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利用者:Ligar/汎用的な名称

汎用的な名称を使う[編集]

記事名は原則として汎用的な名称をつけるようにします。その名称が使用されている複数の専門分野や一般社会での用例、歴史等を考えて最も妥当だと思われるものを選びます。

記事名をつけるときは、こう自問してください。「ウィキペディアを利用する平均的なユーザーは、この記事をどんな言葉で検索するだろうか?」

その記事が一般的なものを広く解説しているものであれば、記事のタイトルは幅広い分野で知られている一般的な名称がよいでしょう。逆にその記事が専門分野での特定用語について解説しているならば、記事名はその分野での正式名称が採用されるべきです。

例えば、ヒスイという宝石には、翡翠、ヒスイ、硬玉、軟玉、ジェイダイト、ネフライト、ヒスイ輝石といった名称が存在します。「NaAlSi2O6」についてのみ解説するならば、専門の分野で汎用的に使われている日本語名称ヒスイ輝石を採用することになります。一方、硬玉と軟玉を両方あわせて解説する記事であれば、より一般的な翡翠ヒスイが採用されることになります。ところで、翡翠という単語は日本では長らく鳥の一種のカワセミを指してきました。そのため翡翠と書いてカワセミと読む場合もあります。しかし、鳥の解説まで含めるわけではありませんので、ヒスイが記事名として選択されるわけです。


簡潔な記事名を使う[編集]

記事名は内部リンクに使われることに注意してください。記事名は一般的になりすぎない程度に、なるべく簡潔なものが望まれています。例えば、「ジャズ」は”ジャズ音楽”でなくジャズとします。なぜなら、ジャズは音楽のジャズ以外に使われようがなく、”音楽”は蛇足だからです。一方、「ソウルミュージック」はソウルミュージックとつけるべきです。なぜなら、ソウルは音楽ジャンル以外にも使用される場合(韓国の都市名)があるからです。


記事名の考え方[編集]

記事名を提唱しない[編集]

ウィキペディアは、最新の学識を反映した名称に変更することを主張する場ではありません。記事自体は最新の学識を反映したものにすべきですが、記事名については一般的に使われている用例を表したものにすべきです。

たとえばJ・R・R・トールキンのファミリーネームは、トールキン、タルキーンどちらにも発音されうる名前です。しかし出版物、映画、研究論文等ではトールキンで統一されています。したがって「J・R・R・タルキーン」は採用されません。

検索エンジンを考慮する[編集]

私たちは、他の検索エンジンにリストアップされる可能性を最大にしたいと考えています。それによって多くの人々をウィキペディアに惹きつけたいと考えています。例えば、ジミー・カーターのページにはタイトルに”ジミー・カーター”の文字列があります。これは重要です。なぜなら他の検索エンジンでは、しばしば本文よりもタイトルに重みをおいてある場合があるからです。”ジミー・カーター”が最も汎用的で、よく検索され、記事名として的確な言葉であるなら、他の検索エンジンでもそのページが上位にくることを意味します。

検索エンジンの結果を無視することはできません。しばしば使用される代表的な検索エンジンにGoogleがありますが、そこでの検索結果で、ウィキペディアしか存在しない状態は望ましくありません。また1万件以上検索結果がある一般的だと思われる名称が2つ以上存在する場合などでは、検索結果に100倍以上のひらきがある場合は、検索数が少ない方の名称を採用するのは望ましくありません。

内部リンクを考慮する[編集]

私たちは、偶然リンクする確率を高めたいと考えています。そして重複記事が作られる確率を減らしたいと考えています。リダイレクトが必ずしも作成されるわけではないため、より汎用的な名称をつけることは、重複記事を防ぐことになるのです。

また、ウィキペディア内部の文字の使われ方も記事名をつけるときの参考になります。ダイヤモンドと金剛石は、どちらも同じものですが、検索結果ではダイヤモンドが圧倒的に多いため、ダイヤモンドで記事を作ることが望まれているわけです。

正式名称についての考え方[編集]

作品タイトルや番組名などは、公式に発表されたものを正式として、正式名称でつけることが望まれています。

しかし、正式名称は何をもって公式とするかで、複数存在する場合があります。製作者が一意に決定される作品名などは問題ありませんが、歴史事件名、地名などは、どこの発表の表記を使うかによって微妙に異なることになります。

そこで、百科事典としての整合性を保つため、ウィキペディア内での合意を慣例としてそれに従うことが望まれています。


関連項目[編集]