利用者:Ktr/パスナビゲーション

本項は、パスナビゲーション設置の方針・ガイドライン及び、プロジェクトである。

概要と目的[編集]

パスナビゲーションとは[編集]

パスナビゲーション(以下、パスナビとする)は、カテゴリWikipedia名前空間、通常の百科事典記事など、ウィキペディア上の様々なページの冒頭部に設置することで、上位カテゴリ・上位ページ(以下、上位項目とする)へのリンクとしての利便性を果たし、同時に包括関係を明示することができる、機能の概念の事です(テンプレートを用いたものであり正式に組み込まれた機能ではないため、このように定義することにします)。

パスナビには、通常Template:Pathnavが使用されます。過去には数種類のパスナビ向けテンプレートが混在していましたが、現在はTemplate:Pathnavに全て移行される方向で進んでいます(そのため、過去に使われていたテンプレートの使用は推奨されておらず、いずれ削除される予定です)。

この文章の目的[編集]

パスナビは上位項目の構成を瞬時に把握でき、すぐに2段階・3段階上位の項目にジャンプすることが出来る便利なものではありますが、上位項目(特に上位カテゴリ)が複数系統ある場合、全てを記述してしまうと複数行に及んで表示されてしまうため、逆に見づらくなってしまいます。

この文章は、そういった不便な点や矛盾している点を出来るだけ取り除き、利用者にはわかりやすい・使いやすい、そして編集者には構造を把握し管理しやすい、そんなパスナビの記述をするための手助けとなるべく作成されました。

全ての項目における設置方法[編集]

まず、パスナビを設置する際にはTemplate:Pathnavを使うということを大前提とします。Template:Pathnavのもっとも基礎的な記述方法、変数の使い方についてはTemplate:Pathnavを併せて参照してください。

どういった状況で使えば良いか[編集]

パスナビは現在、カテゴリに設置される例が最も多く、Wikipedia名前空間、通常の記事での設置はそこまで多くありませんが、どこに設置する必要があるとは定められておらず、編集者が利便性の向上につながると考えるならば設置しても構いません。ですがここでは、具体的にどういった項目に設置すればよいかを例示してみます。

1. ツリー構造になっているカテゴリ
最も多い設置例です。ウィキペディアにおけるカテゴリは複雑なツリー構造を築き上げており、簡単に言うとAのサブカテゴリにBがあり、BのサブカテゴリにCがある状態になっています。この場合Cに『A > B > C』と表示されていれば、利用者は、CはAの孫カテゴリであるとすぐに気づくことができ、すぐにAにジャンプできるため便利でしょう。
2. 漫画やアニメ、ゲームなどでの「○○の登場人物」といった記事や、「○○県中学校一覧」など、○○県の内包関係にあたる項目
漫画などで、個々の登場人物についての記事が有ったら「○○ > ○○の登場人物 > だれだれ」といったパスナビを設置するとよいでしょう。また、○○県の××一覧などの一覧記事でも有効です。こういった記事は親記事から分割されて生じるケースも多いため、Template:Pathnavを応用したTemplate:子記事が用意されています。Template:子記事についても、併せて詳しく後述します。
3. 親記事、子記事といった関係はないが、ある記事の内包関係にあたる項目
これは、「日本 > 東北地方 > 青森県」などのことを指します。青森県記事は東北地方記事から分割されて生じた記事ではありませんが、地理的に東北地方は青森県を内包しているため、こういったパスナビの設置が考えられます。
4. Wikipedia名前空間内の項目
例えばWikipedia:プロジェクト関連文書などです。この類の設置数はあまり多くありません。また、カテゴリや通常の記事と違い、さし当たって整備を急がれてはいません(ただ、これは整備することを推奨していないわけではありません)。

全ての項目における記述方法[編集]

単純に使い方のみの説明ならばTemplate:Pathnavで事足りますが、ここではより利便性・統一性を高めるため次の記述方法を紹介します。

<div class="pathnavbox">
 * {{Pathnav|foo|bar|baz}}
</div>

項目は『foo > bar > baz』の順に下位に向かっています。基本的には、ここに名前空間や、呼び出し元のページ名、[[]]を記述する必要はありません。

上記のように記述すると、次のように表示されます。

  • foo > bar > baz
    > 呼び出し元のページ名

{{Pathnav|foo|bar|baz|frame=1}}のようにframe=1を指定することでも、パスナビをボックスで囲むことはできますが、後々パスが2行3行と増えていく場合に柔軟に対応できるよう、はじめから<div>で括ってしまってよいでしょう。ただし、1系統のパスしかないと分かりきっている場合はframe=1を加えてシンプルに済ませることも考えられます。

以下の各節では、具体的にカテゴリ、Wikipedia名前空間、通常の記事でどのように記述・設置するか、複数の可能性に迷ったときはどれを選択すれば良いかのガイドラインについて詳しく説明します。

カテゴリへの設置[編集]

設置する際の利点と欠点[編集]

具体的にガイドラインについて説明する前に、カテゴリにパスナビを設置する際の利点と欠点について理解しておくとよいでしょう。なお、前節までの文章で既に説明している事項で、繰り返しになる部分もあります。

利点
上位カテゴリとの関係を瞬時に把握できる
Category:経済を例にすると、『 > 経済』というパスナビによって、Category:経済は主要カテゴリの一つである社会のサブカテゴリであることが一目瞭然です。
複数のカテゴリのサブカテゴリとなっている場合に、複数系統のカテゴリと関係あることが一気に確認できる
Category:経済学を例にすると、『 > 経済学』と『 > 経済学』の2系統のパスナビが確認できます。これによってCategory:経済学は学問のサブカテゴリであり、同時に、経済のサブカテゴリであることが把握できます。
上位カテゴリに少ない手順でジャンプできる
カテゴリページ下部には、そのカテゴリが何のカテゴリに属しているかがリンクとして表示されます。それを順番に選択していくことで、ひとつずつ上位にジャンプすることができます。しかし、これでは深い階層にあるカテゴリから最上位にジャンプしようとした場合非常に手間がかかります。パスナビを利用すれば、最上位カテゴリからすぐ上位のカテゴリまで、あらゆるカテゴリにすぐにジャンプすることができます。
欠点
メンテナンスが困難である
パスナビには利点があると同時に、メンテナンスが困難であることも認識しておいてください。例えば、『A > B > C > D > E > F』と複数の上位カテゴリが表示されているカテゴリFがあったとしましょう。ここで、もしFの上位カテゴリの構造を見直す必要に迫られ、構造が『A > G > H > I > J > F』に大幅に変わったとすると、パスナビも{{Pathnav|A|B|C|D|E}}から{{Pathnav|A|G|H|I|J}}に修正する必要があります。こういったカテゴリが10程度なら、まだ修正は容易でしょうが、仮に修正する数が1,000を超えたりする場合を想像してみましょう。
パスが複数系統に及び、複数行表示されてしまうと逆に見づらい
仮にパスが5系統あったとしてそれを全て記述してしまうと、利用者はカテゴリの定義文を読むまでに5行にも及ぶパスを読むことになります。カテゴリに於いて重要なのはパスナビではなくカテゴライズされた項目そのものです。また、5系統もパスを表示してしまうと、一度にたくさんのリンクを利用者に提示してしまうことになり、逆に利用者を迷わせる・悩ませることにもつながってしまいかねません。
設置する際記述に悩んでしまうことがある
AのサブカテゴリB、そしてBのサブカテゴリCがあったとします。そしてこのカテゴリCは、同時にAのサブカテゴリにもなっていたとしましょう。この場合『A > B > C』と記述することも考えられますが、『A > C』という記述をすることも出来てしまい、2通りの記述のどちらを採用すればよいか悩んでしまうことになります。
このケースは、現状からするとだいぶ単純なケースですが、現在のウィキペディアのカテゴリ構成は複雑であるため、3通り以上記述できてしまうといったことも多々あります。記述できるものを全て記述してしまうと、欠点2で説明した「複数行表示は逆に見づらい」にあたってしまいますので、なんとか簡潔にしたいところですが、ではどうすれば簡潔になるだろう、と悩みだしてしまうと、せっかくパスナビを設置しようとしたのに貴重な時間が無駄になってしまいます。

設置に関するガイドライン[編集]

では、上記の利点を生かし、欠点を克服するための具体的なガイドラインについて説明しましょう。もしカテゴリにパスナビを設置する際に悩んだ時は、この節を参照してください。設置の手順に関しても説明しています。


設置場所[編集]

パスナビは、ページの最上部に表示されるように設置する。
カテゴリページの最上部、つまりコモンズへのリンクや告知・提案系のテンプレートよりも更に上に表示されるようにしてください。

記述方法[編集]

必ず『主要カテゴリ』を先頭に記述する
ウィキペディア上のほぼ全てのカテゴリは、元を正せば主要カテゴリのサブカテゴリとなっています。最上位からのパスを示すために先頭には主要カテゴリと記述してください。
長くなったら、『主要カテゴリ > 直下 > … > テーマにおいて重要なカテゴリ > 下位 > さらに下位』と記述する
Template:Pathnavは、現在の仕様ですと上位項目は9項目までしか記述できません。そのためあまりに長いパスは省略する必要が出てきます。例えばCategory:日本の下位の項目には、{{Pathnav|主要カテゴリ|地理|…|日本}}と記述することで、いくつかのパスを省略することができます。
上記の様に途中を省略する場合は、…(三点リーダ)をつける
省略していることを利用者にはっきり示すために、…(三点リーダ)を使用してください。上記の場合ですと、{{Pathnav|主要カテゴリ|地理|日本}}としてはいけません。Category:日本Category:地理の直下ではないためです。
途中を省略する場合も、最低でも『主要カテゴリ > 直下』の上位2カテゴリは記述する
上記の場合ですと、{{Pathnav|主要カテゴリ|…|日本}}としてはいけません。主要カテゴリからCategory:日本までを省略してしまうと、Category:日本は、Category:自然に含まれるのか、Category:地理に含まれるのか判断できなくなってしまうためです(日本については判断できたとしても、全ての項目がそうとは限りません)。

迷ったときは[編集]

AのサブカテゴリにBもCも含まれており、かつBのサブカテゴリにCがあるのなら、『A > C』とせず、『A > B > C』とする
Aの直下にCがあるからといって『A > C』となるようにしてはいけません。『A > B > C』と出来る可能性があるなら、そちらを採るべきです。Wikipedia:カテゴリの方針にあるように、本来は直列構造をとっても良いはずなのですが、様々な理由で両方のサブカテゴリになっている例もたくさんありますので、注意が必要です。
『A > B > D』であり、かつ『A > C > D』ならば、『A > B・C > D』とする
『A > B > D』と『A > C > D』を併記することは、構造上まったく問題ないのですが、パスを複数行表示してしまうと見づらくなってしまうという理由で推奨されていません。{{Pathnav|A|[[Category:B|B]]・[[Category:C|C]]}}と記述しましょう。変数に中黒を用いると、自動的にリンクが設定されませんので、面倒かもしれませんが、手動でリンクを設定してください。
同様に『A > B・C・D > E』や、『A > B > C・D > E』なども可能です。
中黒を使った記述を行う場合、括弧を使わない
『A > B > C > E』であり、かつ『A > D > E』であるときに、まれに『A > (B > C)・D > E』とする記述を(特に旧テンプレートなどで)見かけることがありますが、これは推奨していません。設置者の独自の方針でこういった記述をしてしまうと、利用者には何の括弧か理解されないおそれもあります。この場合は、2系統のパスを記述するか、片方のパスのみを記述すれば良いでしょう。
複数のカテゴリのサブカテゴリとなっており、パスを全て記述しようとすると4行、5行に及んでしまうときは
まずこのガイドライン通りに記述するように心がけてみましょう。複数のカテゴリのサブカテゴリになっていても、省略できるものは有るはずです。それでも複数行になってしまう場合については、次の節で詳しく説明します。

どのパスを記述し、どのパスは記述しないか[編集]

パスが複数行になるおそれがあり、どのパスを記述し、どのパスは記述しないか迷ったときは、以下を参考に、順番に解決してみましょう。

メインページに掲載されたカテゴリ区分を優先する
まずメインページに掲載されたカテゴリ区分(これはTemplate:百科事典から呼び出されています)を優先してください。例えばコンピュータは、機器であり道具でありますが、メインページに従って技術に属するものとします。つまり、コンピュータのサブカテゴリは『文化 > …』とせず『技術 > …』を優先すれば良いわけです。
カテゴリ名と同名の記事を読んでみる
メインページを参照しても不明瞭な場合、カテゴリ名と同名の記事を読んでみると、何か手がかりが得られるかもしれません。記事の定義文には大抵「○○である」と記述されています。カテゴリ名と同名の記事の定義文にある「○○」について読んでみてください。この「○○」が何にカテゴライズされているかを確かめることで、どのパスを優先して記述すべきかが見えてくるでしょう。
『○○の××』という名のカテゴリは、重要視されるテーマが何か考える
例えばCategory:東京都の教育において重要なテーマは、東京都ではなく教育です。この場合『地理 > 東京都 > 東京都の教育 > 下位』ではなく、『社会 > 教育 > 東京都の教育 > 下位』(共に一部中略)となるようなパスが望まれます。
逆にCategory:映画のジャンルにおいて重要なテーマは、ジャンルではなく映画です。この場合『技術 > 情報 > ジャンル > 映画のジャンル > 下位』と続くのではなく、『文化 > 芸術・娯楽 > 映画 > 映画作品 > 映画のジャンル > 下位』と続くべきです。
文化史』のような『○○の歴史』といったカテゴリでは、歴史について取り扱ってはいますが、そのカテゴリに属する記事は文化に関連したもののため、『歴史 > 文化史 > 下位』と続くのではなく、『文化 > 文化史 > 下位』と続くのがよいでしょう。

すべてのカテゴリにパスをつけるべきか[編集]

通常の記事への設置[編集]

Wikipedia名前空間への設置[編集]