュウギュウ音を立てることから[29](ギギと同系統)、「ぎんぎょばち、きんぎょばち」系統の地方名は本種が背鰭・胸鰭の棘でのように刺すことから(ギバチと同系統)、また「とらぎゅう」などの地方名は本種の(特に幼魚に顕著な)黒と黄色の特徴的なマーブル模様に由来していると考えられる。いずれにせよこうした地方名はギギ類(ゴンズイなどもこうした呼称で呼ばれることがある[30][31])を指す呼称として全国的に見られる[32][33][34][35][36][37][38][39][40]。本州などではギギ類と生息域がしばしば重複する類似のアカザ Liobagrus reiniiをアカザス(赤刺す)、ギギ類をクロザス(黒刺す)などと呼んで区別することがあるが[41][42][43]貝原益軒筑前国続風土記』でぎぎう(黄赤二種有)と書かれている[44]のがそれぞれギギ類とアカザに相当すると考えられるものの[24]、しばしば誤認されることもあったと考えられる[13]。九州でのアカザの地方名と考えられるものとして、他にててふり(手々振り、福岡県)[45][46]やあかなまず、うまんくそぎんぎょ[47](佐賀県、ただし佐賀県においては断片的な記録しか存在しない[48][49])アカバチ、アカギュウギュウ(大分県)[50]などが存在し、特に「アカ~」系統の地方名はアカザのことを指している可能性が高い。また、九州にはギギとアリアケギバチの2種が生息するが、分布域が重複することはないため、これらの2種は特に区別されてはいなかったものと考えられる。

利用

[編集]

ギギ同様、煮つけ、フライ、てんぷらなどにして食される[51]。また、背開きにして蒲焼き、飴炊きなどにもされていたとされる[52]。また、薬用としても用いられ、解熱などにも効果があるとされていた。

保全状態評価

[編集]

本種は九州全県のレッドリストで絶滅危惧種に選定されており、その存続が危ぶまれる。以下に列挙すると、福岡県レッドデータブック2014で絶滅危惧IB類[53]、佐賀県レッドリスト2016で絶滅危惧I類[48]、長崎県レッドリスト2022で絶滅危惧IB類[54]、大分県レッドデータブック2022で絶滅危惧II類[55]、熊本県レッドデータブック2019で絶滅危惧II類[56]、鹿児島県レッドリスト(2015年度改訂版)で絶滅危惧I類[57]、宮崎県レッドリスト(2020年度改訂版)で絶滅危惧IA類[58]、環境省レッドリスト2020で絶滅危惧II類[59]に選定されている。すでに壱岐島や長崎県佐世保市、福岡県室見川水系、樋井川水系、熊本県球磨川水系などからは絶滅したといわれ[60][7][8][10]、宮崎県大淀川水系でも分布域を大幅に退縮しているとされる[13]。現在でも河川環境の変化や改修の影響を受けやすい中小河川を中心に本種の減少が続いている可能性が高い。本種は近縁種のギバチと同様に、河川改修や水質汚濁などの影響を受けやすいため、個体数と生息地を減らしている。特に本種が好む浮き石や障害物、植生のあるような変化に富んだ中流部の河川環境が失われつつあることが原因として大きい。菊池川水系など一時期激減したのちに個体数が回復した水系もあるが[10]、近年では後述するように近縁種のギギの侵入によって激減している水系も存在し、予断を許さない状況である。日本産ギギ科魚類では本来東日本にギバチ、本州・四国・九州の主に瀬戸内地方にギギ、東海地方にネコギギ、九州西部にアリアケギバチが生息し、明確な異所的地理分布を示すが[61]、近年ではそれぞれの分布域外への人為的な移入が数多く起こっており、アリアケギバチやギバチの移入も知られるものの[12][62][63]、特にギギの移入が各所で見られる[64][65][66][67][68][69][70][71][72][73][74][75][76][77]。これらのギギの多くは琵琶湖産のアユ種苗に混入したものと考えられ[5][78][77]、筑後川水系や川内川水系などではギギの侵入によってアリアケギバチが減少している[14][79]。筑後川水系ではギギ侵入以前には一度減少したアリアケギバチの個体数が回復傾向にあったとされるが[80][13]、ギギの侵入が深刻化して以降本流・支流の多くの地点でギギとの置き換わりが急速なスピードで進み、現在ではこの水系のアリアケギバチは支流の上流部に追いやられて極めて危機的な状況である[14]。また、球磨川水系ではかつて生息したとされるアリアケギバチが減少したのちにギギが侵入し置き換わったのか、あるいはギギの侵入によってアリアケギバチが絶滅したのかは定かではないが[13]、現在ではアリアケギバチの姿を見ることはできない[56]。ギギは日本産ギギ科魚類の中では最も大型化し、攻撃性も強いため[81]、アリアケギバチは餌資源や生息場所をめぐる競合により減少しているものと思われる。同様の現象は東海地方のネコギギや東日本のギバチでも懸念されており[81][76]、国内外来種としてのギギの侵入は在来のギギ科魚類の保全上大きな問題となっている。また、近年では関東地方で大陸産のコウライギギ Tachysurus fulvidraco(特定外来生物)が侵入しており、交雑問題など在来のギギ科魚類に及ぼす影響は大きいと推測されている[82][83][84][85]

脚注

[編集]
  1. ^ Watanabe K., Maeda H. (1995). “Redescription of Two Ambiguous Japanese Bagrids, Pseudobagrus aurantiacus (Temminck and Schlegel) and P. tokiensis Döderlein”. Jpn. J. Ichthyol. 41 (4): 409-420. 
  2. ^ a b 中坊徹次・平嶋義宏『日本産魚類全種の学名 語源と解説』東海大学出版部、2015年、83頁。 
  3. ^ 松原喜代松「ギギ科」『魚類の形態と検索』石崎書店、東京、1963年、313-314頁。 
  4. ^ a b 藤田朝彦 著「アリアケギバチ」、細谷和海 編『日本の淡水魚』山と溪谷社、2015年、202頁。 
  5. ^ a b c Mizoiri S., Takeshita N., Kimura S. and Tabeta O. (1997). “Geographical Distributions of Two Bagrid Catfishes in Kyushu, Japan”. SUISANZOSHOKU 45 (4): 497-503. 
  6. ^ 福岡県の希少野生生物 RED DATA BOOK FUKUOKA "ギギ"”. 福岡県. 2024年7月12日閲覧。
  7. ^ a b 日比野友亮 (2024). “九州大学で発見された木村清朗氏による室見川魚類目録 ならびに博多湾流入河川の淡水魚類標本”. 九州大学総合研究博物館研究報告 21: 1-16. 
  8. ^ a b 佐世保市 ゼロカーボンシティ推進室. “佐世保市レッドリスト(2023年度改訂版)”. 佐世保市. 2024年7月11日閲覧。
  9. ^ a b 細谷和海 著、中坊徹次 編『日本産魚類検索 全種の同定』東海大学出版会、秦野、2013年、1822-1823頁。 
  10. ^ a b c d 熊本県希少野生動植物検討委員会 編『改訂・熊本県の保護上重要な野生動植物-レッドデータブックくまもと 2009』熊本県環境生活部自然保護課、2009年、302頁。 
  11. ^ 延岡市の環境 2023年度版”. 延岡市. 2024年7月12日閲覧。
  12. ^ a b 齊木悠亮・緒方悠輝也・小原直人・栗原 巧・斉藤洪成・井原高志・石松将武・齋藤 剛・村瀬敦宣 (2023). “宮崎県の淡水産在来魚類相に関する基礎的知見”. 日本生物地理学会会報 78: 67-77. 
  13. ^ a b c d e 溝入真治 (1998). “アリアケギバチPseudobagrus aurantiacus (Temminck and Schlegel) の地理的分布と生活史に関する研究”. 長崎大学博士論文 (長崎大学). 
  14. ^ a b c 福岡県の希少野生生物 RED DATA BOOK FUKUOKA (2014年版) "アリアケギバチ"”. 福岡県. 2024年7月5日閲覧。
  15. ^ レッドデータブックおおいた2022 ~大分県の絶滅のおそれのある野生生物~ "アリアケギバチ"”. 大分県. 2024年7月5日閲覧。
  16. ^ 坂本兼吾・田島正敏 著「佐賀県の淡水魚類」、「佐賀県の生物」編集委員会 編『佐賀県の生物』日本生物教育会佐賀大会、1996年、193-223頁。 
  17. ^ 宮崎佑介・村瀬敦宣 (2017). “標本に基づく宮崎県大淀川水系産アリアケギバチの記録”. 日本生物地理学会会報 71: 265-270. 
  18. ^ 岩槻幸雄 著「アリアケギバチ」、宮崎県版レッドデータブック改訂検討委員会 編『宮崎県の保護上重要な野生生物 改訂・宮崎県版レッドデータブック』鉱脈社、宮崎、2011年、222頁。 
  19. ^ 藤井法行・林田 創 (2024). “熊本県産淡水魚類目録(第一版)”. 熊本野生生物研究会誌 12: 53-77. 
  20. ^ Okada, Y (1960). Family Bagridae. “Studies on the Freshwater Fishes of Japan Ⅱ. Special Part”. Journal of the Faculty of Fisheries Prefectural University of Mie 4 (2): 574-588. 
  21. ^ Temminck, C.J. and Schlegel, H. (1846). “Les Bagres”. In von P. F. Siebold. Fauna Japonica. Lugduni Batavoru. pp. 227-228 
  22. ^ 細谷和海 編『シーボルトが見た日本の水辺の原風景』東海大学出版部、2019年、270頁。 
  23. ^ Yohei Yamasaki , Hironori Hayashi , Suguru Kubo , Takashi Namiki and Yuichi Kano (2024). “Detour canal, a civil engineering heritage created through historical struggle fo water resources, now provides the habitats for a rare freshwater fish”. Biodiversity Data Journal 12: 1-9. 
  24. ^ a b 中島 淳 (2013). “筑前国続風土記において貝原益軒が記録した福岡県の淡水魚類”. 伊豆沼・内沼研究報告 7: 23-37. https://www.jstage.jst.go.jp/article/izu/7/0/7_23/_pdf 2024年7月11日閲覧。. 
  25. ^ 竹下直彦 著「アリアケギバチ」、福岡県環境部自然環境課 編『福岡県の希少野生生物 福岡県レッドデータブック2001』福岡県総務部県民情報広報課、福岡、2001年、301頁。 
  26. ^ 田島正敏「アリアケギバチ」『佐賀県の淡水魚ー人と川と自然を考える』佐賀県立図書館、2014年、64頁。 
  27. ^ 星野和夫 著「アリアケギバチ」、大分県自然環境学術調査会野生生物専門部会 編『レッドデータブックおおいた~大分県の絶滅のおそれのある野生生物~〈普及版〉』大分県生活環境部生活環境課、大分、2002年、163頁。 
  28. ^ 中村守純「ギバチ」『世界大百科事典』 7巻、平凡社、2007年、107頁。 
  29. ^ 亀井裕介「アリアケギバチ 九州固有のかわいい魚 <サガそう水辺の生き物>(29)」『佐賀新聞』2023年12月26日。2024年7月11日閲覧。
  30. ^ 木村 博 著「山口県瀬戸内海側で使用されている魚介類の地方名称について」、山口県水産研究センター 編『平成15年度山口県水産研究センター事業報告』山口県水産研究センター、山口、2004年、173-188頁。 
  31. ^ 京都府農林水産部海洋センター. “丹後地方で使われている魚名方言集(方言→標準和名)”. 京都府. 2024年7月11日閲覧。
  32. ^ 茨城動物研究会 著「久慈川水系の淡水魚類」、ミュージアムパーク茨城県自然博物館 編『茨城県自然博物館第4次総合調査報告書』ミュージアムパーク茨城県自然博物館、坂東、2003年、279-294頁https://www.jstage.jst.go.jp/article/ece/21/1/21_17/_pdf/-char/ja2024年7月11日閲覧 
  33. ^ 那珂川について 栃木の魚図鑑 "ギバチ"”. 栃木県 なかがわ水遊園. 2024年7月11日閲覧。
  34. ^ 河北新報社 編『宮城県百科事典』河北新報社、仙台、1982年、259頁。 
  35. ^ 霞ヶ浦・北浦および流入河川の魚類”. 茨城県霞ケ浦環境科学センター. 2024年7月11日閲覧。
  36. ^ マリンピア松島水族館 編『宮城の魚』河北新報社、1995年、200頁。 
  37. ^ 群馬県農政部 水産試験場. “ギバチ”. 群馬県. 2024年7月11日閲覧。
  38. ^ 旭川淡水魚ずかん "ギギ"”. 岡山市環境学習センター めだかの学校. 2024年7月11日閲覧。
  39. ^ 吉郷英範 (2011). “近世および近代史料にみる広島県の魚類”. 比婆科学 237: 1-58. https://www.researchgate.net/profile/Hidenori-Yoshigou/publication/277143514_The_fishes_recorded_in_Hiroshima_Prefecture_of_the_early_modern_age_and_the_modern_ages_In_Japanese_jinshioyobijindaishiliaonimiruguangdaoxiannoyulei/links/5563ee4c08ae9963a11ef665/The-fishes-recorded-in-Hiroshima-Prefecture-of-the-early-modern-age-and-the-modern-ages-In-Japanese-jinshioyobijindaishiliaonimiruguangdaoxiannoyulei.pdf 2024年7月11日閲覧。. 
  40. ^ 浅野長雄・藤本 武「茨城県産魚類の方言について(第2報)」『茨城県水産試験場試験報告. 昭和39・40年度』茨城県、1966年、109頁。 
  41. ^ 岐阜縣水產試驗場 編「ニジマスの放流並びにその環境調査(第1報)」『岐阜縣水產試驗場事業報告』岐阜縣水產試驗場、大垣、1954年、2-17頁。 
  42. ^ 見つけた!加茂の自然 美濃加茂自然史研究会 アカザスとクロザス」『岐阜新聞Web』2024年6月27日。2024年7月11日閲覧。
  43. ^ さかな図鑑 "ネコギギ"”. 岐阜県水産研究所. 2024年7月11日閲覧。
  44. ^ 貝原益軒『筑前國續風土記 巻之二十九 土産考 上(写本)』1910年https://www.nakamura-u.ac.jp/institute/media/library/kaibara/pdf/d29.pdf2024年7月11日閲覧 
  45. ^ 福岡県の希少野生生物 RED DATA BOOK FUKUOKA "アカザ"”. 福岡県. 2024年7月11日閲覧。
  46. ^ 亀井裕介「<サガそう水辺の生き物>(23)アカザ 佐賀での確認30年前が最後」『佐賀新聞』2023年11月14日。2024年7月11日閲覧。
  47. ^ 田島正敏「アカザ」『佐賀県の淡水魚ー人と川と自然を考える』佐賀県立図書館、2014年、66頁。 
  48. ^ a b 佐賀県レッドリスト2016(汽水・淡水魚類)”. 佐賀県. 2024年7月11日閲覧。
  49. ^ 星野和夫・松尾敏生・細谷和海 (1995). “九州におけるアカザの分布”. 魚類学雑誌 43 (2): 105-108. 
  50. ^ 大分県環境学術調査会野生生物専門部会 編「アカザ」『レッドデータブックおおいた~大分県の絶滅のおそれのある野生生物~〈普及版〉』大分県生活環境部生活環境課、大分、2002年、164頁。 
  51. ^ 岡田弥一郎・中村守純「ギギ科」『日本の淡水魚類』日本出版社、1948年、146-147頁。 
  52. ^ 目黑廣記「第四 ぎばち、あかざ、かじか、」『趣味の淡水魚と其釣り方及び料理法』杉山書店、東京、1934年、259-263頁。 
  53. ^ 鬼倉徳雄・乾 隆帝・中島 淳 著「魚類」、福岡県環境部自然環境課 編『福岡県の希少野生生物 福岡県レッドデータブック2014ー爬虫類/両生類/魚類/昆虫類/貝類/甲殻類その他/クモ形類等ー』福岡県環境部自然環境課、福岡、2014年、33-61頁。 
  54. ^ 長崎県自然環境課. “長崎県レッドリスト2022”. 長崎県. 2024年7月11日閲覧。
  55. ^ レッドデータブックおおいた2022~大分県の絶滅のおそれのある野生生物~ "アリアケギバチ"”. 大分県. 2024年7月11日閲覧。
  56. ^ a b 熊本県希少野生動植物検討委員会『レッドデータブックくまもと2019ー熊本県の絶滅のおそれのある野生生物ー』熊本県環境生活部自然保護課、2019年、632頁。 
  57. ^ 鹿児島県レッドリスト選定種一覧(動物)”. 鹿児島県. 2024年7月11日閲覧。
  58. ^ 2020年度改訂版レッドリスト”. 宮崎県. 2024年7月11日閲覧。
  59. ^ 環境省レッドリスト2020”. 環境省. 2024年7月11日閲覧。
  60. ^ 吉郷英範 (2003). “壱岐・対馬で確認された陸水性魚類”. 比和科学博物館研究報告 42: 1-29. 
  61. ^ 渡辺勝敏 著「ネコギギ」、長田芳和・細谷和海 編『日本の希少淡水魚類と系統保存』緑書房、東京、1997年、122-132頁。 
  62. ^ 横浜市環境科学研究所 (2016年). “横浜の川と海の生物(第14報・河川編)概要版”. 横浜市. 2024年7月12日閲覧。
  63. ^ 神奈川県水産技術センター内水面試験場. “淡水魚類図鑑 ギバチ”. 神奈川県. 2024年7月12日閲覧。
  64. ^ 加藤文男 (1990). “三方湖群の魚と鳥浜貝塚”. 福井市立郷土自然科学博物館研究報告 37: 59-67. 
  65. ^ 加藤文男 (1991). “福井県の淡水魚類 10. 移入魚種の追加”. 福井市立郷土自然科学博物館研究報告 38: 41-46. 
  66. ^ 新潟県環境生活部環境企画課 編『レッドデータブックにいがたー新潟県の保護上重要な野生生物ー』新潟県環境生活部環境企画、新潟、2001年、467頁。 
  67. ^ 井上信夫 (2019). “増加する外来淡水魚、変貌する新潟県の淡水魚類相”. 柏崎市立博物館館報 33: 111-128. 
  68. ^ さかな図鑑 ギギ”. 岐阜県水産研究所. 2024年7月12日閲覧。
  69. ^ 長井健生・増田元保 (1997). “矢作川の魚類相”. 矢作川研究 1: 203-219. 
  70. ^ 石川県野生動物保護対策調査会 著、石川県生活環境部自然環境課 編『石川県の絶滅のおそれのある野生生物 いしかわレッドデータブック2020 動物編』石川県生活環境部自然環境課、金沢、2020年、92頁。 
  71. ^ 新田恭大・向井貴彦・淀 太我・吉岡 基 (2014). “三重県安濃川の魚類相”. 三重大学大学院生物資源学研究科紀要 40: 45-64. 
  72. ^ 三重県水産研究所 鈴鹿水産研究室鈴鹿水産研究課. “三重県おさかな図鑑 ギギ”. 三重県. 2024年7月12日閲覧。
  73. ^ 侵入生物データベース "ギギ"”. 国立研究開発法人 国立環境研究所. 2024年7月12日閲覧。
  74. ^ 高野裕樹・星野和夫・大倉鉄也・松尾敏生・渡辺勝敏 (2016). “大分川水系に定着した国内外来魚ギギの分布と由来”. 魚類学雑誌 63 (1): 11-17. 
  75. ^ 丹羽 彌『木曾川の魚』大衆書房、岐阜、1967年、293頁。 
  76. ^ a b 今野清文 著「ギバチ」、秋田県生活環境部自然保護課 編『秋田県の絶滅のおそれのある野生生物ー秋田県版レッドデータブック2016ー動物I[鳥類・爬虫類・両生類・淡水魚類・陸産貝類]』秋田県生活環境部自然保護課、秋田、2016年、96頁。 
  77. ^ a b 松宮由太佳・渡辺勝敏・井口恵一朗・岩田祐士・山本軍次・西田 睦 (2001). “福井県嶺南地方を流れる南川水系の淡水魚類”. 魚類学雑誌 48 (2): 93-107. 
  78. ^ Watanabe, K. and M. Nishida (2003). “Genetic population structure of Japanese bagrid catfishes”. Ichthyol. Res. 50: 140-148. 
  79. ^ 古𣘺龍星 ・中村潤平 ・是枝伶旺 ・米沢俊彦 ・本村浩之 (2020). “鹿児島県北西部の川内川水系における定着が確認された国内外来魚 2 種 (ハスとギギ) の標本に基づく記録”. Nature of Kagoshima 46: 46-56. 
  80. ^ 福岡県の希少野生生物 RED DATA BOOK FUKUOKA (2001年度版) "アリアケギバチ"”. 福岡県. 2024年7月5日閲覧。
  81. ^ a b 渡辺勝敏・森 誠一 (2012). “ネコギギ:積極的保全に向けたアプローチ”. 魚類学雑誌 59 (2): 168-171. 
  82. ^ 荒山和則・松崎慎一郎・増子勝男・萩原富司・諸澤崇裕・加納光樹・渡辺勝敏 (2012). “霞ケ浦における外来種コウライギギ(ナマズ目ギギ科)の 採集記録と定着のおそれ”. 魚類学雑誌 59 (2): 141-146. 
  83. ^ 石田奈那 ・長谷川雅美 ・尾崎真澄 (2020). “印旛沼における外来種コウライギギの生態と漁業被害の現状”. 伊豆沼・内沼研究報告 14: 91-102. 
  84. ^ 新田理人・石川孝典・長澤和也 (2017). “栃木県渡良瀬遊水地におけるコウライギギ Tachysurus fulvidraco (ナマズ目ギギ科)の標本に基づく記録”. 日本生物地理学会会報 71: 259-263. 
  85. ^ 環境省 (2016年). “特定外来生物等の選定作業が必要と考えられる外来生物に係る情報及び評価 (案)”. 環境省. 2024年7月12日閲覧。